ファースト・コンタクト

初めて見た君は、泣いていた・・・。
その涙の美しさに、目が離せなかった。
言葉が違う、思いが伝えられない。
きっと、彼女はそれがつらいのだろう。
なにも言わずに涙を流していた。
彼女は、父の友人の娘だそうだ。
子供っぽい容姿だと、思った。
だから、同い年って事に驚いた。
僕が驚いたような表情をしていたら、
彼女は恥ずかしそうに僕から顔を背けた
どこか、照れくさそうに

それが僕と君とのファーストコンタクト


あいつと初めてあったとき、私は泣いていた。
言葉が通じない、なにを言っているかわからない。
ただそれだけのことなのに、
無性に悲しくなった。
だから、庭に一人で出て、
一人で泣いた。
そしたらあいつが来た
あいつは、私のことを、その大きな瞳で見つめた。
珍しい者でも見るかのように。
あいつは、父の友人の息子だった。
年上っぽかったので、同い年と知ったとき、驚いた。
あいつも、驚いていた。
大きな瞳で見つめられていた。
無性に恥ずかしくなって顔をそらした。

それが私とあいつのファーストコンタクト


二人は出会った。
それがなにを意味するのか、誰も知らない。
二人が出会ったのは、神の悪戯か、それとも・・・
その答えは、神のみぞ知る