「雨の世界」

一つの水滴を、雨とは呼ばない。
無数の水滴が不確定に落ちる現象が雨である。
雨音を聴いていると、その音の性質は
どことなくこの楽器と少し似ているように思える。
一つ一つの雨粒が地面に弾ける音、
それが集まる事で雨音として知覚される。

「世界」は「自分の認識のおよぶ範囲」であり、
曲名には、物理的現象としての雨や
概念的な雨のイメージではなく、
「雨の中の人間の心象」が
曲想の核であるという意味を込めた。

音源 (2005.12.10 東北大学マンドリン楽部第40回定期演奏会)