■ file 13 ザ・デイ・アフター

 さて、日本海軍の圧勝で太平洋戦争は幕を閉じましたが、これでめでたしめでたしでなく、その後の後始末もしっかりとしておかなくてはいけませんので今しばらくおつきあいあれ。

 まず、停戦時の状況ですが、日本側がアメリカ領のグァム島、ウィーク島、ハワイ諸島一帯、フィリピン諸島を占領しています。そして、アメリカの第一線海軍力の6割が消滅、海軍全体の5割を消耗しており事実上の壊滅状態です。対する日本側は、第一線海軍力の15%消耗となり、この時点での正面戦力比較は、2:1で日本側が圧倒的に優勢です。そして、この損害をアメリカ側が埋めるには、総力戦体制を作り上げてなお、2〜3年はあと必要という状態です。
 また、アメリカ側は海軍の壊滅、フィリピン、ハワイの陥落などで3万〜5万の戦死者を出しています。
 そして、双方の戦時生産が効果を現すまでは、大規模艦艇を除いて考えても最低あと丸1年が必要です。さらに、アメリカが本格的反攻に転じられるのは、「戦艦」という建造、整備が異常に面倒な兵器を主力としている以上、順調な戦時体制を維持出来たとしても、その建造に多大な時間がかかり2年半〜3年の歳月が必要です。
 そして、停戦と共にその必要のなくなった戦時生産の大半が、日米双方とも一時停止します。講和会議の進展如何では、戦時以外に不必要な軍艦などは、小うるさい財務官僚が早々に国庫の財布の紐を閉めてくるので、すぐにも建造停止、そして解体が始まる事でしょう。

 さて、こういった状況で講和会議が開催されるわけですが、はたしてこの講和会議はうまくまとまるでしょうか? それとも、講和会議は決裂し、戦争が継続して未曾有の長期戦になるのでしょうか?

 ではここからは、今後の日本の歩みについては、あなたが望む講和提案を選択してください。それにより以後の歴史が決定します。代表が用意した講和条件は、完全勝利と言うことであくまで強気の姿勢と貫いた「甲案」と、今後の長期的な外交を考え比較的穏健にまとめられた「乙案」の二つあります。
 なお、今後それぞれの道筋は、この後発生するであろう第二次世界大戦に一応の決着がつくまでを第二章として追っていきたいと思います。
 そして、この講和会議以降も、あなたが選ばれる外交的選択によってルートがさらに分岐する事もあります。
 また、分岐があるのにルートが未開設な場合は、単に管理人がまだ執筆が終わっていないからに過ぎません。
 なお、お望みのルートが閉じている方は、今しばらくお待ち下さい。
 もちろん、今まで同様一気にエンディングまで続いている訳ではなく、執筆の進捗に併せて随時更新を予定しています。
 そして、今回も土曜更新をあくまで目標としますが、どこが更新されているかは、この時点では私にも分かりません。
 ご面倒ですが、あなたの日本が歩み始めた歴史の道を、ご自分でお確かめ下さい。
 また、ルートによっては似たような記述、ないしは全く同じ記述が出てくることもありますので、その点はご了承ください。

Let`s go another history!
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