大和級(航空)戦艦(1945年頃?)

同型艦

艦名

就役年
大和
武蔵
信濃

1941
1942
1944

・要目
項目 数値 武装 数値
基準排水量 64000t 主砲 45口径46cm砲 三連装2基 6門
全長 263.0m 副砲 60口径15.5cm砲  三連装1基 3門
全幅 38.9m 高射砲 65口径10.0cm砲  連装8基 16門
機関出力 150000hp 艦載機 各種 約30機
速力 27ノット 水線部装甲 410mm(20度テーパー)
航続力 16ノットで7200浬 甲板装甲 200mm(最大230mm)

・メモ
今回は、架空戦記らしいレイアウトの航空戦艦に改装された大和を作ってみようと思い形にしてみました。

数多ある架空戦記小説の中でも、ノリ重視、読みやすさ重視の作品の中には、数々の「航空戦艦」が登場します。
また「宇宙戦艦ヤマト」以後、アニメ作品で航空機を搭載する戦艦は数多存在します。
ですが、第二次世界大戦当時の技術を元にして「航空戦艦」を実現しようとすると数々の困難にぶつかります。
空母の登場から世界中で数々の計画が持ちあがり、実際建造(もしくは改装)された艦もありましたが、
軍艦として活躍できるレベルの「航空戦艦」はついに生まれてきませんでした。

まさに「帯に短し襷に長し」。
ロマンという要素を廃してしまうと成立しえない軍艦だったと言うことでしょうか。
しかし、架空戦記とは昔からロマンが支配する世界(の筈)。
そうと言わんばかりに数々の「航空戦艦」が登場します。
今回は、そうしたロマンを可能な限り第二次世界大戦レベルの技術で具現化してみました。
一見まともに見えませんが、いちおう説明していきます。

まず、航空戦艦の要である「空母」としての航空機運用能力。
能力確保のためには、飛行甲板が最低でも140m必要です。
また、米英のような油圧カタパルトの設置も欠かせないでしょう。
戦力単位として成立させるには、軽空母並の艦載機収容能力も必要です。
しかし、イメージ上のものを最上甲板上に新たに載せようとすれば、最低でも5000トンに達します。
どこから捻出しましょうか。

まずは、後部の主砲と副砲の一切合切。これで3000トン以上浮いてきます。
次に過剰な燃料積載分の浮力。
史実でも、計画時よりはるかに良好だった燃費を鑑みて、
2000トン程度燃料積載量を減らして対空装備を充実させています。
あわせて5000トン。これで重量的な丼勘定の辻褄は合う筈です。

もっとも、トップヘビー間違いないでしょうね。しかも、V字アングルドデッキで大きく揺れそう。
いかに安定性の高い大和級戦艦といえど看過できないでしょうね。

あと、ついでに言えば、これだけ大仰な改装をしたところで、
航空機運用区画のサイズから、大型機の運用は無理。
史実米軍の護衛空母レベルの艦載機がどうにか運用できるぐらいでしょうね。

どうやらロマンは遙か彼方のようです。