■ シーン1「いきなり大ピンチ!?」 ■

GM  では、FSSRPG・リプレイ5を始めます。
全員  おぉ〜!(パン、パン♪(どこからともなく、擬音))
GM  前起こった事は全部忘れて下さい。(キッパリ)
    ただし、設定だけは覚えて置いて下さい。基本的な所に変化はありません。

(この収録以前に途中まで収録したが、収録ミスが原因で没になっています。)

GM  では、地図と状況の確認からしましょう。
全員  は〜い♪
GM  あなた達のいる国は、「オリオール公国」と言う小さな半島国家です。
    現在、「ネライス氏族連合帝国」と言う軍事大国と全面戦争をしています。そして当然と言うべきか、ボロ負けしつつあります。
    ただし、このオリオール公国は、カラミティーの雄にして星団有数の大国であるクバルカン法王国と友好関係にある国で、他にも同盟国などもありますので、
    数ヶ月頑張れば反撃のための部隊が揃う目算が立っています。
クレスト 数ヶ月ってどれぐらいですか?
GM  約三ヶ月です。 そして、皆様の大目的は、まず敵の侵攻を防ぐこと。
全員  おぉ・・・(やや力なく)
GM  後方で再編成中の部隊が揃い増援が到着した時点で反撃に転じて、公都を奪還してネライス帝国を撃退してください。
全員  いぇ〜い!
GM  結果が、それ以上になるかそれ以下になるかは、皆様次第と言うことです。
アントン ハイ、頑張ります。
全員  「「「が〜んばれ、が〜んばれ。」」」
クレスト 勝てますよ。
アントン ええ、大丈夫ですよ。
クレスト そうだ、今回は主役をちゃんと決めていきましょう。いつもみたいに、みんなバラバラで活躍してはいけませんよ。
全員  (爆笑)
アスラ  別にいいじゃない(笑)
クレスト 今回はアントンさん。軍を率いている有能な司令官と言う設定ですからね。
マヒェン  頑張れ、司令官(笑)
アントン いえ、主役はラブロマンスが出来る人を・・
クレスト イヤ(即答)
アスラ  そう、司令官。
全員  ちなみに、この国の人間はアントン司令ただ一人です。
クレスト ボクの立場は、王子様ですけど?
GM  クレスト王子は、オリオール公国の元友好国の王族で、現在は亡命者か食客のような立場で、亡命傭兵騎士団として戦列に参加しています。
マヒェン  いそーろーか。こき使える?(笑)
アスラ  いやいや、間違っているだろ。
GM  で、こちらのマヒェン さんは大家(クバルカン)の人です。無下にしないように。で、純粋に貴方が雇っている事になるのは、アスラさんだけです。
    それ以外にも「テーラー傭兵騎士団」と言う大規模傭兵団があります。
アスラ  よろしく頼む。盾にはしないでくれよ(笑)
アントン こちらこそ(笑)
   ◆
GM  では、さっそくセッションに入っていきます。
さて、現状は両軍がサリス市攻防を目的として、サリス市北方で対峙しています。そして、PCの中で前線に配備されているのは、前衛戦力のアントン司令のこの国の部隊だけです。
他の方は、予備兵力である傭兵騎士団なので、やや後方で待機しています。
クレスト い〜ぇい!
アスラ  い〜ぇい!
GM  サリス市というのは、この辺り一帯の中心都市で、あなた方の国の部隊の全面には敵の大部隊が布陣しています。なお、マヒェン さんのクバルカン部隊は今現在全くこの国には存在していません。あなたは、事前調査と軍事顧問としてこの地に、情報収集部隊と共に先に来ています。
アントン司令に裏で偉そうに言ってもいいです(笑)
マヒェン  は〜い。
GM  責任は、アントン司令に一任されています。この戦いで敗北したら全責任がアントン司令にかかってきます。そう言う理由もあるから、軍中央から疎まれているあなたが、負け戦と思える今回の戦いの指揮権を握っているのです。
アントン ええ、中盤あたりで責任とって首括って死んでますから。
それか、『こうなったら、突撃〜!』とかして、討ち死にしますから(笑)
GM  アカンやろ! それどっちも責任とってへんぞ!(笑)
全員  (爆笑)
GM  あと、司令以外は現在街に滞在しています。
で、街に滞在していると、ネライス帝国が通信波をジャックして、オリオールの公式回線に割り込んで放送をしてきました。
グルナ姫 「ネライス氏族連合帝国・東方鎮定軍司令・第三氏族第一子グルナ=アルス=シュヴァリエである。我は、氏族帝国を代表して御身らに停戦を勧告するものである・・・」
GM  などと言う調子で、権高に事実上の勝利宣言をしつつ、講和のテーブルに着くように要求しています。恐らく、オリオール公国に対する揺さぶりが主目的でしょう。ただし、裏のルートを通じて本当に停戦の打診が寄せられています。この話はアントン司令にも情報が入ります。
アントン 話を聞けばいいんですか?
GM  いいえ、この場合決めるのは、停戦をするかどうかです。
ではここで、情報収集系のクラスがある人は判定してください。
全員  は〜い。
GM  なお、能力がある人は、自動的に判定して下さい。
クレスト 特に技能がない場合はどうするんですか?
GM  全ての代用ができる、「騎士」で判定してください。ただし、今回はマイナス5のペナルティーとなります。
クレスト は〜い。

(皆さん判定中)
アントン 私は12しかありません。
GM  12か・・それだと、講和の使者が来た以上のことは分からず、混乱しているぐらいでしょう。
アントン 了解です。「ああ、どうしよう、どうしよう」(笑)
GM  他は、人形使い(マヒェン )と傭兵(アスラ)に別ルートで情報が入ります。
え〜とですね、傭兵は敵の前線部隊の情報です。
まず、敵正面兵力の規模が分かりました。敵MH約8個大隊(約百騎)です。
アスラ  おっ!
GM  こっちの前衛は、せいぜい4個大隊(約50騎)です。
アスラ  ダメじゃん(笑)
アントン ボクの指揮下は、それ以外に宮廷騎士団も入りますよ。
GM  いや、この場合の数はあなた方の部隊を含めません。まあ後方も含めると一応正面戦力は互角近くなります。ちなみに、うち3個大隊はまとまった傭兵団です。また、アントンさん直率の宮廷騎士団が1個大隊後方にあります。
アスラ  なるほど。
GM  この大規模傭兵団は、アスラさんの傭兵団とここ数年肩を並べて戦ってきた、「テーラー傭兵騎士団」と言う、屈強な傭兵騎士団です。ちなみにこの騎士団は、傭兵の信義よりも契約金の高さを重視すると言われ、本来なら信義を重んじるクバルカン系の国からは嫌われています。
アスラ  大丈夫だろうな、司令官?
クレスト 大丈夫。きっとこの国は大枚を払っているに違いありませんよ(笑)
アントン ・・・えぇ。(何やら自信なさげ)
GM  さて、人形使いさんの情報ですが、このサリス市に既に大量の敵の密偵が放たれている事が判明しました。で、有り体に言えばアントン司令たちオリオール公国首脳部の動きはほぼ筒抜けです。少なくとも、厳重に監視されています。そして、アントン司令自身はこのことにあまり気付いていません(笑)
マヒェン  この国の防諜体制はどうなっているの?
GM  首都がすでに陥落しているので、既に壊滅状態です。
マヒェン  じゃあ、仕方ないのかな?
GM  また、王族なんかもほとんど残っていません。いても、敵の首都でのほほ〜と捕虜になって牢獄で暮らし、ジョーカーで中でも伝統と格式を重んじるカラミティーですから、恐らく中世ヨーロッパ風だから多分そうでしょう(笑)
アントン お、俺は何のために戦っているんだ??
GM  ん? 決まっているだろ。祖国奪回だよ。
アスラ  うん。(力強く)
GM  ヨーロッパの昔の戦争知ってるか? 王様てのは、捕まったら人質として豪華な牢獄の中で暮らすんだよ。
クレスト ああ、いいなぁ。三食昼寝付きかぁ。
GM  そうでもないでしょ。所詮人質だし。国がなくなれば用済みで殺されるし。
クレスト で、王様が滅びてから国を再興する。
マヒェン  うん、下克上。それも在りかも。
アスラ  それは、アカンと思うなぁ。
クレスト え、ダメなの?
GM  多分ダメでしょ。伝統を大切にするお星がらですから、あまり好まれないでしょうね。まあ、社会主義国もあるから、そうでもなさそうですが。
クレスト とりあえず、敵の密偵が放たれていて、情報が筒抜けって事ですね。
GM  そうです(対策は取らないの?)。あと、人形使いには、傭兵さんと同じく敵部隊集結中と言う情報も入ります。ただし、こちらは規模は不明です。
マヒェン  は〜い。
GM  また、人形使いと傭兵さん二人は面識もないので、情報は全くつながっていません。PC間の情報には、注意して下さい。
アスラ  お互い知り合いでもないのか?
GM  そうですね。知っていても、非公式な噂レベルでしょう。
マヒェン  あの傭兵団ぐらいかってところですね。
アスラ  こっちは、『人形使い』がいると言う噂を聞いたぐらいか。
GM  そんな感じですね。
アントン ボクには、その情報は入らないのですか。
GM  はい、今のところ入ってきません。
マヒェン  では、私が話しておきましょう。『軍事顧問』としてね。
GM  はい。と言うわけで、情報が来ました。
きた情報は、「こっちの情報は筒抜け、敵大部隊集結中」です。
アントン 「う、ウグゥ」(byカ○ン?)
全員  (笑)
クレスト ああ、もうダメな気がしてきた(笑)
アントン 冗談ですよ。とりあえず、こちら側に密使が来ていることは分かっているので、他の外様や傭兵騎士団にも何か密使が来ていないかを調べ、寝返る危険などを確認したいのですが。
GM  え〜とですね。ごく普通の人は、まずそんな事を考えないと思いますが。
マヒェン  確かにその通りですね。
GM  では、あなたのコマンダー技能からごく常識的に判断できる事を教えます。
まず、敵が大軍を集結させているのは、どちらかと言えば見せるためです。
なぜなら、軍事的圧力で停戦を迫ることにあるからです。または、停戦を受け入れない場合に一斉に攻めかかるためです。どちらかと言えばこちらは副目的です。まあ、こんな所でしょう。
アントン 分かりました。ボクはそれぐらいは分かるわけですね。
では、ヘタに部隊をやられたら大変なので、近くにいる傭兵団と共に街の北側ギリギリまで下がります。そして、現在そう言う形で後退中だと言う事を、後方にいる王子様の部隊や軍事顧問の人に教えて、街の辺りで戦闘になるかもしれないと伝えます。
マヒェン  げ、外道? 街を壊していいというのか? 取りあえず、そのような通達がきたのなら、「法の騎士」として釘を差しておきます。
アスラ  (小声で)違う、違う、違う。
アントン 街よりも下がった方がいいのかな?

(しばらく小さなやり取りがあるが・・・。)
GM  わかりました。では、『街まで下がる』でいいですか?
アントン 街まで下がります。
GM  では、前線はこうなります。(書き込み中。(別紙参照))
アスラ  危険だ・・・
クレスト ああ、全滅かも。
アントン しない。今は戦力の維持。まずはそれ!
GM  では、アントン司令の後退命令が出され部隊が後退すると、ネライス側はその下がった土地をズンズン前進してきます。
マヒェン  まあ、当たり前だね。
GM  なお、ネライス側は軍を前進させただけで、その後放送などはありません。
沈黙しています。情報もロクに入りません。
マヒェン  「どうして下がったのか?」
クレスト 「なぜ、下がったのですか?」
アントン 傭兵部隊に威力偵察させようかな・・・(聞いてないらしい。)
アスラ  作ったばかりのキャラが消えそうだよ。サヨナラ(笑)
アントン あの、傭兵部隊は、全部で4部隊ですよね。
GM  はい。では、ここで自軍情報を整理しましょう。
今現在あなたの手の内にある兵力は、国家騎士団4個大隊、宮廷騎士団1個大隊、傭兵騎士団4個大隊です。
アントン つまり、直属5、従属4ですね。
GM  いえ、宮廷騎士団は滅多なことで投入される兵力でないので、直属4です。
アントン なるほど。そして、今街の所まで下がってきているので、傭兵部隊に偵察を要請します。
GM  ちなみに今分かる情報は、街の北側に敵2個大隊、街の東側に同じく2個大隊です。これは個別の戦場と扱われます。もし同時に戦闘したければ、街をバスター砲で焼き払って新しい戦場を作って下さい(笑)
アントン つまり、どちらか片方を相手にすればいいだけですか?
GM  少し違います。なお、傭兵さんと人形使いさんがさっき掴んだ情報は、敵の前線も部隊も移動してしまい過去のもので、現在は敵情は不明です。
アスラ  そりゃ、そうでしょ。(憮然と)
マヒェン  アッハッハッ(笑)(呆れている)
GM  なお、北に2個大隊しかないかもしれないが、6個大隊いるかもしれない。
アントン その前の情報では、8個大隊いるって情報でしたよね。
GM  はい、前線は合計8個大隊と言うことは分かっています。
アントン それが、どちらにどれだけ分かれているか分からないと。
GM  そうです。
アントン それ以上は分からないんですね。
GM  はい。後退すると言う以外の宣言はされていませんので、偵察情報も何もありません。また、味方の後退を欺瞞(敵の目を欺く)する宣言もされていませんので情報はダダ漏れ、敵は何も気にせず前進してます。
クレスト 有能コマンダーはどこに?(笑)
アントン では、敵への威力偵察を傭兵部隊に要請します。
クレスト お国のために万歳特攻や・・・(笑)
マヒェン  頑張れ、傭兵部隊♪(笑)
アスラ  まあ、言われたので行ってくるよ。
アントン 敵の偵察が第一で、状況が分かればすぐに撤退してください。
GM  あ、そうそう傭兵と言えばクレスト王子の部隊ですが。
クレスト は〜い。
GM  傭兵扱いですが、基本的に食客のような立場で、司令の要請がない限り前線には出なくていいです。もちろん、あなたが志願すれば別です。
クレスト じゃあ、志願するかな(笑)
マヒェン  かっこいい!
アスラ  死にたがりがココにおる(笑)
GM  では、傭兵隊による威力偵察でいいですね。
アントン あとは、傭兵隊との連絡を密にしておきます。
GM  それは問題ないでしょう。
アスラ  俺に何をしてほしい?
GM  え〜と、騎士だけをバラバラにして後方に放って、少しぐらい死んでも良いから頑張って探ってきてもらうと言うのが一つ。
もう一つは、MHの部隊を小出しにして(つまり1個大隊ぐらいぶつけて)、相手がどれぐらいの戦力があり、どのような対応をするかを見極めます。だいたいですが、これをさっきから言っている威力偵察と言います。
アントン では、傭兵隊には威力偵察を正式に命令します。ただし、交戦は極力避けて、キケンになったらすぐに下がるように命令します。あと、サポートに後方に1個大隊つけて、その援護をさせます。
GM  ところでそれは、全傭兵部隊ですか?
アントン はい。アスラさんの部隊以外の3個大隊。ええっと、テーラーさんの部隊にもお願いします。
GM  分かりました。具体的には?
アントン 北部はアスラさんの部隊と私の部隊をあてて、東部にはテーラーさんの3個大隊を充てます。
GM  それでいいですね。
クレスト あの、前準備で調べたい事があるのですが。この街を捨てたとき、体勢を立て直す事の出来る場所が、この国にまだ残っていますか?
GM  え〜と、ムサブレ市を後方にひかえた最後の防衛線があります。
クレスト じゃあ、そこで物資なりMHなどを隠したり、最低限の建て直しができるのは、そのムサブレ市に下がるしかないと言うことですね。
GM  そうです。そこが最終防衛線です。
クレスト それ以外の場所で地形的にできそうな場所は?
GM  まあ、可能かもしれませんが、技術と時間が必要でしょうね。
クレスト う〜ん、有能コマンダーがいるから、きっと大丈夫ですよ(笑)
GM  う〜ん、多分そう言うのは、ゲリラ戦とか傭兵とかできる、アスラさんの部隊が得意としていますね。
アスラ  ウムっ。
GM  正面戦闘じゃないから、コマンダーでも特殊でないと無理でしょう。
アントン あの、たとえばMHの1部隊を街の中に隠しておくというのは無理ですか?
マヒェン  そう言う事はできないよ。(キッパリ)
GM  無理でしょうね。たとえ隠せたとしても、動いた時には動き出すまでの時間に気付かれて、動いた途端「ホールド・アップ」状態でしょうね。
全員  (笑)
GM  MHは動くのにものすごく準備のかかる兵器とされているので、そう言うのは事実上不可能です。
クレスト やっぱり戦線が崩壊したら、この最終防衛線まで下がるしか手はないと言うことですね。
GM  そうですね。まあ、前提条件みたいなものです。
マヒェン  戦闘が始まる以前に、どれぐらい敵の密偵が放たれているのか調べます。
GM  はい、ではエージェントで判定してください。
マヒェン  ごめ〜ん、低い〜。ダメジャ〜ン。12。
GM  大丈夫、対抗判定があるさ・・・沢山!
マヒェン  あぁ〜、御免なさ〜い(笑)
GM  あ、一つだけ分かったことがあります。あなたはマークされていません。
マヒェン  入念に変装しておきます。
クレスト あと、敵の侵攻を妨害する事はできますか?
街を捨てたときにムサブレ市にスムーズに下がれるようにしたいのですが。
GM  まあ、結界とかある世界ですから、必要十分しておけば問題ないでしょう。
クレスト え〜と、では今の内に入念に準備して、もし後退するときに敵の侵攻を遅らせるような事はできますか?
マヒェン  それは、街に爆弾を仕掛けて、敵が来た途端に爆発させるんだな(笑)
全員  (爆笑)
アスラ  しょ、焦土戦術か!(笑)
アントン あ、今頭の中で同じ事考えていました(笑)
クレスト いや、そこまではしませんが、出来る限りの妨害手段を、今のうちにしたいんですけどね。
GM  まあ、技量次第でしょうね。
クレスト 技量?
GM  市街戦だから、専門化してなければ傭兵ぐらいかな?
クレスト 街でなくても街道とかそういう所を。
GM  MHに通じるかな〜。
クレスト いや、MH以外でもいいんですよ。それでも敵全体の侵攻は遅れるでしょう。
アントン じゃあ、敵の補給を妨害するために街から食料とか運び出しましょうか。
マヒェン  ありましたね、そう言う戦術(笑)
我々は洗いざらい持っていく、オマエらは敵からめぐんでもらえってヤツ。
アスラ  確か三国志だったかな?
アントン ええ、三国志とか、あと銀英伝とかで。(銀英伝のは三国志のパクリです。)
クレスト 物資はともかく、そう言う事をしたいのですが可能でしょうか?
GM  全物資を運ぶとなると大事業でしょうね。(バレると言いたいわけです。)
アントン 町の人が生活する分は残しつつ、敵が困る分を運び去ります。
あと、停戦勧告がきてましたっけ?
GM  はい、停戦勧告が提案されただけで、停戦はしていませんよ。
あたな方が負けたのですから、降伏しなさいと言うのを含めた停戦勧告です。
で、あなたはその後すぐに全部隊を下げてしまいました。これが現状です。
アントン う〜ん、向こうはどうとっているんでしょうかね。
停戦に応じないと言っているようなもんでしょうかね。徹底抗戦するぞみたいにとられているんでしょうか。
GM  そうですね。部隊を下げて戦線を縮小させて、街の防備を固めたと言う取り方もできる状況ですね。(多分何をするか図りかねているだろうが・・・。)
アントン 徹底抗戦か。まあ、仕方ないか。取りあえず、撤退準備をしつつ敵の情報を集めます。あと、MH以外に普通の部隊はありますか。
GM  いっぱいありますよ。どうするんですか?
アントン じゃあ、そのうちのいくつかを市内に潜伏させます。
GM  市街戦するのですか?
クレスト スゲェ。
アントン 占領された時のために、情報収集とかゲリラとか・・・
GM  (少し、困りつつ)え〜と、軍事常識的に市街戦をしない限り、市街地に兵隊は入れません。もし市街地に兵隊がいたらその場合、そこは市街地でなく戦場とされて、そこを敵に破壊されても文句は言えなくなりますよ。この場合、兵隊を置いている方が悪いんです。そしてゲリラ戦は、最悪の事態を招きます。まあ、あなたが勝つためならタイプの指揮官なら問題ありませんが。
アントン 潜伏でもダメですか? 敵にバレないように。
クレスト あなたの行動は、今筒抜けなんですよ。
マヒェン  それについては、忠告したよ。
アントン そうでしたね、筒抜けでしたね。
GM  まあ、潜伏しているのがバレなければいいけど、見つかれば一緒です。
街中ゲリラ狩りで大変な事になります。
アントン 分かりました。潜伏は止めます。取りあえず、最初の策通り物資の引き上げ準備をしつつ、敵の情報を探ります。
GM  はい、分かりました。
クレスト え、威力偵察だけして終わるの。その後は?
GM  そうですね。その後どうしますか。たとえば無事威力偵察が終了しました。この場合は?
アントン 敵に薄い場所が判明すれば、そこを攻撃して反撃します。
マヒェン  さらに、後ろを狙うのかな?
GM  まあ、できればいいですが、敵の方が後方に待機している部隊は、基本的に多いことを忘れないように。それに現在稼働中の部隊でもここ以外の場所からある程度融通出来ることも忘れないように。
基本的に現在のあなた方は、劣勢なんです。
クレスト しつも〜ん。お姫様はどこにいるんですか?
GM  本陣にいるでしょうから、主力部隊と共にあるでしょう。
そして、主力部隊の情報はありません。
クレスト つまり、分からないんですね。
アントン えっと、威力偵察で主力部隊の位置が判明したら、そこに全兵力を投入で、主力部隊を一気に叩くという作戦にします。
GM  分かりました。では、別の想定を考えましょう。威力偵察が、偶発的に大戦闘に発展した場合はどうしましょう。
マヒェン  それは傭兵の腕次第でしょ。
GM  では、威力偵察が行われるまでに、市内で行動する人。
マヒェン  私は、双方の戦力をもう一度把握しておきます。
GM  分かりました。では、地図で説明します。こちら側は、国家騎士団4個大隊、宮廷騎士団1個大隊、傭兵騎士団4個大隊です。あと、宮廷騎士団のやや後方にクレスト王子の1個大隊が待機しています。敵は最低8個です。
マヒェン  それは、動かせるのですか?
クレスト 大丈夫ですよ。まだ動きませんが。
アントン えっと、敵の王女の部隊が判明したら全部隊で特攻をかけるから。
全員  (笑)
アスラ  特攻? オレ様その一番槍??
GM  漢らしくてよろしいが、それは戦闘であっても戦争ではありません(笑)
クレスト ボクの部隊に騎士はどれぐらいいるのですか?
GM  MHの数だけいますよ。
クレスト なるほど。いえ、MHを下げて騎士だけ残したいのですが。
GM  部隊を下げるのですが。それには司令官の許可が必要ですが。
クレスト 「司令、下がってよろしいですか?」
アントン 「理由は? 何かするのですか?」
クレスト 「威力偵察でなくて、隠密偵察のために騎士たちをバラして、戦闘は始まって敵の侵攻がある前に配置に就かせておきたいからです。前線が崩壊してから準備してからだと遅いので、今から手を打っておきたいのです。」
アントン 「分かりました。それなら、私の手持ちの偵察用部隊をバラして、その任務に充てましょう。その方がいいでしょう。」
GM  えっと、王子の部隊でなく司令の国家騎士団を一つを使うのですね。
アントン そうです。
GM  分かりました。ちなみに、普通のダイバーなんかは、はるか以前から占領下の都市などで情報収集にあたっています。
クレスト じゃあ、私たちの中で一番戦闘力が低くて、偵察能力の高そうな騎士がいる部隊を使っていただけますか。
アントン はい。そのつもりです。私の手持ちから出しましょう。
GM  では、オリオール騎兵偵察大隊が解体されますので、前線に配備される国家騎士団が4つから3つに減りますが、後の敵に対する情報収集が楽になります。では、頑張って。
クレスト では、司令にお任せします。
マヒェン  はぁ、戦線崩壊しないかな。取りあえず(クバルカン)本国に部隊と私の人形を送ってもらおうかな・・・ミューズ法王様〜。
アスラ  ワシも娘の大隊に来て貰えないか頼もうかな・・・・
GM  「えぇ、ダリーしぃ」とか言われて来てくれません(笑)
アスラ  スマン。来てくれ。ワシが悪かったー!(笑)
全員  (笑)
アントン おっかしーなー。何でですか? ちゃんとしてるじゃないですか。
クレスト 全てにピンチがデンジャーなんですよ。
全員  (爆笑)
クレスト ねえ、最初に下げた時点で全面撤退しかないでしょう。
GM  そうですね。陣形的には不利になりました。
クレスト そうですよね。街に挟まれて後退もロクにできないし。
マヒェン  背水の陣だね。
アントン 街を護るためにここで踏ん張らねばならんのです。みんな愛する家族を護るために!
全員  「「「おぉ〜っ!」」」(やや投げやりな雄叫び。)
アスラ  ワシ、寝返ろうかなぁ・・・先なさそうだしな。
アントン 何でですか。みんな国家騎士団は家族を護るために士気が上がるんですよ。
アスラ  いや〜、そんな事言われても。ワシらは傭兵だし。ヤバイ香りがプンプンするんだよ。
クレスト で、もう一度聞きますけど、なぜ下がったのですか?
アスラ  ワシには、サッパリ分からん。
アントン いや、だってヘタに兵力を分散しておけば、ヤられてしまうじゃないですか。それにこれなら巧くいけば、こっちはどちらかに兵力が集中できるじゃないですか。
GM  まあ、負けることを考えてないのはエライ(「偉い」じゃありません)けど、負けたら街を犠牲にするか、国家騎士団の全滅しかありませんよ。
下がるなら、街を明け渡して最終防衛線で防備を固めるのが常道です。でないなら、最初の線に踏みとどまって方策を考えるべきでしょう。
アスラ  そう、中途半端な下がり方なんだよな。
クレスト そうでしょ、ボクがしようとしている行動を下がる前にしてから、同じ下がるにしてもすべきだったんですよ。
なぜ、何もしないでただ下がってしまったのか分かりません。
アスラ  意見を求めてくればしたのに。ワシ傭兵だからこっちから言えないんよね。
独断でしてもたからフォローのしようがなかった。
アントン 今回は独断専行してしまいましたよ。いつもは、周りの意見に流され過ぎたので、今回はその反省から・・・
アスラ  イヤ、イヤ、違うでしょ。ワシらは戦争しているのだよ(苦笑)
マヒェン  任せる。私は情報収集で忙しいからな(投げやり)
クレスト ボクはもう意見したので、後は司令官が決めて下さい。
アントン では、先ほど言ったとおり、威力偵察を開始します。
GM  はい、では行動を開始しましょうか。配置はこんな感じになります。

(MAPにコマを置く(別紙参照)
アントン 了解です。それで行って下さい。
GM  あ、そうそうあなたの元に偵察に行った騎士からの偵察情報がどの程度か判定するので、自分で判定するか部下の代理を立てるか決めて下さい。
アントン NPCが調べる事なら代理を立てます。
GM  分かりました。では、判定するのでダイスだけ二回振って下さい。
アントン はい。「9」と「9」です。
GM  分かりました。(今回は9レベルで、さらにダイス目を9とする。)
アントン そう言えば、ボクの行動は敵に筒抜けなんですよね。大丈夫ですか?
GM  今回は、部下の前線での活動情報ですので多分大丈夫です。
アントン わかりました。
GM  代理の判定は終わりましたので、情報が入るまでしばらくお待ち下さい。
アントン ハイ。
アスラ  不安だな・・・
マヒェン  仕方ないですね。私が司令の周りの密偵を調べておきましょう。
GM  ではエージェントで判定してください。
マヒェン  あぁ(泣)出目が腐ってます。12。
GM  12か・・それでは大した情報も入りません。何名かが返り討ちに会いました。
マヒェン  シクシクシク、司令官を護るなって事か?(笑)
けど、めげずに私は偵察とカウンターにしばらく頑張ります。
GM  さて、行動開始でいいですか?
アントン えっと、放った騎士の偵察の結果待ちですかね。
GM  それだとかなり時間が経過しますよ。
クレスト ホントは、前線を下げるまでに騎士を放っておいて、今の状態になった時に情報が入るようにしておきたかったのですが、それが出来ないから・・・
GM  今放った騎士は、今の情報よりもこれからの情報を集めてくれます。
クレスト そうですようね。ムサブレに下がったときのための布石ですよね。
アントン ええ、騎士の情報は待つ必要はありませんよね。
クレスト だから、ホントにそれをするなら大前提として、今ムサブレ市に下がる準備をしていても良いと思いますよ。
マヒェン  あとは、ありったけの戦力を並べて、情報が入るのを待つかかな? 持久戦だから、あんまりしたくないけど。
アスラ  そうだな、それを決めてくれ。ワシらの命はあんたが握ってるんだ。
アントン うっ、ちょっと待って下さい。
クレスト 質問。騎士で調べるのと、MHで威力偵察するのとの違いは何ですか?
GM  騎士の偵察だと規模は分かりますがそれだけです。威力偵察だと、規模だけでなくどの程度強いのか、どう動くのかが分かります。
クレスト 見るだけではダメって事ですね。
マヒェン  MHの性能とかは最高軍事機密だから、ひと当てしないと分からんな。見ただけではカモフラージュされているかも知れないしね。
クレスト なるほど、確かにそうですね。威力偵察の意味は十分あるんですね。
GM  GMは、そう判断しています。
クレスト じゃあ、方向としては、妨害準備をしつつ偵察をしてから、ムサブレ市まで下がりますか。
アスラ  そうだな。この陣形だと後退は決定だろう。
このままだと、街に押し込められて終わりだ。
クレスト じゃあ、下がるのは決定ですね。変に抵抗はしないでいいですね。
アントン はい、ではその方向で進めます。
GM  では、ここでこちらから質問。撤退はよいのですが偵察する部隊はどうするんですか。彼らの撤退を待って後退を開始ですか?
アントン そうです。孤立させるわけにはいかないでしょう。
GM  タイミングは分かりました。
アスラ  ワシは、自分たちの戦艦とか海岸部に用意させておくよ。
アントン それは、こちらでも準備させますよ。あと、国家騎士団の一部は少し前進させて、偵察部隊が撤退してくるのを追撃してくるであろう敵を牽制させます。