■ シーン5「第3勢力出現」 ■

GM  さて、注目の的だった、テーラー傭兵騎士団は支援部隊も含めて全てが、最終防衛線向けての後退を開始しました。
一部の隙もなく実に見事です。疑惑の一つすら感じさせません。
アスラ  じゃあ、ワシらもそれに合流じゃ。
クレスト  ボクもそうですね。まあ、テーラーさんなんて、どうでもいいんですが。
アスラ  チャーミーじゃくてアスラとしてね。チャーミーの役目は終わった(笑)
GM  終わったと思いたい?
アスラ  ・・・多分!
アントン  ハッハッハッ(乾いた笑い)
それよりも、ボクは交渉前に爺やと接触取ります。
GM  あと一日しかないのに出来るかなぁ・・・交渉前ですよね。
なお、爺やの情報はあなたしか知らなくて、他のPCは知りませんよ。
アントン  ハイ、ボクが個別にします。
アスラ  チャーミーまた帰ってきました!(笑)
全員  (爆笑)
アントン  何ですか〜。
チャーミー 「ハイ、上役の人形使いさんには、ちゃんと報告した方が良いと思います。
クバルカンの人にも付き添ってもらった方が良いと思います」
GM  まあ、今のままだとアントン司令の独断専行となりますね。
アントン  わかりました〜。マヒェンさんに相談して一緒に行きますよ〜。
もう全員立場が違うのっていや〜。みんなで洞窟入りたい〜(泣)
GM  何を言う、立場が違う者同士が物語を作るのがFSSの醍醐味だろ。
だいいち、NPCも少し役職名が違うだけでしている事はだいたい一緒だ。
アントン  いえそうなんですけど・・・
マヒェン  ねえねえ、交渉には誰がいくの?
アスラ  面の割れていない人形使いに行ってもらう(笑)
アントン  ですねぇ
GM  でも、面が割れたら大変ですよ。
アントン  じゃあ、マスク・ザ・レッドのままで言ってもらうと言うことで。
ボクも行った方がいいのかな?
チャーミー いや、司令は行かなくていいです。
アントン  じゃあ、代理人でチャーミーに行ってもらいます(笑)
GM  まあ・・・いいでしょう。チャーミーちゃんとキャラにせなアカンなぁ(笑)
マヒェン  めっちゃ、活躍してますからね〜♪
GM  でも、本来これアスラさんの役割では?(笑)
アスラ  トホホォ・・・
アントン  オッサン後方ですからね(笑)
アスラ  オッサン帰っちゃったからなぁ・・まあ、テーラー君とよろしくしてるよ。
GM  でも、ここ1時間ほどはオッサンが渋く決める所やなぁ・・・『違いまずそ、司令官』て感じで(笑)
アスラ  ホントはね〜。そう言うのやりたかったんだけどいないと意味ないね〜(泣)
アントン  ですよね、ボクのサポートする予定のキャラですよね(笑)
クレスト  ボクなんて、チャチャいれたくても誰もいませんよ(笑)
マヒェン  じゃあ、私の預かっているユニットのコマンダーBを貸しましょう(笑)
では私は、コマンダーBとチャーミーを綺麗所として連れて交渉に行きましょうか!(笑)
全員  (笑)
GM  交渉はいいですが、まずは接触しないとダメですよ。
マヒェン  え〜と、場所なんかの段取りはもうついてるの?
アントン  全然です。向こうが交渉したがっていると言う情報を掴んだだけです。
GM  そして、なぜそうなのかが全く不明です。
マヒェン  じゃあ、まずは交渉よりもなぜ交渉したがっているのか、その裏を探らないとダメですね。
アントン  でも、今街は情報が入りにくい筈ですが。
GM  そうですね。直接情報収集するとかなり危険を伴いますね。
マヒェン  う〜ん、でも停戦交渉前に何とか接触しておきたいな。
では、接触しようとしている人物に対して、こちらからも接触したがっていると言う情報を早急に流します。
GM  じゃあ、それを加味してエージェントで判定してください。
マヒェン  17〜。
GM  では、すぐにも反応がありました。ところで、交渉したがっているという人物や団体は出しますか? クバルカンとか(笑)
マヒェン  しませんよ。今回はクバルカンの名前は一切出しません。
そうですね、オリオールの代表の一人、アントン司令を臭わせる風で。
GM  分かりました。では、停戦交渉が始まるその前日に段取りが決まります。
マヒェン  じゃあ、その辺りを決めましょう。町中ではどこにいても他の勢力からバレそうで危ないので、ここはあえて軍の駐留しているような場所を選びましょう。騎士が多数いても不思議じゃないし、警戒が厳重ですしね。
GM  分かりました。
アントン  では、交渉一切はお任せします。後で報告して下さい。
マヒェン  任せておいてくれ、こう言う事は私の専門だからね。
では、チャーミーと部下Bの綺麗所を連れていざ赴きます(笑)
GM  部下Bか・・・Bだからベティとでもしておくか(笑)
クレスト  ベティ? ベティなのか〜!(笑)
チャーミー 実は我々は「ミス国家騎士団」だったのですぅ〜!
全員  (笑)
アントン  ガ〜ン!(笑)
クレスト  一日国家騎士団だったりして(笑)
マヒェン  「ミス国家騎士団」か〜(笑)
チャーミー そう、ウッカリ体験入隊したところを無理矢理入隊させられて・・・
GM  ウン。まあ「ミス国家騎士団」なら交渉について行かないとね(笑)
では交渉場所です。どこか何でもない軍の施設とかです。
全員  は〜い。
GM  向こう側は、爺やと付きの騎士が数名、そちらに合わせて合計三人でしょう。
ちなみに、この爺や当年269歳。すでに騎士は引退しておりますが、昔は剣の使い手として、この近在ではそれなりに名の知られた人です。
マヒェン  彼に関して知名度チェックは必要ですか?
GM  いえ、不要です。今回のネライス軍の参謀長と言う事で、十分予備知識はあると思って下さい。情報が欲しければ随時出します。
まあ、短く言えば軍の参謀としては優秀だが謀略とかには無縁の人です。
噂としては、軍隊は王女でなくこの人が切り盛りしているとも言われます。
マヒェン  分かりました。姫のバックって事ですね。
GM  もう、これ以上はないと言うぐらいに。メッチャ「爺や」です(笑)
さて、実際の交渉ですが、互いの名乗りはなしと言うことで始めます。
ただ、何も空かさない訳にはいきませんので、「司令官閣下の枢機に近い者とご理解ください。」と言うことで伏されます。
マヒェン  では、こちらの立場は、情報通り軍司令につながる者だと言います。
爺や 「政治的な立場にないと言うことでしょうか?」
マヒェン  「そうですね。ただし、大きな発言権を持つとお思いください。」
爺や 「分かりました。ではさっそくですが・・・」
GM  と交渉を始めます。ただ、言葉の端々から交渉はするが弱みを見せるつもりはないと言うのが感じられますね。さて、具体的な内容ですが、
爺や 「こちらでは停戦を望む一派と、さらなる進撃を望む一派がございます。そして、現在前線においては停戦を望む一派が優勢です。なぜなら我が方がこのサリス市を事実上占領し、ある見方をすれば我が国は戦争目的を達成したとも言えるからです。その事はそちらもお解りと思います。」
GM  かなり意図して高圧的な態度を取っています。話はさらに続きます。
爺や 「しかし、こちらで掴んだ情報により、とある大国の軍事介入が予測されております。そして、我が国としてはその大国が介入するまでに何とか戦争を収拾したいという一派が別に存在し、勢いを盛り返そうとしています。」
マヒェン  つまり、この人は何か違う形で停戦したいと一派と言う事ですね。
GM  そうです。そしてその為には、大国の介入を止めるのが大前提です。
それによって、ネライス帝国の好戦派を抑えたいと言うことですね。
マヒェン  「う〜ん、それはつまり・・・」
爺や 「そうです。率直に申し上げましょう。この停戦交渉の間に、そちらでクバルカンの軍事的介入を断っていただきたい。でなければ、戦争は間違いなく泥沼化し、ネライス、オリオール共に益はございません。」
マヒェン  「当然、交換条件はありますよね。」
爺や 「はい。最も穏便な形で停戦が成立すれば、貴国は公都を含めた国土の過半を回復し、我が国との友好を取り戻すことができるでしょう。」
マヒェン  「ハハハッ。それは魅力的な内容かもしれませんね。」
つまり、オリオール公国の宗主国をクバルカンからネライスにするのなら、お互いの名誉を保った形で話がうまく収まるって事ですね。
GM  短くまとめれば、その通りです。
マヒェン  オリオール公国としてもいい話しだなぁ・・・
GM  あ、そうそう最後に「ただし、」と続きます。
爺や 「ただし、これは我が国のごくごく少数の一派の意見だと言う事です。」
マヒェン  ソレ。そこまではよかったのだが、やっぱりそうか。
GM  ちなみに、本来主流を占めている停戦派の考えは、現在の戦線あたりまでをネライス帝国に併合して、残りに「属国」と言う形でオリオールを残し、数百年かけて最終的にこの国を消滅させてしまうと言うのが基本案です。
チャーミー まあ、ジョーカー的って事ですね。
マヒェン  進撃派は?
GM  進撃派は、最も強硬な意見なのですが、ネライス帝国はもともと軍事国家ですので、むしろこの意見こそが国是といってもいいです。最終的な目的はこの国の隅々までを自国の軍靴で蹂躙する事です。
爺や 「ある一派にとってクバルカンの介入が困る理由は、蹂躙派が本国からのさらなる大軍投入のための口実と考えている事、停戦派が政治的に利用しようとしている事です。どちらにせよ、クバルカンが介入した時点で、主にネライスの内政的な問題から、穏便な形での停戦は望めなくなります。」
マヒェン  う〜ん、そりゃそうだね。
GM  これに関してはやや苦々しげな表情が伺えますね。こちらから話すべき事はこれだけかな。
チャーミー 「で、誰が何派? 特に蹂躙派は?」
爺や 「とある高貴な方にございます。」
チャーミー まあ、それは予想通りか。
チャーミー 「副司令官は、どう思われているのですか?」
爺や 「彼は穏便な解決を望んでおられるようです。」
チャーミー 「その穏便さの程度は?」
爺や 「ある停戦派とはかなり考えが異なっております。」
マヒェン  つまり、併合派か。
爺や 「なお、その停戦派は、オリオールの一部勢力とのパイプを持っているとの噂がございます。」
マヒェン  さあ、少しつながってきたかな?
チャーミー 具体的な材料はどこにあるのかな?
GM  穏健な停戦派の意見を通す前提条件は、クバルカンを表だって介入させないこと。これに尽きますね。
チャーミー それで主戦派は確実に押さえ込めるの?
GM  主戦派は間違いなく抑えれると、かなり確信を持った返答があります。
チャーミー う〜ん、それをこちら側の見方で整理すると・・・
マヒェン  滅びるまで徹底抗戦か、この停戦交渉をそのまま締結するか、この人を信じて状況を変化させた上で停戦させるかのどれかってことか。
部下B  で、私たちの考えは?
チャーミー どれもヤだ。
GM  あ、そうそうエージェントで判定して。
マヒェン  はい?・・・19。
GM  え〜と、この人ですが話しぶりや態度からすると、一刻も早く停戦したがっていますね。
マヒェン  と言うことは、何は他に理由があるのか・・・なぜここまで停戦をしたいかと言うと・・・停戦しないとまずい理由は?
GM  そうですね、まず第一の理由はクバルカンと事を構えたくない・・・
チャーミー ネライス帝国に継戦能力が、ほとんどなくなってきている可能性もあるな。
アントン  ?
GM  コレがないって事。(とお金を示すゼスチャアをする。)
部下B  それでしょうね。でないと納得いかないし。
チャーミー 戦争はカネよカネ。
クレスト  マネー、マネー。
アントン  補給ですか。そうですね。
チャーミー まあ、こっちの二倍もの大軍を動かしていたら当然か。
となると、この停戦の真意は? 考えようによってはこのまま攻め続けた方がいいのかも? それすら出来ないってことかな?
で、ミス国家騎士団の皆さん、これをどう思いますか?(笑)
マヒェン  微妙ですねぇ・・・
部下B  う〜ん、公都を返してくれるという保障も何もないですしね。
マヒェン  この時点ではな。
チャーミー あくまでも、口約束の段階だしね。
部下B  他の意見もあれですしね・・・ところで何がどうでしたっけ?
GM  え〜と、分かりやすく言うと、お姫様の「イケイケ進撃派」、副司令官の「利権全部寄こせ派」、爺やの「何とか事を穏便に収めましょう派」ですかね。
チャーミー ところで、属国になった場合は、誰が新しい支配者になるか決まってる?
GM  恐らくネライス帝国から新しい王族なりが来ることになるでしょうね。
チャーミー 王族が来るの?
GM  まあ、しばらく政治でゴタゴタするでしょうから、当面は王女が兼任でしょう。そして、数百年後にはこの国はキレイになくなっていると。
部下B  で、私たちの方向性は?
チャーミー さっきも言ったけど、どれも飲めない。全部向こうの都合だし。
マヒェン  あえて言うなら三番目だけど・・・
チャーミー いや、それも結局向こうの都合だし。
でさ、クバルカンの表面的な介入があれば、敵は困るわけ。
マヒェン  でも、戦争は泥沼化するかもよ?
クレスト  有能コマンダーが敵を一撃でうち破ればいいんですよ(笑)
アントン  ええ、頑張りますとも! 任して下さい!
でも、クバルカンが来たら間違いなくテーラーさん裏切るんでは?
マヒェン  え、なぜ? 理由が薄い。
GM  そうですね。裏切るでなく、理由を付けて単に動かないだけかもしれません。それでも十二分にオリオール側は困りますから。
チャーミー まあ、それに関しては「破烈の人形」を出せとは言わないけど・・・
マヒェン  それとなく情報を流せば動きがわかるか。
チャーミー ウン、カードとして使えるでしょう。
アントン  ところで、今は赤影?
GM  クワトロ=バジーナだよ(笑)
チャーミー 「その名前で呼ぶな、面はゆい。」と言うヤツだよ(笑)
マヒェン  実は女でした。
チャーミー オイオイ、クバルカンは女人禁制でしょう!(笑)
GM  ニューハーフ?(笑)
マヒェン  じゃあ、ニューハーフで・・・
クレスト  何、オカマ?
全員  (笑)
マヒェン  じゃあ、女装趣味で決定です。
チャーミー じょ、女装趣味〜?
GM  まあ、FSSに数多いるし、多分いいでしょう。
チャーミー 「The Five Star Stories」ですしね。
GM  え〜と、話が脱線しましたが、向こう側としては敵国サイドの人間ですから、これ以上の譲歩は無理でしょうね。
チャーミー 「そちらの条件を飲めるとは限りませんし・・・」
マヒェン  まあ、条件はね・・・保障もないし。
部下B  向こうとしては、どう動いて欲しいのかな?
GM  クバルカンを介入させないで欲しい。その代わり、こちらは可能な限り穏便な和平実現に努力する。そして、停戦交渉は延ばすので、その間にクバルカンの事をそちらで何とかして欲しいと言う事です。
部下B  なるほど。で、介入を防ぐという確約はどうやって示すのですか?
アントン  確かに証明は難しいですね。
GM  それに関しては、そちらが止めないとこちらに明言してもらって、実際来なければ問題なしでしょうね。
部下B  まあ、色々あるかも知れませんが、この場では口約束以外できないですよね。
GM  まあ、一回目の交渉ですし、向こうもそこまで求めませんよ。
マヒェン  会って真意を確かめるのが今回の目的だしね。
GM  そうですね。あと向こうもカードを何枚か見せただけと思って下さい。
マヒェン  ま、今日はこんなところでしょうね。
GM  こっちは、穏便に済ませたいけど弱みを見せるつもりはないと思って下さい。
まあ、GMじゃなきゃ言いたい事は一杯あるけど(笑)
チャーミー まあ、光は見えてきたよ。
GM  あ、そうそう今後の接触方法などももう決まっているでいいです。
マヒェン  取りあえず、これで今回の交渉を終わらせたいと思いますと言うことで。
GM  では、一礼して双方分かれます。なお、この爺やは腹黒いところのない武人と思って下さい。
チャーミー 具体的な今後の接触方法は?
GM  必要がある時、こちらから連絡を取ると言う事でいいですか? そちらも同様で願います。また必要以外では無駄に接触しないように。
マヒェン  当然だな。まあ、後は交渉を長引かせる確約だけ貰えばいいでしょ。
部下B  ウン。では戻りましょう。司令官、「かくかくしかじか」です。
アントン  分かりました。ご苦労様です。
マヒェン  あ、最後に盗聴とかなかったかチェックしておきます。17です。
GM  密偵は多数動き回っていますが、この会談が知られた兆候は発見できませんでした。向こうもそれには注意しています。
マヒェン  何か動きがあったことを向こうが知っている可能性はあるけど、この会談までは嗅ぎつけていないと判断していいですか?
GM  そですね。
マヒェン  じゃあ、私も個人的にエージェントの結果も踏まえて報告しておきましょう。
アントン  はい、これで万全ですね。