■ シーン6「傭兵ポルカ」 ■

GM  では、次はいよいよ停戦会談・・・ですが、ここで後方にシーンを移します。
アスラ  いぇ〜い。やっと話せる〜。
クレスト わ〜い、やったーキャラクターだ〜(笑)
アスラ  久しぶりのオヤジや〜。チャーミーからオヤジに変更〜☆ 「シャキン」
GM  では、後方の最終防衛線の野営地です。
さて、アスラさんとクレスト王子が最終防衛線構築の準備をしていると、なぜか分かりませんがテーラーさんの部隊が続々と下がってきました。
マヒェン 後方の部隊は、テーラーさんが裏切る可能性がある事は知っているのかな?
アスラ  知っているのは多分ワシだけ。
GM  そして、他に知らせるのはかなり問題ですね。テーラーさんにも情報が回る可能性がありますから。
クレスト イェ〜イ。ダメだぜ(笑)
ボク風の子〜♪ 何でもしゃべっちゃうぞ〜♪(笑)
マヒェン この口か、この口か〜っ(笑)
アスラ  と言うわけで、ワシは会いに行くゼ。
GM  王子様は? まあ同じ場所にいますが?
クレスト 同じ場所にいるだけでしょ。面識なさそうだし。
GM  いえ、同じ傭兵で戦っていますから、面識はありますよ。
で、あなたからすればナゼか突然下がってきたとしか思えませんね。
マヒェン 負けたのか〜っ? って(笑)
アントン 箝口令布いてますよ。大丈夫です。
GM  ・・・。(よけい怪しむって。)
アスラ  では、私はテーラーに密会しに行きます。
GM  こっそりとか、寝首をかくとかじゃなくて密会ね。
マヒェン ネコミミをかく〜?
全員  「「「ネコミミ?」」」
アスラ  コッソリ(と誰かにネコミミを付ける仕草をする。)
全員  (爆笑)
アントン 写真とって?
アスラ  ばらまかれる(笑)
マヒェン このネタばらまかれたくなければ言うことききな(笑)
クレスト こ、コワイ(笑)
アスラ  取りあえず、「人払いを頼む」と言います。
GM  では素直に人払いして、酒瓶の一つも用意してくれます。
テーラー 「いか用ですか?」
GM  と相変わらず、最初は言葉少ないですね。
アスラ  じゃあ、「アラやだ、私見てしまいましたわ」と話します。
全員  (笑)
GM  では、それに対しては特に動じる風もなく返されます。
テーラー 「何を見たと言うのでしょうか?」
アスラ  「あの時『春花の術』を使ったのはワシなのだよ。」とまあそこまでは言わないが、とりあえず副司令官との密会を目撃したと伝えます。
GM  向こうは、ふてぶてしく「それで?」と動じていません。
アスラ  では「どういうつもりだ」と重ねて問いましょう。禅問答だ。
GM  しばらく沈黙があった後「裏切り者、と思っているのですね?」
アスラ  「そうなのかも知れないが。私は会っていた理由を聞いているだけだ」
GM  なるほど。あ、そうそうテーラーさんは言葉遣いは丁寧です。そして、
テーラー 「裏切りについては、私にとってあなたがどういう立場にあるか、また逆にあなたにとって私がどうであるかによってそれは変わるでしょう。」
アスラ  じゃあ、「ワシはオマエの友人のつもりだ」とすぐに返します。
マヒェン 親友か〜っ!(笑)
クレスト おぉぉ〜(笑)
アスラ  いや、本気だぜ(笑) まあ、スパッドは机の前に置きましょう。
GM  それに対しては、「ありがとう。あなたの言葉は信じましょう。」と答えがあり、同じように武器がない事を示します。
アスラ  「それで君をどうこうするつもりはない。」と畳みかけます。
テーラー 「そこまで言われては話さない訳にはいきませんね。これでも、私の親はしつけの厳しい人だったのでね。」
GM  と苦笑したあと続けます。
テーラー 「お察しの通り、私の本当の雇い主はこの国ではありません。私の雇い主はネライス帝国です。まあ、誰に雇われているかは、あなたの返答を聞かない限り聞けないがそれはご容赦願いたい。これでも私は傭兵なのです。」
アスラ  「それはそうだな。では、目的も聞かせてもらえると嬉しいのだが? ワシに何か出来るかも知れないからな。」
テーラー 「私に与えられた仕事は、このオリオール公国を中から引っかき回す事にあります。なかなかに愉快と思いませんか?」
アスラ  「楽しそうであるかもしれないな。それは認めよう。」
GM  最後は実に楽しそうな口振りです。さらに続けます。
テーラー 「実の所、私の疑いの噂を広めてもらってもいいぐらいですよ。」
アスラ  混乱は広がるわな。
テーラー 「あ、そうそう一つだけ明言しておきましょう。戦場で突然裏切る気はありません。」
GM  と続けた上で、自分が動かなくても十分オリオールは困るし、後方に拘置されていても同様。むしろ私を監視する兵力を割かねばならず、こちらの方が契約上が望むところ。裏切る場合も戦場で突然でなく、ちゃんとその前に仲違いします。と続けます。
アスラ  じゃあ、「クバルカンへの復讐か?」と一言ツッコミ入れましょう。
テーラー 「そんなところかな? それほどでもなく、嫌がらせぐらいですけどね。」
GM  と子供のような笑みを見せます。今までとうって代わって。
アスラ  「何が君をそうさせるのだ〜!?」
マヒェン 『ばば〜ん!』(by効果音)
テーラー 「嫌い・・・じゃあいけないかな?」
GM  とニッコリと笑います。これに関しては、答える気はなさそうですね。
マヒェン 個人的な復讐ですか・・・
「俺の兄ちゃんはなぁ、クバルカンのなぁ、騎士になぁ」て言うたぐいかな・・あ、いいです。勝手に盛り上がっているだけですから(笑)
クレスト 後ろに情景描写が走馬燈のように(笑)
全員  (笑)
アスラ  「どうしても、そうしたいのか?」と問います。
GM  「それが目的ですからね、ボクの人生は。」と事も無げです。さらに、
テーラー 「だから今までクバルカンに嫌われるような事ばかりしていたのですよ。で、クバルカンからの嫌われ者でいる事、一日一悪がボクのライフワークみたいなものです。それだけでもよかったんですが、今回たまたま話があったので、丁度良いチャンスだと思ってネライスの話しに乗ることにしたんですよ。」
アスラ  傭兵の仁義だと立場は間違っていないか・・・
GM  あなたが考え込んでいると、楽しげに続けます。
テーラー 「まあ、これでクバルカンでも本当に来てくれれば、文句ないんですけどね。どうせするなら派手な方がいいですから。」
アスラ  「『破烈の人形』とでも戦うつもりか?」
テーラー 「それもいいでしょう。嫌われ者として倒れるのも一興です。」
GM  あくまで楽しそうですね。本気でクバルカンを嫌っているんでしょう。
アスラ  よし、俺の中の4つの人格集まれ!(笑)
全員  (爆笑)
アスラ  協議だ。こいつをどうすれば説得できる?
アントン ? 人格Aは、状況を分かっていません(笑)
GM  え〜とですね、テーラーさんはどような方法でもクバルカンへの復讐ができればいい。嫌がらせや、嫌われる事でもいい。できるなら華々しく、クバルカンの悪役として散る。でも、クバルカンを倒すとか悲壮な決意は微塵もありません。ただ、どこまで本音かは怪しいかも知れません。ただ、口振りと態度から「失う物はなにもない」タイプの人だとは分かります。
マヒェン もっと、効率的にクバルカンに復讐できる方法を提示する(笑)
アントン 彼と戦ってきた仲間を使えないですかね?
GM  あと、行動パターンとしてタチが悪いのは、勝てるならよし、負けるならそれもよし、来ないなら来ないで別の手段を考えるし、ちょっかいかけて来なくてもとことん嫌われ者になる事で気にしないでしょう。と言う事です。
行動パターンに「もののふ」な所はありません。
クレスト そんなんで、部下は付いてきているの?
GM  傭兵としての仕事は、パーフェクトです。まあ、クバルカンへの嫌がらせや当てつけは、趣味とすら言ってもいいかも知れません。
だから、カネに汚いという風評を立てているんですね。それですらクバルカンから嫌われるための復讐の一環ですから。
クレスト やっかいだなぁ・・・扱いとしてどうしましょう?
アスラ  何もしてくれなきゃ、それはそれでいいんだけど。戦力が落ちるのは辛いな。
えっと、「それは君個人の判断かね? 傭兵団そのものとしてはどう考えておられるのかな?」と聞きましょう。
GM  「傭兵団としては、今回ネライスに雇われている事は団員は了承済みです。まあ、どう動くかも雇い主の命令しだいです。」と改まって答えてくれます。
テーラー 「彼らが言うのなら、戦場で背中からあなたを斬りつけるかもしれない。」
GM  とすら、庭掃除の話しでもするようにさりげなく言ってくれます。
アスラ  「では、副司令官の考えはわかるかな?」
GM  それについては、「契約があるので少し話せない」とにべもありません。ただし、「私の悪巧みに荷担してくれるなら話は別です」との答えもあります。
アスラ  ほぉ〜。
クレスト 荷担しちゃえ、荷担しちゃえ(小声で)
アントン お金さえ積めば、その傭兵団はこちらに付いてくれるかな?
アスラ  いや、それは無理だろ。
GM  オリオールに雇われる遙か以前から、この国を邪魔する目的で雇われていると考えていいですよ。また、クバルカンに嫌われる為に高い金を付けた側につくと言う風評を流しているだけで、本心がそうなのか怪しいと言う事も留意してください。テーラーさんは、独特の自己の持ち主です(笑)
アントン じゃあ、ボクの目論見は潰えました(笑)
クレスト 荷担してしまう(笑)
アスラ  それもいいかなと、マジで一瞬思ったんだがなぁ(笑)
ただ、こちらも傭兵の仁義があるからそれはできんしな。
マヒェン 動かないでくれとは頼めませんか?
アスラ  それは、ネライスとの契約に反するからダメだろう。
よし、向こうの雇い主と会えるように段取りして貰えないか頼もう。
全員  分かりました。向こうは「いい」と言いますが、向こうも条件を付けてきます。要するに、テーラーさんの「仲間」になる事です。
アスラ  それには、『ニヤリ』と返しておきましょう。
GM  で、もう一つだけど・・・テーラーさんは、副司令官個人に雇われている事を告げます。そして、その後に続けます。
テーラー 「副司令官に何かあれば、私の首にかかっている鎖がなくなる事になるので、事は慎重に運んだ方が良いと戦友として忠告しておきます。」
アスラ  「そんな気は今の所ない。一人会わせたい人物がいる」と告げます。
マヒェン 分かった。チャーミーだ(笑)
全員  (笑)
アスラ  俺的には、チャーミーも会わせたいが、今は違う(笑)
GM  テーラーさんは、「まずは代理と言う事になるでしょうが」としますが、紹介はしてくれるそうです。「まあ、私もそれ程親しいわけではないのでね」と言う感じですね。
アスラ  「それでもいい。」と答えて、ここで一旦密会を終えます。
そして、クレスト王子のところに行くぜ!
マヒェン やっぱりそうか(笑)
アスラ  他には話さないようにと釘を刺した上で、
「こんな話しがあるのだがどうだい?」と持ちかけます。
クレスト そうですね〜。どう動くかですね〜・・・
アスラ  あなたの考え次第。
クレスト 確かにボクとしては、向こうとの接触を保っておいて損はないですからね。
でも、今こちらか提示できるカードがないですからね。
アントン ボクには話はこないのですか?
クレスト あなた裏切ったら国がなくなるよ(笑)
GM  アントン司令が裏切ったら、祖国からは裏切り者とされて、ネライスでも裏切り者のレッテルがあるので胡散臭がれてとロクな事はないでしょうね。
保身が目的でないなら、しない事です(笑)
マヒェン 裏切り者は打ち首(笑)
アスラ  「ギロ」だな(笑)
アントン いや、そんな事する訳ないじゃないですか。
今のは、交渉カードの一枚が欲しいだけの発言ですよ。
クレスト ホントに? まあ、あなたの事よりも・・・
会ってはみたいんですが、どうしたものか。
アスラ  どうする? まあ、パイプを作るだけでも行ってみては?
マヒェン こちらの作戦を話す(笑)
クレスト 「これぐらいの時期に、こんだけ行きますぜ、旦那」みたいな(笑)
全員  (笑)
マヒェン ダメか(笑)
クレスト 傭兵部隊は、そこら辺の情報はどれぐらい知っているんですか?
あの、テーラーさんの裏話とか。
GM  表面的な事しか知らないでしょうね。
クレスト ですか。まあそれはいいか。それよりも何を交渉しに行くかですね。
GM  副司令官が求めるのは、高度な裏切り行為でしょう。
場合によっては、戦場を傍観するだけでもOKです。
アスラ  ちなみに、ワシの立場は傭兵なので、どっちが勝とうがとりあえず契約金さえもらえれば、最低限問題ないんよね。つまり、この国が属国であれ続くなら問題なし。
クレスト ウン、ボクとは立場が違いますからね。
アスラ  だから、むしろワシとしては副司令官と裏取引するルートで行きたいぐらいだ。何しろ、王女様ではお金すら貰えそうにないからな。
クレスト ボクの立場は、厳しいなぁ。
マヒェン よく言えば食客、要するに亡命者だからな。
アスラ  話の流れからすれば、王女と対立してるしなぁ。
だから、副司令官からつけば何とかなるかもしれない。ただ、このままワシらが向こうに走ると司令官が大暴走して、大変な事に・・
アントン ええ、その時はボクは華々しく散りますよ(笑)
まあ、ボクの事など気にせずに。
クレスト 素晴らしい。またみんなバラバラに動き出している(笑)
まあ、座視していても仕方ないし、突破口を見つけるために行くか。
GM  じゃあ、二人で副司令官に密会でいいですか?
クレスト 話しに行って・・・何しよう。
GM  そうですね。王子様の立場からすると、この国にいた場合は敵国打倒による祖国奪回。ないしは、この国に与力して勝利してもらう事で、いくばくかの領土を貰っての復興ですかね。
マヒェン で、勝つには3カ月の時間とクバルカンからの増援が必要と。
クレスト ですよね。で、ボクの立場は今逆なんですよね。
GM  ですね。ただ、クバルカンが来ると蹂躙派はその前にこの国を征服しつくそうとして、併合派は停戦交渉を早期にまとめようとします。
クレスト で、王女様が蹂躙派と・・・
マヒェン そして、今交渉を進めている穏健独立維持派は、クバルカンはいらない。
クレスト ウン。けど、それだとボクの活躍の場も立場もないです。
マヒェン クバルカンの覚えめでたくなっておくだけでも、利益はあるのでは?
法と正義の国ですしね(笑)
クレスト う〜ん、話は聞くが裏切るとは確約しない線でいきましょうか。
アスラ  よし、ではそれで。
あ、会う前に傭兵情報で、王女様と副司令官の関係を調べます。20。
GM  傭兵ね・・・一番有名な情報は、王女様は蹂躙派、副司令は停戦派。
で、ここで初出しの情報ですが、副司令は今まで王女様の下で裏方にばかり徹していました。また、ネライス帝国は実力社会でなく、氏族社会、身分社会です。で、副司令は軍人としてはとても優秀な人ですが、その階級がとても低いです。だから、いくら優秀でも万年副司令となる不遇の人です。
さらに、噂として副司令は上昇傾向の極めて強い人物とされています。
アスラ  で、王女様は?
GM  王女様は、いわゆる軍事国家の「お姫様」です。成人してあまり経ってませんが、その毛並みの良さで今回の鎮定軍司令官の職に就任しています。しかも、名目だけでなく、実際軍を率いています。MHにも搭乗しています。
アスラ  それは事前情報だな。で、その風評は?
GM  噂ですが、騎士としてはともかく、司令官としての資質は低いと言われており、実際は参謀長が作戦を立てているとすら言われます。
あと、ついでに言えば、このネライス氏族連合帝国は、非常に「名誉」を大切にするお国柄です。そして、王女様はそれを体現する存在です。
また、真っ正面からの戦争を好み、謀略戦には無縁です。
アスラ  なるほど、だいたい見えたかな。
クレスト ヤっちゃえ〜!(笑)
GM  何か複数の漢字が一瞬浮かんだが、聞かなかった事にしておこう(笑)
全員  (笑)
クレスト まあ、それはともかく・・・ボクと王女様では、こっちは国も滅び、今や身分も違いますからねぇ。それに許嫁なんて国が滅びる前の事だし。
GM  王子と王女様は、覚えているレベルですが長い間会っていないでいいです。
クレスト う〜ん、まずは当面の課題ですね。副司令官の交渉材料は?
アスラ  こう言うのはどうだろうか? この国の事実上の実権を握れる地位を用意するから、反対に裏切らないかと。副司令官は、ネライスにいたら永遠に出世できな訳だし、興味ぐらい覚えるんでは?
クレスト えっ? でもホントにはしないんですよね。
マヒェン こいつ(司令)を後ろからバッサリ!(笑)
アスラ  まあ、当面は接触を保ち続けて、情報を引き出すための方便かな。
クレスト 向こうの動きを見極めるのが目的と・・・
アスラ  で、そこで発生するであろう戦闘で、テーラーにはクバルカンと戦える舞台を用意すると。
マヒェン まあ、そういう舞台なら振ってくれれば用意しよう。
こちらとしても、問題が小さく済むならそれが一番だ。
GM  では、テーラーさんから紹介を受けました。でいいですよ。あと最後に、
「副司令官カイン=ストレーガーだが、私のものとはまた違った動きがこの国に対して見られる。注意されたい。」と忠告してくれます。
アスラ  ほう、策士らしく色々してるんだな。
GM  では、二人はカインとの密会のためにサリス市にコッソリ移動します。
アスラ  おぅ。会うぜ。