■ シーン10「決戦? 最後の悪あがき?」 ■ (10-2)

(続き)

(結果、王女様、PC側、カインとなる。)
GM  なお、テーラー隊はもう動きません。
さて、王女様からの行動なので先ほどのクレスト王子に玉音が賜ります。
グルナ姫  「汝の言わんとしている事は理解できる。なれど、あそこで死闘を演じているのは、我が兵たちであり帝国の赤子であり同胞なのだ。これを見て見ぬ振りをする事はできぬ。」
クレスト 「カインたちが戦いを止めればいいのか?」
グルナ姫  「汝らが剣を引き、彼らが剣を引かねばならないだろう。それがかなわぬのなら、我らは闘わねばならない。そして残念だが、我の声は彼らには届かぬようだ。」
GM  てな感じですが、王女様は国を代表しているので引くにひけないのです。国同士のことだから、きれい事だけでは片づかないのです。
アントン これ(カインのユニット)を消したら剣を引いたことになるんですか?
アスラ  いや、それはダメだ。でも何とかせねばな。
そしてそれはワシの仕事ではない。ワシは司令の言葉通り闘い続けるだけだ。
マヒェン 今の言葉、全滅するまで殴るって事?
GM  ではそれだけ通信で伝えると、王女様の全軍は前進を開始します。
クレスト よ〜し、ばっちこーい。立ちはだかるぜ!
・・・て、みんな避けていきよる(笑)
アントン このターンで滅ぼしてしまえばいいんですよ。
GM  ・・・。(それは全然違います。それはスー○ロボット大戦だけです。)
アスラ  では、ワシらの番だな。じゃあ、悪いがコイツのケツにつきたいが先に動いていいかな?
アントン あ、どうぞ有利な位置につけるなら。
アスラ  では、ここまで来たらコマンドの「浸透突破」で一気に後背につくぜ!
GM  ウッス。全然問題ないです。好きな位置についてください。
アスラ  では・・・ぐるっと回って、そして色々後でする。

(そして再びPC側の移動と攻撃が始まる。これにより、カイン(NPC)の部隊はほぼ完全に包囲されてしまいます。)
クレスト あのさ、熱心に軍人将棋するのはいいけどさ、全滅させてどうすんの。
アントン あ、そうか・・・
マヒェン 逃げ道すら作ってないぜ〜(笑)
GM  そうですね。これはどう見ても、王子様のご意見を無視して、王女様のご意見に真っ正面からお答えしている事になりますよ。
アントン そうですね、それは止めた方がいいですよね・・・
クレスト ま、あなたにお任せ。ボクはここで朽ち果てるから(笑)
マヒェン さっきも言った通り、ワシは傭兵として動いているだけだ。
だから、自分のために命令に従って攻撃をするぜ。

(このやり取りで、布陣をやり直し、敵が逃げられるような形に少し変更する。ただし、傭兵の動きやそれまでの半包囲体勢があり不十分となる。)
アントン これで、敵も逃げれますよね。大丈夫。
GM  では、こちらが動きたいところですが、こうも空間が狭いとZOCで動けません。たとえ後退中でもあなた達のユニットとどこかで隣接しています。
で、それよりも、そちらの攻撃まだですよ。
アントン ま、いいや。取りあえず殴ってしまえ。
アスラ  それじゃあ王女様は・・・
マヒェン どういう結果になっても知らない。どうなろうと、私は自分で解決できるが。
アントン ああ、ボクもう分からないんで、聞きたいんですけど・・・
マヒェン 誰に? ちなみに、私はテーラーとの死闘中だからそっちは見る暇なし。それに、敵軍が邪魔しているから、結界でどのみち無理。
アスラ  何度も言うが、ワシは司令の命令しだい。
クレスト ボクは、皆さんと離れたところでいますから論外ですよ。
アントン いや、だからボクは攻撃されなきゃ戦わないぞと・・・
GM  えっとですね。アントン司令、あなたの部隊は先ほどのターンに思いっきり、カインさんの部隊に反撃で殴りかかりました。いいですか?
アントン はい、言葉通りじゃないですか。
アスラ  ワシは命令されるまま、ここで命令を違えたらエライ事。
アントン 降伏勧告をした方がよかったのかな?
GM  ・・・。いや、もっと別に解決方法があるんや〜っ!
アスラ  オレは最初から一つ知っていたが、言わない事にしておこう。
アントン とりあえず、包囲した時点で降伏勧告をします。
GM  では、それにはカインさんが口汚く罵り返してくれます。
カイン 「降伏だと! すでに何騎ものMHを討ち取っておいてその戯れ言か! 主力の接近に臆したか! 貴様のような臆病者の為に死ぬのは口惜しいが、私は国のためなら喜んで犠牲になるぞ!」
アントン そっか、カインと一騎打ちだ。どれでしたっけ?
GM  え〜っと・・・あなたの目の前の部隊がソレ。
アスラ  えっとねぇ・・・いや頑張れ。残念ながらワシは一騎打ちなどという戯れ言はないのだよ。
クレスト 大丈夫、ボクなんて戦争のスキルなんて何もない。
GM  王子様は、体で勝負だ(笑)
クレスト おお、体で勝負だ。って今それです(笑)
GM  では、一騎打ちですね。敵はちなみに蒼騎士です。その前に一騎打ち判定だ。
アントン えっと、1です。
GM  無条件OK。偶然目の前に出現しました。では、始めましょうか。
アントン はい、反応値ですね。21です。
GM  こちらは、26ですので先攻です。では、「卑怯で臆病な司令官にしてはなかなか見事な心構えだ! だが、私に倒されてその名をさらに地に落とす事だな!」と一声かけて、フルブーストパンチでご挨拶だ。
アスラ  あ〜ぁ。ワシは鼻ほじりながら見てるよ・・・。
マヒェン ほれ、言葉を返してやれ。敵大将自らの言葉だぞ。
アントン 「卑怯者のそしりを受けるは心外だが、この無用な戦闘を一刻も早く終わらせる為に私が自ら出てきたのだ。」みたいなところでいいですか。
GM  はい。じゃあ、フルブースト・スパイド・ぱーんち!
アントン ボクは、フルブースト・ベイル受けです。37です。
GM  じゃあ、ベイルにプレゼントだ。23点。
アントン では反撃です。フルブースト・スパイド・・・
やった! 12のクリティカルです。さらにもう一回クリティカルで54です。
GM  悪役がそんなアッサリ殺られる訳にはいかんので、運命点宣言だ。でもヤメ。そんな数字は避けれません。神速の剣はどこかに命中しました。
アントン 12クリティカルの効果は装甲貫通でいきます。
GM  なお、こちらは回避だったので、効果的回避には成功しました。
アントン 効果的回避?
GM  ダメージを受ける側が命中部位を指定できる。最初に回避を宣言していて、「回避」以上「効果的回避」以下の数値が宣言有効範囲です。
アントン 便利ですね、どこですか?
GM  でも回避は燃費悪いの。足はかく座でダメ、右手も武器があるから・・・
クレスト 頭!(笑)
マヒェン ボディでもOK!(笑)
GM  どアホ。ベイルしかない左腕で受けるに決まっているだろ(笑)
アントン 普通のクリティカル効果は2です。
GM  精神的劣勢か。次からが辛くなるなぁ。
アントン ダメージは・・・ああ低い17点。あ、違いますブースト足して24です。
アスラ  の装甲貫通ね。
GM  じゃあ、中破しました。結果は・・・POWが2下がって・・・気合いだファティマ!・・・お、だめ。痛い。
アントン 残念。じゃあ次の反応値ですね。25です。
GM  こっちは26で先攻です。さてどうしてくれようかなぁ・・・まあ、まだ普通に行こうか。・・・て回って、回って・・・
アントン 全然ダメです。25です。
GM  ダイス目だけで30越えました。効果は8。
アスラ  おっ、ファティマがブルーになった。1d3振るがよい。
アントン えっと・・・2です。
アスラ  じゃあ、ファティマの精神に2点ダメージ。壊れてないか?
アントン 2点ならまだ平気です。
GM  でも、戦闘するだけでストレス1点喰らったりするから、ホントに追加ルール2のやつ使うとこれ痛いんよな(笑)
アントン え、じゃあ戦闘が終わったらファティマ壊れちゃうんですか?
GM  まあ、司令官のファティマだからマメにメンテ受けているから大丈夫だろ。
アントン あ、よかった、よかった。
GM  あ、そうそうダメージは左足に20点受けてくれ。
アントン はい。まだ大丈夫です。
GM  じゃ次のターン。

(このターンは、アントン司令の先攻となる。)
アントン じゃあ、ベイルに29点ダメージです。
GM  は〜い・・・って残り一点。こりゃ次捨てよ。
いや、その前に反撃だ! そして悪人らしく、ここで運命点パンチだ!
全員  (笑)
GM  当たったら砕け散るぜ!(笑)
アスラ  よし、こっちもクリティカルだ!(笑)
アントン じゃあ、最後の運命点使用します!(笑)
GM  あ、そうなの。じゃあ止めておこうかな。
マヒェン いや、ここはやっておかないと。悪人でしょう。
クレスト イケイケ!(笑)
GM  よ〜し! しかも危険なオープンダイスだ!(笑)
全員  「「「わ〜い!(笑)」」」
GM  ではっ!・・・あぁ、期待値だったね。こっちは41ね。
アントン えっと、こちらの数値は運命点分があるので、ベイルで受ければファンブルしなければ問題ありません・・・44。
クレスト て、ダイス目3やん。
全員  (笑)
GM  じゃあ、それで多分ベイルは砕け散ったでしょうね。
クリティカルの二倍宣言に勝てる装甲などそうそうありませんからね。
アントン じゃあ、こちらは次のターンプログラムモードの変更からですね。
GM  こっちも、ベイルがベコベコだからここでベイル捨てるので、同時プログラムモード変更です。
マヒェン じゃあ、次の反応値。

(判定の結果は、結局カインが勝利する。)
GM  よし、先攻を取ったし、あんまり戦闘を長引かせる訳にもいかないので!
アントン ので?
GM  チャージ宣言だ!(笑)
全員  「「「チャ〜ジ!(笑)」」」
クレスト わ〜、age〜(笑)
マヒェン 漢らしいぜチャージ!(笑)
GM  ウム。ここで勝利しないと、カインさんの未来はないのでな、行くぜ!
アスラ  策士の末路は悲しいなぁ・・サラバ(敬礼)
GM  だから、ファティマの全コマンドも乗せるぜ。
アスラ  司令、一生懸命応援だけはしてやる。頑張れ。
マヒェン 頑張れ〜♪
アントン 「幸運」使おうかな・・・
アスラ  それもヨシ。
GM  と言っても、こっちは「打撃」ぐらいしかないなぁ。
アスラ  POWが二倍か。さっきの損傷が痛いな。
アントン ところで、チャージってかわせるんですか?
マヒェン 大丈夫かわせる。かなり難しいが。
アントン じゃあ、「幸運」使います。
GM  ボスキャラにそれはキャンセルです。ならこちらは運命点宣言します。
ま、その技をボスキャラに使われては寂しいのでな、自力で頑張れ。
クレスト 以前みんな使いましたからね(笑)
アントン 仕方ないので、頑張ってフルブーストでかわします。
アスラ  チャージは痛いぞ〜。
マヒェン 洒落なりませんね。いつもはPCの最後っぺなんですけど。
クレスト なんだかメリットばかりですね。デメリットは?
GM  耐えられると、無条件にした方が撃破される。
クレスト おぉ、捨て身! 
アントン では、避けます。ワァッ! ダイス目がヒドイ! 27しかありません。
マヒェン あ、マスターは回っている・・・
GM  うん、一回目のダイス目で並んでるなぁ・・・チャージの+5もいらないぐらいだな。あ、そうそうお約束で局所攻撃胴体宣言ね。
アスラ  う〜ん、ダメかぁ〜。
GM  クリティカル表は9ね。
アスラ  じゃあ、装甲貫通。
アントン 胴体に装甲貫通、しかもチャージで二倍ダメージ? 
わぁ〜、そんなの終わりじゃないですか〜
アスラ  ファティマの「打撃」も忘れるな。
クレスト 二ば〜い、2ば〜い、さらにPOWも2ば〜い(笑)
マヒェン 胴体だし死んだかな? 二部決定? けどPOW下がっているだろ。
GM  おかしい。緊迫感を醸し出す為の演出の筈だったのに(笑)
アントン あぁ、皆さんさようなら・・・
クレスト 大丈夫、大丈夫、向こう弱っているし。
GM  ま、ダイス目しだいだな。で、ダメージは40点。装甲貫通だ。生きてるか?
アントン えっと、一次装甲が8点削れただけです。
GM  じゃあ、中破表だけ振って。ここで壊れたら笑ってやる。
アントン 中破表も3でPOWが2下がって補正に失敗しました。
GM  OK。では、からくもカインの一撃を防ぎました。あとはこいつを潰す宣言してください。こっちはチャージ後なので何も回避できません。
アントン じゃあ、好きな所を攻撃していいんですか?
アスラ  いや、攻撃も何も向こうは今抵抗できない。
マヒェン 頭狙ってパンチとか言えば終わりですね。
アントン じゃあ、頭を局所攻撃・・・てこれもフルブーストとかいります?
GM  ま、気分の問題でしょうね。どれぐらい憎いとか。
アントン はい、じゃあそのまま潰します。
GM  分かりました。では、カインの蒼騎士は、捨て身の一撃(チャージ)を止められた事で為す術もなく潰され、カインの剣は後一歩のところでアントン司令の心臓には届きませんでした。
アスラ  届いていたような気がするが(笑)
クレスト ウン、危なくもうチョットで死ぬところでしたね。
マヒェン じゃあ、カインは最後に自爆でしょうか?
GM  もう完全な失敗だからね。まあ、騎士としての良心が残っていればファティマを脱出させて自爆でしょう。
「とりあえず見事と言っておこう。まあ、この腐った世界で私の代わりに苦しむがいいさ。」と言葉を残して、MHごと燃え尽きていきました。
アントン 取りあえずこれで、「敵の大将を討ち取ったり〜」ですね。
じゃあ、「兵を引け」と周りに言いましょう。
GM  ・・・え〜っとね。ただの決戦ならそれでよかったんだけどねぇ。
マヒェン テーラーがまだ動くのか?
GM  じゃなくて・・・では、ここで言おう。GMとしては、ホントは中立を保つなら言ってはダメなような気もするのだが。
アントン はい?
GM  では、言おう。アントン司令は戦闘を命令して、反撃と言う形だけど攻撃もしています。そして、彼らはカインの私兵です。子飼いの部隊でした。どういう事か分かるね。
アントン 彼が死んだところで、弔い合戦の形で戦闘は続行ですか?
GM  カインの部隊に関してはそう言う事です。分かってるじゃん。
アントン 一騎打ちはムダだったのでは?
GM  一騎打ちはいいのよ。誰がいつするかと言うミスはあるが。
あと、殴られてもジッと耐えていればよかったの。
アントン 仕方ないしょう。
GM  いや、仕方ない事は全然ない。さらに言えば、大見得の切り方も良くない。
クレスト ウム。
GM  まあ、マスターの心の声を言えば、「お約束と喧嘩の常識を理解してくれ〜。」
と言うのが今までの全てに対する叫びです(笑)
アスラ  あのさカインの部隊、司令いなくなったし後退判定いるんだけど。
GM  お、テーラーの特殊な場合と違うからいるね。忘れてた。
アントン これで、後退してくれれば・・・
GM  3てことは、少し損害を受けただけです。
まあ、カイン自身が撃破されたからソレって事か。以上。
さて、戦闘から約3〜4時間が経過しました。首謀者の指揮官二人は共に一騎打ちで撃破されましたが、王女様は健在です。つまり「戦争」はこのままでは継続される事になり、戦争は個々の戦闘ぐらいで止められるものでもありません。
アントン こちらが引けば戦闘は止まるのでは?
GM  軍事的には、敵に戦う意志がある以上、単に後退したとされるだけです。
そして、今せっかく掴んだ戦術的優勢が崩れ、一気に敗退となりますよ。
マヒェン ま、無縁なのは私の隊ぐらいかな。母船もすぐ側だし。向こうも手は出さないだろ。
GM  なお、現在アントン司令が指揮しているオリオール主力部隊は、攻撃を停止しています。
アントン はい、それでいいです。
アスラ  ワシにも命令はきてるのかな?
アントン 傭兵部隊は、敵の後ろに回り込んでいるから命令がいかないのでは?
GM  ああ、ホントだ。
アスラ  では後ろから行くぜ。で・・・17点。
GM  それは、敗走・・・いや、後方からの攻撃の+4があるから全滅しました。
マヒェン じゃあ、「チュドーン」(とコマをのける)
GM  さて、そちらの行動が終わったので、元カイン隊の攻撃です。

(そして、敵残存部隊は攻撃を続行するが、すでに劣勢が明らかで有効な打撃を与えるどころか、包囲を突破することもできず。)
GM  こちらの行動は終了なので、次ターンです。
アントン あぁ、またボクの一番最初の命令で不幸な方向に・・・
クレスト ウム。
マヒェン 戦っちゃダメなんだ!
クレスト 戦っちゃダメだけど、攻めてきたから殴っていいんだ(笑)
アスラ  攻めろと言われたからなぁ。傭兵はツライよ。
クレスト 降りかかる火の粉を払わないとな。
アスラ  めいいっぱい払いましたな。
マヒェン 私は予定通り問題なし。だいいち、ここで法の騎士としては、別の国に表立って指揮に文句つけれないし。
アスラ  ワシも傭兵だからなぁ、影以外では言えんよ。
ま、誰も止めなかったのが一番悪いんだけどな(笑)
GM  さて、戦闘が一旦下火になってきましたが、テーラー隊から信号弾が上がります。傭兵団全体に対する撤退信号ですね。司令部は健在です。
アスラ  おう、生きていたか。
GM  さて、止まっているわけにもいかないのでイニシアチブだ。
クレスト 念のため、ボクも独自に取っておきます。

(順番はアントン司令、クレスト王子、王女様、カイン残存部隊)
アントン 取りあえず、兵を引きます。もう向こうもガタガタだから追撃できないでしょう。(そして、コマを出来る限り後退させ始める。)
GM  確かにほぼ戦闘不能です。
アントン でも、これがまだ戦闘力残していたような・・・
アスラ  じゃあ、そいつ殺っちゃっていいですか?(笑)
アントン いや、下がります。(とさらに直属を下げ続ける。)
アスラ  あ、ワシ孤立してる(笑)
クレスト 大丈夫、ボクもっと孤立してる(笑)
アスラ  ワシにどうして欲しい?
アントン 「戦闘は終わった、下がれ」と。
アスラ  嘘、まだやる気なのがワシの目の前に。
アントン それでも下がるんです。私たちは目的を達成したから十分なんで・・・
GM  あの・・・と言いますか・・・(絶句)
クレスト 国と国との争いで、そんな言い訳が通じると思っているんですか?
しかも、ここで下がると言うことは領土を明け渡すと言っているんですよ。
GM  なお、形とは言え、帝国で処罰しなければいけない国家要人を・・・
アスラ  殺っちゃったからな。
クレスト もっと他に手があったでしょう。
GM  手を出さず、一騎打ちを王女殿下に譲るとかね。
アスラ  それはワシも最初から思っていた。黙っていたが。
アントン なぜ、進言してくれないんですか。
アスラ  だってどんどん話し進めるし、こういう場になるとワシは進言を求められないとできないんよ。外様だから。
GM  中立を旨とするマスターも沈黙せざるをえませんでした。
したら、GMの都合の良いシナリオ誘導になりますからね。
アスラ  あと、キャラ的にワシの見せ場はもう十分したから、こういう戦争は王子と司令官の舞台と思っていたからな。
GM  「走り出したら、もう誰にも止められんのじゃ〜」(笑)(byナ○シカ)
さてどうする? 戦場は動いているぞ。
クレスト さ、後方はおいておいてボクどうしようかな。
マヒェン 念のため傭兵団だけは牽制しておこう。
アスラ  だれの行動からだった?
GM  まだ、そちらです。王女様も後です。
アスラ  では、ワシはワシが生き残るために、悪いが殺らしてもらうぜ。
アントン ボクはもう一騎打ちしたから、もう王女には一騎打ちできませんね。
GM  そこまでするのか? ま、いっそ潔くてよいが。
アスラ  まあ、それはそれでアリ。
マヒェン そこまでやる? まあ、どのみち私たちは荷担できませんが。
アスラ  まあ、大局などよりも目先の敵。えっとね、これに「集中突破」と「突撃」を横合いからかける。実質的には蹂躙だな。
GM  オニ〜っ!(笑)
マヒェン やってみたかっただけですね。
アスラ  ウム。その通り。
GM  あ、もう判定いいです。二倍もダメージ受けたら玉砕です。砕け散りました。(とユニットをあぼーん(笑)する)
クレスト わ〜い。あ、ボクはここで静かに佇んでいますよ。いや、もう一歩前行こう。
僕たちは攻撃の意志はないぜ。部下にも徹底させるぜ。
アスラ  戦いは止まらないのだよ。これが戦争というヤツだな。
アントン ハッハッハッ、ボクが蒔いた種の結果ですね。
GM  いや、蒔いたのは敵。君は図らずも育てただけ(笑)
アスラ  じゃあ、ワシはこの戦い終わったら、チャーミー中佐をスカウトしておさらばかな(笑)
GM  では、お待ちかね。王女様の部隊が一斉に動きます。

(しばらく、せっせとコマをPC側に向けて動かす。そして・・・)
クレスト うおぉっ! なぜ無視をするんですか!
マヒェン せっかく、止めようとタマ張ってるのに!
クレスト ホンマや!
マヒェン あ、でも王女様の部隊が目の前で止まった!
全員  「おっ!」「来た!」「これや!」
姫(偽物) 「そなたが好きだ〜っ!」
全員  (爆笑)
GM  て、ちゃうやろ! さて、移動はこれで終わりです。戦闘している部隊は今現在ありませんが、王女の主力部隊は進撃速度を維持しています。
そして、クレスト王子の部隊の前には、王女様親率の近衛大隊があります。
マヒェン 一騎打ち、一騎打ち(笑)
クレスト ないない〜♪
GM  大丈夫。お姫様のMHが中から前に出てきます。
目立つように派手やかな彩色が施された重MHです。
マヒェン 一騎打ちを申し込みに?
GM  いえ、どうも様子が違うようです。向こうは臨戦態勢にありません。
剣も収めています。
マヒェン じゃあ、話し合いか? でも何を今更?
クレスト じゃあボクは・・・
アスラ  やる気満々?
全員  (笑)
クレスト ウソウソ。ボクもさらに前に出ます。
「聞きましょう! この戦いを止める手だてがまだ残されているのなら!」
GM  そして、MHのハッチを開いて、野戦服姿の王女が姿を現し話しかけます。
グルナ姫  「汝と話がしたいと思った。まずは、このような形での非礼はご容赦願いたい。」
クレスト 「ボク個人と?」
GM  せやから、あんたが「戦わん」て大見得切って、あっちが「やってまえ〜」て言うたわけやから・・・
全員  (笑)
GM  で、カインは死にその私兵もすでに壊滅、クバルカンは自分の正義を満たすために勝手に動いた。そして、カインに荷担した傭兵隊も破れて後方に下がりつつある。
クレスト つまり、残るは国家同士の戦争だけか!
GM  ちゅうことです。
マヒェン もう私は大儀は果たした。
アスラ  ワシも義務は果たした。
アントン ボクが全部悪いんですよ〜(泣)
GM  ま、そうなんだけどね。そんな個人的問題よりも、話しを進めます。
グルナ姫  「汝は大儀なき戦を止めよと言い、司令官と名乗る者は我が帝国の旗を掲げた部隊を攻め滅ぼしてしまった。」
アントン 攻撃されたから反撃しただけです。正当防衛ですよ。
マヒェン 正当防衛って、目的と状況わきまえろ。
グルナ姫  「我には貴国の事情は分らぬので、どちらが正しい命令なのかを判断することは出来かねる。」
クレスト つまり、どちらかが嘘で謀略を働いたと言いたいわけですね。
GM  現状ではそうも解釈できますからね。
グルナ姫  「果たして、どちらが貴国の正しい態度なのだろうか。愚昧な我にはそれを見定める事はできそうにもない。それを教えてもらえればと思った。」
アントン ボクが全部責任かぶりますよ〜。ボクが首をくくればいいんですよ〜(泣)
マヒェン 首をくくるのは責任を取るのでなく、責任逃れ。
GM  まあ、そうエンディングを急ぐな。話は最後まで一応聞いてくれ。
グルナ姫  「さて、もし汝がこの戦場での命令する立場であるのなら、ここでの今までの争いは、双方大儀なき私闘と言う事で剣を引くことが出来ると思うのだが、いかがであろうか。」
クレスト はぁ、この場は納めたいなぁ・・・
アスラ  それしかあるまい。
GM  止めたいなら、もうこれしかないだろ。
マスターからとしては、今はこれが精一杯(笑)
クレスト ウン。この場はボクが指揮権を握っていたと言い切って、ボクがオリオール側の責任を被りましょう。
GM  分かりました。では、安心したような声で返答があります。
グルナ姫  「やはりそうであったか。では、我らも兵を引こうぞ。」
クレスト じゃあ、「血気はやってしまったものもおりますが」と話をまとめましょう。
グルナ姫  「こちらとてそれは同じ事。お互いもう少し話し合う事が必要かも知れんな。」
クレスト 「そうですね。剣を引いてもう一度話し合いのテーブルに着くところから始めなくてはならないようですね。」と締めましょう。
GM  はい、ではようやくネライス帝国全軍に停止と撤退信号が出ます。
全員  「「「「ふぅぅぅ・・・・」」」」
クレスト ギリギリで押さえたな。
マヒェン 大決戦なしかぁ・・・(笑)
アントン ハッハッハッハッハッ・・・(乾いた笑い)
GM  はい、これにて最後の戦闘は収拾しました。
リプレイもこの戦闘をもって終了とし、あとはエピローグとします。
皆様お疲れ様でした。
全員  お疲れさまでした〜。(パチパチパチ)

シーン?「収録後・CM中?」

GM  さて、後は今後の展望がどうなるかですが、プレイヤーの意見を最後に聞いて、それをエンディングSSなり、第二部があるならそれに向けて反映させたいと思います。
アスラ  ワシは貰うもんもらって、こんな所とはおさらばかな?
もう、どうしようもなさそうだし。
あ、その前に戦場でポツンと残っていそうなテーラーに会いたいなぁ。
マヒェン 生きてるよ〜ん。殺す宣言してないし。
GM  ああ、いますよ。テーラーさんは死に損ないました。
アスラ  「これからもクバルカンに盾突くのか?」と聞いてみよう。
テーラー 「ああ、それはボクのライフワークですから。」
GM  と、首の無いMHのコックピットで屈託なく笑ってくれますね。
テーラー 「ずっと、ここでトドメを刺してくれるのを、待っていたんですけどねぇ。」
アスラ  「それはあの国の国是から難しいだろう。君はもうこれで成敗されたんだからな」
マヒェン 残念ながらクバルカンは「罪を憎んで人を憎まず」ですからね(笑)
GM  まあ、アスラさんには「色々ご迷惑をおかけしました。また、どこかでこの借りを返せるといいのですが」と言葉と共に右手が差し出されます。
アスラ  「ああ、またどこかで会おう。」とガッチリ握手して分かれよう。
マヒェン 「『ヤツとはまたどこかの戦場で会うに違いない』と確信するアスラであった。『完』」(笑)

クレスト ボクは、この国捨てて王女様のとこに行って遊ぼうかなぁ(笑)
アスラ  それもいいんじゃあねえの?
クレスト ボクにとって、もうこの国に望みはなくなったし。ボクは向こういったら、迎え入れてもらえる?
GM  個人的理由以外にも、色々あるから大丈夫じゃない。
クレスト やった〜。
マヒェン でも、向こうの帝国も今は混乱しているけどね。
アントン ボクは自分の責を負って軍を出ていかなしゃあないかなぁ・・・
クレスト どうしても?
アントン はい。ボクは悪戯に戦争を拡大しようとしたと言う事になりますし、自分が指揮官としてそれほど能力はないと・・・
全員  (笑)
アントン 自分に目をかけてくれていた王族の方に謝罪して、兵を悪戯に失ったことを謝罪して、これ以上ここに身を置く訳にはいきません。と、それにもう戦争が終われば、ここで退役させていただきたいと。あ、もしそこで止められるようだったら、そのまま止まっているかもしれませんが。
全員  (笑)
アントン いや、恩義のある人の言うことは聞くというスタンスですから。
GM  ハイハイ。王子がこの国を出るとなると、その関係もありあなたは多分留任です。まあ、他にも理由はあるが。
クレスト そして、みんなバラバラになって終わり。
マヒェン 私もこの国に止まる理由はないな。まあ、法の国として最後の面倒ぐらい見ましょう(笑)
GM  停戦交渉が続くならそれ待ちぐらい? 結果的には、実益を王女様が持っていって、名誉はクバルカンって感じかな(笑)
マヒェン ま、そんな所ですね。
アントン で、ボクは何もなくなった祖国の残務処理ですか・・・
アスラ  「あ、そうそうチャーミー中佐をスカウトせねば。」
マヒェン 「あ、チャーミーなら私も欲しいですね。有能ですから。」
全員  (爆笑)
アントン 「いや、ボクの後に軍の指揮権を引き継いでもらって・・・」
マヒェン 「ダメ。こんなところで腐らせる才能ではない」(笑)
チャーミー 「辞めさせていただきます(笑)」
GM  チャーミー中佐、いや多分昇進して大佐は軍を辞めました(笑)
アスラ  クバルカンに行ったか、うちに来たかは分かりません(笑)
GM  と、オチが付いた所で、皆様本当にお疲れさまでした〜。
全員  お疲れさまでした〜。(パチパチパチ)

KALLAMITY3100 END