■04 亜大陸列島「日本」付近の海流■


神の視点より

「亜大陸列島・日本」周辺の現時点での海流の概要になる。(ほぼ確定)

筑紫島(九州)が大きく南に張り出しているため、北太平洋海流は我々の世界同様に二つに分岐する。
一方北では、蝦夷(北海道)が蓋をする格好になるので、東北沖に千島海流が流れ込むことはない。
この世界での好漁場は北陸沖合になるだろう。
また、日本各地の海峡の幅が約3倍に広がるので、潮流は緩やかになっている筈だ。
この世界では、恐らく鳴門の渦潮を拝むことは出来ないだろう。

一方気候だが、筑紫島(九州)南端部はほぼ亜熱帯、東北北部は亜寒帯、蝦夷(北海道)は寒帯に属する事になる。
蝦夷は針葉樹林で覆われ、山には永久氷河も存在しているだろう。

またこの図には記していない風だが、
大陸から離れている関東、東北地域は、我々の世界のような冬は北風、夏は南風とはならない。
どちらかと言えば夏は東風、冬は西風になる。特に北関東以北は顕著だろう。
また、蝦夷の辺りは冬は低気圧が常駐するエリアだ。

そして関東地域、東北地域の一部は風と海流の影響が下がるので、我々の世界の日本ほど湿潤にならないだろう。
 また、四方を山に囲まれた形の瀬戸内海沿岸、京阪神の地域も、我々の世界以上に乾いている可能性が高い。
そして緯度による農業の北限は東北北部。それも北欧でのような農業となる筈だ。
稲作の北限は、庄内平野から仙台平野辺りになるだろう(※現代基準。近世以前はもっと南になる。)。