■インスパイア・ファイル06「超弩級戦艦ヤマト」」
 ●原典:「宇宙戦艦ヤマト」

 いわずと知れた、松本零士原作の作品。
 特に第一作目は、史実へのインスパイアが多数見られる。また逆に、ヤマトをインスパイアしたアニメ、漫画作品も数多存在する。このため、詳細については割愛。

●インスパイアへ

・原典初期作品の基本設定
 ガミラスが突如地球を侵略する。地球はガミラスの落とす流星爆弾による放射能で汚染され、滅亡まで後一年となる。
 それを防ぐべくヤマトが地球を発進。
 放射能除去装置を求め、一路イスカンダルを目指す。
 以後の作品も、似たような状況が毎回続く事になる。

・初期作品での味方
 地球防衛軍=日本(人物についてのインスパイアは日本史中に存在)
・初期作品での敵
 ガミラス=ナチス・ドイツ
 デスラー総統=アドルフ・ヒトラー総統
 副総統ヒス=ルドルフ・ヘス副総統
 ドメル=ロンメル

・ヤマト=大和の基礎能力
 波動砲=核兵器でもないかぎり再現は不可能。
 魚雷=搭載は可能だが、理論的に無駄。随伴艦を伴うが宜しい。
 主砲=そのまま
 副砲=中心線上のみ
 対空装備=おおむね沖縄特攻時のレイアウト
 航空戦力=2個戦闘攻撃機中隊+α。軽空母随伴で代用か?
 ダメコン=極めて優秀(真田システム?)

 「ヤマト」は万能宇宙戦艦だが、「大和」はだた強いだけの戦艦。 ヤマトの能力を第二次世界大戦レベルで再現するには、「大和」を中心にした小規模な遊撃艦隊を編成するしかないだろう。航空戦艦にすることである程度近づけるのも可能だが、肝心の戦艦としての能力を低下させるのは避けるべきだろう。
 あと、あのモンスターのごとき防御力、回復力を再現するには、米軍以上のサーヴィス部隊を付けなければ無理だ!(笑)

・ストーリーの流れ
 ヤマト対ガミラス = 日本対ドイツ
 ヤマト対白色彗星帝国 = 日本対アメリカ
 ヤマト対暗黒星団帝国 = 日本対フランス
 ヤマト対ボラー連邦 = 日本対ソ連
 ヤマト対ディンギル帝国 = 日本対イラク
 ※1 ガルマン・ガミラス = 新生ドイツ
 ※2 イスカンダル、テレサ、シャルバートなど、大和(日本)の助っ人はイギリスの役目か?(1950年代から女王の国だし)

 地球連邦=日本。これには誰も異存ないだろう。何しろヤマトクルーは、全員ベタな日本人たちだ。
 ガミラス=ドイツ。これも動かし難い。というより、このインスパイアなくして成立しない。
 白色彗星帝国=アメリカ。東洋に向けて野心むき出しに太平洋を突進してくる歴史的姿勢からインスパイア。また、日本を凌ぐ圧倒的大艦隊を簡単に編成できるのはここぐらい。それに敵前線指揮官は何となく米軍チック。
 対暗黒星団帝国=フランス。ドイツ(ガミラス)の天敵だからというのが主な理由。また、四連装砲塔の戦艦が多数存在するので、ヴィジュアル面重視から。あと、劇中の一見丈夫で実はダメコン弱いという軍艦の図式は、架空戦記界でのフランスの役割だろう(笑)
 ボラー連邦=ソ連。時代を反映した敵としてソ連しかあり得ない。しかもドイツ(ガミラス)の天敵だ。また、劇中の強制収容所など随所に見える描写は、ブラックユーモアにすら思える。
 ディンギル帝国=ここをイラクとしたのは、ディンギルの命名が古代バビロニアに準拠しているから。それに政府首班も独裁的な大統領。決戦武器がミサイルというのもインスパイアし易い(ハイパー放射ミサイル=核搭載スカッド(爆))。

 ここでの一番の問題は、ヤマトシリーズに登場して助力を行う女神的女性を象徴とする存在たちだ。
 架空戦記の成立する世界において、謎の高度技術製品などで戦争が終わるとは思えない。戦闘や兵器面以外で戦争を終わらせるには、おそらくは何か強力な政治的影響が最も有効だろう。
 だからこそイギリスをこのポジションに置くこととする。
 なぜなら、パックス・ブリタニカの最も安上がりな維持は、戦争を起こさせないこと。戦争が起こった場合も、自らに有利な早期収拾が必要だからだ。
 国家としての無償奉仕なんて、正直気味が悪い。

・原典の基本的構図
 原作は、人類滅亡まで後一年が基本。このため日本降伏まで後一年、もしくは敵主戦力が直接本土を射程におめたらジエンドというところにせねばならない。海上封鎖というのもいけるだろう。日本列島が飢餓線をさまようとうのは、十分人類滅亡にインスパイアできる。
 なお、敵本国を滅ぼす(滅びる)のも基本パターンとなる(例外あり)。だがこれは物理的に難しいだろうから、今回はインスパイアの対象外とする。
 また、戦争終結の決め手は、何かの新兵器や人類(日本)が生き延びるための技術などになる。が、この場合講和の仲立ちなどが最も適当だろう。

・最大の問題点
 日本対それ以外の列強単独という図式を、流れるように作られねばならない。これはかなり難しい。大戦闘は年中行事で行うが、大戦争、世界大戦はほとんどしてはいけないのだ。でないと日本が戦争に勝利しようとも経済的に崩壊してしまう。
 そしてスタート時点、つまり大和就役頃(最短で1939〜1940年)の時点で、日本とドイツが戦争しなければならない。しかも、他の列強はなるべく介入しない、という形でなければならない。でなければ、その後に続く話が作れなくなる。
 もしくは第一作目だけを再現するなら、日本(地球)とドイツ(ガミラス)、滅亡寸前の列強(イスカンダル)だけにすればよい。
 また、何度も大和(+日本)が戦う場合には、日本自体の傷は小さいに越したことはない。
 そして今回は、シリーズ全てのインスパイアを考えてみる。

・歴史的前提
 ドイツは第一次世界大戦で決定的な敗北はせず、植民地喪失や軍備の大幅な削減は経験しなかったという点を、歴史改竄点にする。ただし、ドイツが勝利者というわけではなく、単に第一次世界大戦が史実よりドイツにマシな状況でドローに終わったとする。
 またドイツには、総統という政治的存在を出現させるため、大戦後に皇帝制を否定している事とする。
 さらに戦後のドイツは、第一次世界大戦前の膨脹外交を少しだけ反省。近隣での膨脹を控え、その代わり海外での活動を活発化。強大なままのドイツが重しとなって、欧州はそれなりに平穏な時を過ごす事も可能だろう。
 いっぽう、ドイツ総統であるヒトラー閣下は、幼少期の経験を大幅に改竄して芸術家を目指さず職業軍人を目指してもらい、将校として第一次世界大戦に従軍。大きな活躍を示す。
 戦後は、もちまえの弁舌の才とカリスマ性によって、ババリアの市民階級出身の将校団を率いて頭角を現し、ついには総統の地位を手に入れる、とする。
 軍人総統でなければ、デスラー足り得ない。
 とうぜん射撃(砲撃)の名手だ(笑)
 巨大列車砲にも、ヒトラー砲とか名付けているに違いない(爆)
 男気溢れる職業軍人ヒトラー(実はロマンチスト&ツンデレ)というのは、斬新かもしれない(笑)
 あ、そうそう、この世界ではインスパイアのためにちょび髭も剃っているとします。

●プロット
・大和1(1930年代後半から1941年頃)
 中華民国援助問題から、中国大陸でドイツ軍事顧問団と日本軍が偶発事件から衝突。地の利を得ていた日本側は、ドイツ軍事顧問団とドイツ利権に打撃を与える。
 これを口実に、折から様々な対立の溝を深めていたドイツが、日本に宣戦を布告。極秘に持ち込んだ爆撃機を用いた日本本土攻撃を行う。
 他の列強は、当面日独の衝突を傍観。
 開戦と同時に、ベルサイユ会議で保持されていた中国山東省と南洋諸島を拠点として、ドイツの日本攻撃が開始される。
 戦争は当初局地戦だったが次第に拡大・激化。
 ついにドイツは、大規模な軍事力を中国山東省の威海衛に派遣。
 日本のシーレーン途絶を図る。
 また、大規模な空軍部隊も送り込み、九州を中心にした日本本土爆撃を開始。
 これを新たな世界大戦の萌芽になりかねないと深く憂慮したイギリスは、日本とドイツに仲介役を買って出る動きを示す。
 しかしドイツは苛酷な条件を提示して譲らず、日本もドイツの出したメッセージに「バカメ」とばかりに反発。
 ここで日本にイギリスから特使が飛び、一つの極秘メッセージが送られる。
 ドイツに講和をうながすためには、日本が軍事的に勝利する必要がある。
 そう、日本海海戦のような勝利が。
 勝利すれば我々が講和を仲介しよう、と。

 しかし、日本側には大きな問題があった。
 折からの戦闘と近代改装スケジュールのため稼働艦艇が激減。アクティブに出るには大型艦艇が不足していた。
 かくして、呉のドッグから一隻の新造戦艦が出撃していく。
 その名を「大和」といった。
 一路大和は、ドイツの太平洋最大の拠点、ビスマーク諸島、東部ニューギニアを目指す事になる。
 まずは、日本近海での実戦テスト。ついで、山東省のドイツ軍爆撃拠点の破壊。
 その後太平洋に転じ、マリアナ諸島を攻撃。これを無力化する。
 相次ぐ敗退に追いつめられたドイツは、起死回生のためロンメル提督率いる空母機動部隊を太平洋に派遣。
 トラック諸島を目前にした大和は、ドイツ艦隊との決戦に及ぶ。
 この戦闘にからくも勝利した大和は、応急修理の後、さらに進撃。ついには、ドイツ軍司令官の居座るポートモレスビーを破壊。
 太平洋の全てを失ったドイツ総統は、失意の笑いとと共に大和に対する復讐心を抱きつつ失脚。
 ここに大和の最初の戦いに幕が閉じられる。

・大和2(1943〜44年)
 第二の戦いは「マニュフェスト・デステニー」に従い、遠く北米大陸から東アジアを目指して太平洋を西進するアメリカ。
 ドイツのアジア・太平洋でのプレゼンスが減った事で、ハワイなどを中継点としてアジアへの進出を強化する。しかし、ドイツとの戦いに勝利し多くの利権を獲得、復興から発展へとひた走る日本が邪魔でしょうがない。謀略により日本との紛争を画策する。
 日本の力の根元である海軍力を一戦で殲滅後、有利な外交を展開。自らの進路に立ちふさがる形の日本を無力化、できうるなら衛星国化するのが目的だった。
 ハワイと日本近海に集結する日米双方の大艦隊。
 これに、失地回復を狙うドイツがアメリカ側に荷担。
 緊迫した情勢の中、先の戦いで大きな活躍を示した大和に一つの命令が下る。
 別働隊を率いて迎撃準備完了までの時間を稼げ、と。
 かくして大和は、その長大な航続力(1万2000海里)を活かして全太平洋を舞台に通商破壊と遊撃戦を開始。
 先のドイツでの戦いを教訓とした小艦隊ながら、軽空母すら含んだ編成は図に当たる。マーシャル方面への上陸船団を含んだ敵数個艦隊の壊滅に成功。貴重な時間を稼ぎ出す。
 その間ドイツは仇敵大和に何度か挑戦するが、日本側(大和)の戦争姿勢に感銘を受け、またアメリカの余りにも無体なやり方に嫌気をさして戦線を離脱。アメリカの機密情報を日本に託して姿を消してしまう。

 それから数ヶ月後。日米のみによる大艦隊決戦が、マリアナ諸島近海で発生。
 決戦においての大和は、それまで別行動を取りすぎて主力艦隊と行動を共にするには問題がある。そのため、日本の虎の子である空母部隊を率いて、ハルゼー提督率いる米艦隊を奇襲攻撃。敵空母部隊の殲滅に成功する。
 航空戦後の主力部隊同士での決戦では、日本側は敵の電探射撃の前に必殺の酸素魚雷を封じられるも、地の利を活かして長砲身46センチ砲12門を搭載する新鋭戦艦を中心とした砲撃戦で大勝利。米太平洋艦隊を壊滅させる。
 これで勝負が付いたかと思われたが、巨大な国力を誇るアメリカは高笑いでもせんばかりに日本側が持ちかけた停戦を蹴り、さらなる戦争継続を宣言。
 その決意を見せるように、決戦の直後に空を覆い尽くす重爆撃機の群で、日本艦隊ばかりか日本本土すら攻撃する。
 この攻撃で聯合艦隊は壊滅。一時的に作戦能力を失う。
 アメリカは、日本本土近海に艦隊を派遣して無条件降伏を迫る。

 これに対してイギリスが、アジア・太平洋方面での自国権益の保護を理由に日本に対する参戦をほのめかし合衆国世論が大揺れになる。さらに大和以下日本の残存艦隊が、ドイツからの助言で弱点の分かったハワイ基地を決死の強襲。自らの壊滅と引き替えに、ハワイの軍事的価値を喪失させる。
 ここで良識と常識、平和への祈りが世界を動かす。
 大儀なき戦争を行った大統領に、合衆国市民がさらに糾弾。アメリカ大統領は辞任を余儀なくされ、日本とアメリカは平和への道を歩む事になる。

 新たなる旅立ち&永久に(1940年代後半)
 アメリカとの大規模紛争にも勝利した日本は、アメリカから戦費賠償としてグァム島など太平洋各地を割譲。日米の表面的海軍力の格差拡大もあって、太平洋での覇権をさらに大きくする。
 戦後、数年の平和を享受した世界だったが、植民地独立運動がにわかに活発化。数十年の間、世界大戦を経験せずにきた欧州世界は、植民地に対する弾圧を強める。
 そんな頃、大和は近代改装後に大量の新米搭乗員を迎え入れての長期演習航海に出発する。
 そこでドイツとフランスの植民地争奪紛争に巻き込まれ、なし崩しにドイツに荷担。日本はフランスに大きな恨みを買うことになる。しかもフランスは、列強との睨み合いの間に約10年をかけてひとり核兵器開発に奔走。数は限られているものの開発に成功していた。対する日本は、度重なる戦乱もあって予算不足。いまだ開発中という状況だった。

 日独仏によるアジアでの紛争後、日本との関係が険悪化したフランスが、日本の覇権拡大に刺激される。この背景には、日本が東南アジア植民地の独立運動を裏から支援していることが挙げられる。
 そうした中、睨み合い状態だった日仏の艦隊が激突。なんとフランスは、核兵器を使用して日本艦隊を殲滅してしまう。
 またフランスは、悪性の核物質を満載した貨物船を東京湾に中立国の船を装って入港させ、日本政府に秘密裏に交渉を持ちかける。いわく、フランスの不利益になる行動を全て中止せよ、さもなくば東京は死の街と化すであろう、と。
 こうした中、南洋諸島で極秘の演習中で難を逃れた大和に出撃命令が下る。
 また、日本国内に持ち込まれた核物質は、特殊部隊の決死の活躍により船ごと日本国外に運びださされる。
 そして、再びベトナムへ大軍で乗り込もうとしていたフランスの大艦隊は、日本政府が動けないのを知っていて、阻止に現れていた大和の目の前を横切ろうとするが、そこに日本政府から大和に戦闘解禁の通達が下る。
 かくしてまき起こる大決戦。
 決戦は、工作員によるカムラン要塞の機能停止もあって大和が勝利。その後、日本から仏政府への極秘通知が送られる。曰く、我々も究極の破壊兵器の開発に成功した。すでに実戦配備に有り。
 大艦隊とアジアの全てを失ったフランスは、講和の席に着くより他無くなっていた。
(この場合、この時登場した波動カートリッジ弾てなんだろ。ダメコンが弱点の一つのフランス艦隊相手なら対艦ナパームが適当か?)

 大和3(1950年代前半)
 1950年、遂に欧州で大規模な戦乱が発生。
 余命幾ばくもないことを悟った赤い帝国の独裁者スターリンは、自らの内なる恐怖を隠すように突如東欧へ侵攻したのだ。
 いっぽう、再び総統に返り咲いていたヒトラー率いる新生ドイツも、総統就任と共に膨脹傾向を強めていた。このドイツの動きがソ連の暴発を呼んだともいわれた。

 原因はとにかく、東欧と中東を舞台にして独ソ大戦が勃発。
 ドイツは、イギリスの参戦を望むが当時の英国内閣、国民共に腰砕けなだったため叶わず。フランスも日本との戦いの打撃から経済的に立ち直れていない。イタリアの政治は、いつも通りどっちつかず。アメリカに至っては、自国経済の低迷もあって旧大陸の事など知らんぷりで商売にだけ精を出している。
 いっぽう10年ほど前の紛争以後ドイツとの関係を修復していた日本だったが、満州防衛を固めつつも当初は傍観。
 この背景には、ドイツが自らの太平洋の植民地で行った核実験で日本が被害を受けたため、国内世論がドイツに対して否定的だった事が挙げられる。
 だがソ連の貪欲な姿勢とドイツ側の事故後の誠意ある態度に、ついにドイツ側に立って参戦。
 東西からソ連を挟撃する。
 また、ソ連からの軍事的脅威を受けたイギリスも、参戦こそ応じないものの多くの援助を行い日独を支援。ソ連は追いつめられてていく。
 窮地に陥ったソ連は、起死回生を狙って核兵器を含めた戦力で後門の狼たる日本本土に侵攻。
 日本海で日独ソの巨大兵器群による一大決戦が行われる。

 大和 完結編?(1990年ペルシャ湾)
 イランの原理主義革命を利用し、大きくなったアラブ連邦。
 だが、イスラム的連邦国家を目指していた筈のアラブ連邦は、いつしかその中心部に位置するイラク大統領による独裁政権へと変化しつつあった。
 そして、表面的には強大な軍事力を手にしたアラブ連邦は、突如アラビア半島全域に侵攻。これを電撃的に占領してしまう。
 そして発生する大規模なオイルショック。
 世界経済は混乱の極みとなる。
 特にアジア新興国のダメージは大きく、日本以外のアジアは大恐慌状態に突入していた。
 しかもアラブ連邦は、核兵器と中距離弾道弾で欧州地域を強く威嚇。ドイツ以外に有効な迎撃手段のない欧州は、激昂しつつもうかつに動けなくなる。
 かくして、日米独を中心とする国連軍が編成され、中東へと進軍する。
 しかしアラブ連邦は、ここで核兵器を使用。アメリカの空母機動部隊は消滅。日独主力艦隊にも大打撃を与える。
 これにアメリカが激怒。イラク本土に対して戦略核を使おうとする。しかしそうなっては全面核戦争だ。
 自らの国土の弱体から、何としても全面核戦争避けたい日本政府は、中東地域で唯一難を逃れた大和戦闘群に一つの指令を送る。
 48時間以内にアラビア湾奥深くまで侵入し、いかなる手段を持ってしても確実にアラブ連邦大統領を抹殺せよ、と。
 大和最後の出撃が始まる。
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 人類滅亡やその他設定をかなり無視して、戦術的、政治的状況再現のみにインスパイアを強めてみたが、個人的にはそれなりに成功していると思う。
 かつての活況な頃の市場なら、長期シリーズ間違いなしだ(笑)