■インスパイア・ファイル12
 「ジパング島戦記」
 ●原典:「ロードス島戦記」

 ロードス島戦記(ロードスとうせんき、英 Record of Lodoss War)は、剣と魔法によって支配される架空の世界フォーセリアに存在する「呪われた島」ロードスを舞台に、剣士パーンが「ロードスの騎士」として成長していく過程を描いた物語である。現在ではもっぱら水野良著作の小説として捉えられる事が多いが、本来はグループSNE(水野も作家として独立する1997年までメンバーの一人であった)制作のテーブルトークRPGである。
 なお、エーゲ海に実在するロードス島の英語表記は「Rhodes」であって関連性はない。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

●インスパイアへ

 和製ファンタジーにおいて、一つの金字塔をうち立てた作品。成功の最大の要因が、メディアミックス展開と時流に乗れた事にあると言える。しかし、「黄金パターン」や「お約束」、「テンプレ」と表現できそうな要素をうまくまとめ上げた壮大なストーリーに大きな魅力があったのも、成功の大きな要因だろう。
 そして今回インスパイアするにあたって、原典の登場人物たちを追いかけるのではなく、背景世界や勢力図などバックグラウンドのインスパイアを目指してみたいと思う。

 背景世界を極めて単純に色分けすれば、ファンタジーの王道である光と闇の勢力に分けることができる。
 また、光の勢力は一枚岩ではなく、余程窮地に追い込まれない限りいがみ合っており、闇の勢力も強大なリーダーが出現しないと攻勢に打って出る力は持てない。こうして書いてしまうと、まるで連合国と枢軸国の事のようだ。
 いっぽう、光と闇を近代において極めて簡単に図式化するには、独裁政権を闇の勢力としてしまえば、たいていの時代において対応できる。ヒトラー、スターリンなど独裁国家、共産政権の指導者たちは、闇の勢力のリーダー格としての資格を持っているといえよう。
 また、光を白人列強、闇を有色人種としても、インスパイアは易しい。この場合闇の勢力の頭領たるは、史実よりも今少し発展させ全体主義を強くした大日本帝国でいいだろう。闇の勢力の主張をインスパイアするには相応しい筈だ(これ単体は、一度取り組んでみたい題材だ。)。また、全く逆のパターンもできる。
 つまり、植民地を持ち有色人種を奴隷とするのを当然としてきた白人列強こそが、闇の勢力になるのだ。この場合、アメリカを南北分断して奴隷制を維持したアメリカがあったりするなど、白人勢力の暗黒面を強くしておけば良いだろう。
 しかし、近代、特に20世紀において、歴史を動かしてしまうほどの若き「英雄」や「勇者」を作り上げることはかなり難しい。特に何かの組織に明確に属していない立場の英雄が出現する余地は、ほとんどないと言えるだろう。
 そう言う点では、ファンタジーを架空戦記にインスパイアしようという事そのものが無理となってしまう。
 では、いったん英雄物語は棚上げして、勢力図や世界背景、歴史を見ていこう。まずは、原作の解析だ。

 原典「ロードス島戦記」は、ロードス島という大きな島を舞台としている。島の規模は、徒歩で一ヶ月ぐらいで端から端まで行けるので、一辺一千キロぐらいの大きさだろうか。
 この島は、超常的な力の影響もあって様々な気候風土があり、山脈や森、離島によって隔たれ、いくつもの国が成立している。
 また、大国だと一万人規模の遠征軍を編成できる点から、人口密度は欧州レベル、一国の国家規模は100万人程度と思われる。
 文明レベルは、ローマ帝国に位置する国(魔法王国)が崩壊してから500年の時が経ち、ガレオン船(外洋帆船+羅針盤)は出現しているが魔法の影響からか火薬兵器は発展していない。政治・経済も中世から近世の中間ぐらい。(活版印刷術もないっぽい。)
 戦争方法は、近世的な集団戦をしているとは言い難く、おおむね中世のレベルだ。(原典は判断に苦しむ描写が多いのだが。)
 また、この島の歴史は、他者から「呪われた島」といわれるように常に戦乱に満ち溢れており、人同士の国が争ったり、光と闇の勢力が激突したりと、数十年単位での平和が存在する事すら稀のようだ。ちょうど、戦国時代の日本をバテレンが見たような感じだろうか。戦国時代にそのままインスパイアすれば、第六天魔王と言われた織田信長が闇の首領か魔王だ(原典に登場する自由騎士を戦国時代に作り出すと、「花の慶次」になりかねないが(笑))。
 戦乱の原因の多くは、「灰色の魔女」と呼ばれるという、この世界のキーパーソンの蠢動によってもたらされる。「灰色の魔女」は、かつての魔法王国の崩壊時のような決定的カタストロフをもたらさないために、小さな揺らぎを常に作り続けているとされている。
 彼女の存在をインスパイアすれば、時間犯罪者とすればよいだろうか。時間犯罪者の行動要因として、原典とは逆になるが未来が終末戦争で崩壊したので、破滅を避けるためとすればよいだろう。
 なお、戦乱の中でも原典のプレ戦乱にあたる『魔神戦争』では、光と闇の決戦とすら言える激しい戦乱が全島を覆い尽くした。その後、数十年の平和を享受するも、「灰色の魔女」の蠢動によって光の勢力を減退させるための『英雄戦争』が勃発して混沌期に突入し、十年の時を経て『邪神戦争』が行われて光の勢力による勝利で戦乱は終息を見ることになる。
 原典の歴史的流れを架空戦記上で簡単にインスパイアすれば、『魔神戦争』が第一次世界大戦頃。『英雄戦争』が不完全燃焼の第二次世界大戦、『邪神戦争』が第二次世界大戦の延長戦とも言える第三次世界大戦になるだろうか。ちょうど、佐藤大輔氏の「レッドサン・ブラッククロス」的に展開すれば、歴史的流れを辿ることができる。なおこの場合の「邪神」は、核兵器とその運搬手段にすればよい。料理の仕方によっては、原典に出てきた邪神復活に必要な「太守の秘宝」に対するインスパイアにもなるだろう(秘宝=原爆、弾道弾、戦略潜水艦など)。
 もちろん、「灰色の魔女」や英雄達の配役を何にするか、誰にするかという問題はあるが、大局的な点をインスパイアするのは比較的簡単といえるだろう。

 さて、いつものように色々と素材を並べてみたが、今回は架空戦記の一つのジャンルを形成している戦国時代あたりへのインスパイアを考えてみよう。
 ただし、今回はインスパイアというよりも、日本列島そのものをファンタジー要素の強い多数の価値観や国家を内包した文明圏にする事が目的としたいと思う。
 恐らくは、我々の知る日本列島とは、かなり違った姿が出現する事だろう。

●プロット

 ユーラシア大陸の東の果て、13世紀マルコ・ポーロによってジパングと紹介された豊かさに溢れている筈の国は、16世紀半ばに欧州人達が遠路はるばる訪れた時、大いなる混沌の中にあった。
 伝え聞くところでは、100年以上も続く大規模な戦乱の真っ最中であり、戦乱の中にあっても全体として発展と人口拡大を続ける姿に、外の世界より訪れた当事者以外は恐怖した。
 このため人々は、ジパングの事を「呪われた島」とも呼ぶ……。

 ジパングが欧州に初めて紹介されてより久しく、この島々を統一した国家が出現する事はなかった。
 数百年もの昔には、今も形式としてのみ存続する大和朝廷という古代の統一王朝が存在したが、封建社会の到来と共に政治的混沌が訪れ、以後歴史が常に日本統一を邪魔する方向に流れたからだとされる。
 ジパングの歴史が統一から分立への転換を迎えた原因の多くは、元寇、元帝国による対ジパング侵攻の部分的成功にあると言われる。しかしその歴史的転換の前に、源平合戦の頃の源宗家に属した兄弟の不仲があったからこそと言えるだろう。
 近隣の大陸勢力を常に「悪」とするのがジパングの歴史的伝統とはいえ、この点は歴史的に正当な評価がなされているとは言えないだろう。

 ジパング分裂の原因となった源平合戦が最盛期を迎えようとしていた時、源氏宗家の弟源義経は、屋島の合戦前に兄頼朝の不興を買って左遷されてしまう。
 この結果、義経とその主従は旧知の奥州藤原氏へと隠遁する。そして戦争の天才を失った源氏軍は、数年にわたる戦闘の末にジパングでの権力の象徴となる三種の神器の多くを奪い返すも、平氏そのものを完全に滅ぼす事はできなかった。特に瀬戸内海の制海権を完全に得られなかった事は、平氏が四国や九州(鎮西)で勢力を維持する大きな原因となる。また、西で平氏を覆滅できなかったため、源氏は北の奥州藤原氏に対しても強く出る事ができず、源氏による日本統一の目論みは完全に瓦解した。当然だが、それまでの統一政権だった大和朝廷を越えることもできず、彼らの権力の多くも残る事になる。
 結果、源平合戦より半世紀ほどは、源氏(板東)、平氏残党(隼人)、奥州藤原氏(蝦夷)、朝廷(大和)によるカルテットによってジパングの歴史は紡がていく。
 この状況が固まりかけた時に、「元寇」が発生する。
 ジパングに統一政権がなかったためジパング各勢力による元軍撃退は失敗し、主に南宋の住民が数多く屯田兵として九州南部に移民する。その後元帝国が衰退し、中華系の人々も日本人として生きていくしかなくなった。しかし、この時ジパングに割り込んできた異端たる中華勢力の流れを汲む人々は北九州地域を中心に国家を形成し、蓬莱と呼ばれる国を作り上げ、今に至るジパング各国の原型が完成する。
 そして近在の半島および中華政府は、元寇の成功以後、日本列島での政治的影響力を及ぼすために侵略する事を歴史的伝統政策とするようになっていた。これに対してジパング各勢力は、元寇での迎撃失敗を強く反省また恐怖し、大陸勢力と対立する時のみ一致団結するようになる。もっとも、それ以外の時は小さな安定と列島内での戦乱に興じるのが日常となっていた。
 そしてジパングは、14世紀後半の明帝国の進出(侵略)の頃の戦争を契機に分立が固定化し、15世紀半ばより一世紀以上続く戦乱の時代を迎えていた。

 15世紀半ばより始まったジパング全土を覆い尽くした大戦乱は、16世紀半ば頃より南蛮人が交易のためジパングを訪れるようになった時、一つの大きな転機を迎えつつあった。
 ジパング全土が戦乱により政治的に混沌とするも、経済的に大いなる繁栄をしていると目を付けた大陸勢力が、半島勢力を尖兵として大規模な海賊行為と侵略を企てたのだ。
 表向きの目的は、伝統ある中華世界の領域としての復活活動の一環だったが、その実が半ば皇帝の気まぐれから起こった大規模な略奪にあった事は疑いないだろう。どこかの誰かが皇帝を唆したのかもしれないが、軍事的・政治的な事実はそれだった。
 その証とばかりに、神の恩寵が忘れ去られた呪われた大地では、アフリカの蛮族ですら裸足で逃げ出すような蛮行が横行し、破壊と争いが拡大した。
 これに対してジパング各地の列強は、自分たちの戦乱を一時棚上げして一致団結する。それまでの百年戦争は完全に忘れ去られ、百年の間に自ら育て上げた巨大な軍備を、押し寄せてきた大陸勢力に叩きつけた。
 そして、数々の戦闘、奸計、陰謀、困難を乗り切り、数年の激しい戦いの後に、大陸勢力を日本海の向こうへと追い落とす事に成功する。
 しかも、一時的であれ共通の敵を得た事により、ジパング各国の戦乱はその後再発する事もなく終息してしまう。それどころか、大陸勢力に対する警戒感から、徐々にではあるが統一政体樹立への動きや、連合国家成立の動きが見られるようになっていた。
 そして戦乱から数十年の時が流れる。

 西暦が17世紀へと入ってからも、ジパングでは各国が分立しつつもそれなりの平穏の時を過ごしていた。そればかりか、各国の王達は頻繁に会談を持ち、友好を育み、商業と産業を盛んにし、いかにすればジパングを一つにする事ができるかを話し合うまでになっていた。
 この頃のジパングは北から順に、いくつもの国家・勢力が安定化していた。
 北から順に、奥州藤原氏を祖として北の島の平原で騎馬民族的の体裁を取りつつある「蝦夷国」。禁欲的な武士達によって統べられた中原の国「板東国」。近畿を中心に古き伝統を守りつつも、武士の勢力が強まりつつある「大和国」。元の襲来・撃退以後成立し、大陸南方地域との関係も強い北鎮西・中国地方西部に広がる「蓬莱国」。鎮西の南部や四国から、海に向かって伸びつつある「隼人国」。そして、南蛮やその他のアジア地域との交易を盛んに行う摂津国の自由商工業都市群(堺と石山(大坂)の2市を中心にした商工業連合)があった。
 また、宗教も地域・国家によって微妙に違った。蝦夷と大和では、それぞれ微妙に異なるが自然崇拝の神道傾向がまだまだ強く、板東では禁欲的な禅宗仏教が盛んで、隼人では真言密教が、蓬莱では東南アジアから移民してきた人々により伝えられた小乗仏教がそれぞれ勢力を広げていた。一部では、キリスト教も広まっている。
 また、交易や新天地を求める南蛮が、各地に進出してもいる。(主に宗教を持ち込まないイングランドとネーデルランド。侵略性の強いカトリック教各国は排除)

 そうして、価値観や宗教が微妙に違いながらも、それなりの平穏のなかで中世から近代への発展の階段を駆け上りつつあったジパングだったが、17世紀前半を過ぎた頃に大いなる災厄が訪れる。
 「清」と呼ばれる新たなる中華帝国の勃興と、彼らによるジパングに対する侵略だ。
 そもそもジパングは、偉大なる主と似た経歴を持つ偉大なる政治家によって、古代と呼べるいにしえの昔に大陸からの政治的独立を図られた。その後も独自の文化、文明を育んできた。その結果が、ジパング各国の繁栄だ。
 しかし、元寇とよばれる侵略で味を占めた大陸勢力は、強大な国家が大陸中央に成立するたび、属国化した半島勢力を尖兵に仕立てて侵略、略奪を行う事が政治的事業となっていた。
 彼ら大陸勢力から見れば、ジパングはいまだ彼らに蹂躙、従属されるべき地域であり、侵略戦争は自らの新国家成立と中華世界の秩序を正当化する手段でしかないのだ。
 そして中華大陸北方では、新たに「清」という帝国が成立して急速に勢力を拡大していた。17世紀前半には、朝鮮半島を服属させ旧帝国である「明」の後継者たらんとして、さらなる侵略戦争に明け暮れていた。
 しかし、中華中央部にいまだ存在する「明」の抵抗は激しく、何度かの攻防戦に敗退した「清」は、先に元帝国以来の伝統となりつつあったジパング侵略の事業に突如手を染めた。

 西暦1635年、「清」の大船団が突如博多湾を埋め尽くし、瞬く間に蓬莱国を蹂躙した。海外との交易により栄えていた博多の町は、降り注ぐ火線によって業火に包まれ、蓬莱国は王族の脱出もままならないまま三月とせずに滅亡した。
 この事態にジパング各地の諸侯は挙って夷敵襲来と奮い立ち、大陸勢力を撃退するために一致団結しようとする。
 事実、ジパング各国で遠征軍が編成され前線へと向かった。
 しかも、ある程度予測されていた侵略に対して防戦は効果を発揮し、隼人の誇る艦隊(初期型の外洋帆船)などは、半島や大陸北部の港を強大な火力で焼き払ったりすらした。
 しかし、大陸勢力が張り巡らせたと思われる陰謀により、ジパング連合軍とでも呼ぶべき存在は、決戦を前にして瓦解寸前に追いやられる。完全に瓦解しなかったのも、一部の人々の勇敢な行いが敵の陰謀を阻止したからであり、剛胆な王達が敵に対して敢然と立ち向かったからだ。
 しかし、歴史上何度目かの大陸勢力の侵略以後、ジパングは混沌の縁へと突き落とされつつあった。
 侵略により蹂躙された蓬莱国では、数十年前の悪夢再びと言わんばかりの地獄が出現した。蝦夷では、それまで従属していた北の部族が離反して反旗を翻し、大和国では旧貴族と武士の対立から内乱が発生して分裂。隼人でも、国王暗殺によって各地の地方領主同士が後継者を巡って内乱を始めていた。
 からくも板東での国姫誘拐という陰謀が阻止され、蝦夷国は反乱発生後も遠征軍はそのままとしたが、大陸勢力との決戦に際して力不足なのは明らかだった。
 もっとも、渡洋侵攻をせねばならない侵略軍の戦力も十分なものとは言えず、山陽道方面での決戦は文字通り血で血を洗う戦闘となった。
 備前地方での双方数万の大軍団による決戦の結果、ジパングの盟主となっていた板東王と侵略者たる清皇帝双方の戦死によるドローという結末を迎える。そして決戦以後、あまりの消耗にどちらも大規模な軍事行動に出ることができなくなった。

 そうして、決戦から十年の歳月が流れた。
 その間、幾多の試練と戦乱を乗り越えたジパングの民達は、大陸勢力をジパングから完全に駆逐するばかりか、ついに敵の本拠を突くべく大陸深くへと打って出る。
 最後の決戦は、双方死力を尽くした戦闘となるもジパングの勝利に終わり、戦乱の結果ジパング統一の足がかりを作るばかりか、世界規模での列強の道へ歩み出す事になるのであった。

(17世紀半ばにネーデルランドで書かれた「ジパング見聞録」より抜粋)
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 勇者達の活躍までインスパイアする事を避けたが、ここまで日本史をねじ曲げる事は、市販においてまずあり得ないだろう。
 今回も戦乱渦巻くファンタジー的世界の構築、ロードス島戦記に対するインスパイアを目指すという方向性が無ければ、こんな事はしなかった・・・と思う。
 ただ、日本列島でロードス島戦記的状況を再現するには、地理的問題がどうしても解決できない。いっそ世界史をいじり回して、地形の似ている豪州大陸や広大な北米大陸をいじくり回した方がよかったかもしれない。
 それとも、源平合戦にインスパイアした方がファンタジー面は強調できたかも。
 また、先史文明崩壊からわずか500年で外洋帆船運用ノウハウを持つまで文明進歩させるのは不可能なので、中世欧州を舞台とする事は避け、あえて日本列島に事態を持ち込んでみたという側面もある。

 あと、ついでに言えば、日本の発展を予測させる未来のような物を見せたのはむしろ蛇足に過ぎず、架空戦記のお約束の一つである「日本マンセー」を実現するために他ならない。
 また、半島や大陸を敵としたのは、原典が闇の勢力と数百年にわたり戦っているという構図をインスパイアするため、敵手として適当な存在にそれらの国や地域しかなかったからに他ならない点を明記しておく。

 備考:

 原典に対する基本構造?
・マーモ(闇の帝国)=大陸国家
・ヴァリス(光の王国)=板東(武士の国)
・フレイム(砂漠の新興大国)=蝦夷(他とは少し異質な国)
・モス(小国の集合体)=隼人(南国は尚武の地・外洋船=ドラゴン)
・アラニア(老大国)=大和
・カノン(蹂躙される国)=蓬莱(取りあえずのスケープゴート)
・ライデン(自由都市)=堺+大坂

・古代龍=列強の巨大ガレオン船(財と技術をもたらす)
・秘宝=欧州の優れた技術or日本統一の象徴たる三種の神器?
・灰色の魔女=日本統一を阻止する半島勢力。通称「半島の魔女」(笑)
・光の側のデミヒューマン(エルフ・ドワーフ)=プロテスタント系の欧州人
・闇の側のデミヒューマン(ダークエルフ)=カトリック系の欧州人
・勇者たち=??

『魔神戦争』
・時代背景=16世紀末まで
『英雄戦争』、『邪神戦争』
・時代背景=17世紀前半から半ばにかけて