白根型装甲巡洋艦

同型艦
バッチ1 バッチ2
白根 1946年8月就役(日本皇国) ムロラン 1947年3月就役(アイヌ王国)
鞍馬 1946年11月就役(日本皇国) マガタン 1947年6月就役(アイヌ王国)
蔵王 1947年2月就役(日本皇国) キナスゥ・カムイ 1948年6月就役(ニタインクル公国)
乗鞍 1947年6月就役(日本皇国) レプン・カムイ 1948年5月就役(ニタインクル公国)
トラロク 1946年10月就役(メキシコ王国) ショーショーニ 1948年3月就役(諸部族連合)
ケツァルコアトル 1947年1月就役(メキシコ王国) クワキュートル 1948年8月就役(諸部族連合)

要目
項目 数値 武装 数値
基準排水量 37500t 主砲 55口径35.6cm砲  三連装3基  9門
全長 255.0m 副砲 なし
全幅 29.0m 高射砲 60口径12.7cm砲  連装8基  16門
機関出力 164000馬力 艦載機 3機
速力 33.0ノット 水線部装甲 305mm
航続力 18ノットで8000浬 甲板装甲 127mm+50mm

備考
穂高級の純粋な拡大発展型として日藍双方の1942年戦時計画と、その後の1944年の修正計画で建造された装甲巡洋艦。予算枠的には、双方の条約型一等巡洋艦の代艦として計画された超大型汎用巡洋艦となる。
その運用目的は、水雷戦闘を重視しつつもあらゆる任務に投入される事を前提としていた穂高型から少し変化し、基幹護衛任務や夜間戦闘を重視しつつも、穂高級の存在により他国でも建造されつつある同クラスの撃破が高い優先順位とされた。
より強力な攻撃力が求められ、新型の14インチ砲を採用した事から排水量も増大、旧式戦艦や条約型戦艦並の排水量と戦闘力を持つに至っている。
このため、装甲巡洋艦と戦艦の意味を失わせてしまったとも言える艦となっている。または、新時代の巡洋戦艦と言えるかも知れない。
事実、第三次世界大戦では敵中型戦艦と砲火を交え、特に接近戦や夜間戦闘においては互角の戦いを演じる程の戦闘力を見せ付けている。
これは、途中改造の黒姫と違い、最初から十分な防御力を付与されていた事が大きく、そうした意味では成功した艦となっている。もっとも、この艦の存在は旧式の伊勢型、長門型などの意味を失わせるものとすら言え、何をもって巡洋艦とするのか疑問を感じざるえない存在と言えよう。

また、穂高型を見た友好各国が、金剛型の後継艦ないしは抑止力として、ちょうど適当な大型艦艇の建造を要求していた事から、その結果、日藍双方で多数の艦が建造され各国に輸出されている。
なお、バッチ1とバッチ2の違いは、建造された国の違いだけと言ってもよく、その違いも殆どなく一部装備の変更などだけで外見上の違いは艦橋構造物の外観以外は殆どなかった。

そして、当然と言うべきか、欧米列強からは新時代の「標準戦艦」と揶揄され、その脅威が取りざたされた。こと、太平洋中に新型大型艦が出現した事は大きな脅威で、その声は大きなものとなり、米国の大艦巨砲主義をより促進させ、幾多の新型戦艦を生み出す事にもつながっていく事になる。