穂高型装甲巡洋艦
同型艦
穂高 | 1942年9月就役 | 蓬莱 | 1945年5月就役 |
黒姫 | 1943年1月就役 | 那須 | 1945年3月就役 |
要目
項目 | 数値 | 武装 | 数値 |
基準排水量 | 33500t | 主砲 | 50口径30.5cm砲 3連装3基 9門 |
全長 | 245.0m | 副砲 | なし |
全幅 | 27.5m | 高射砲 | 65口径10.0cm砲 連装8基 16門 |
機関出力 | 150000馬力 | 艦載機 | 3機 |
速力 | 34.0ノット | 水線部装甲 | 254mm |
航続力 | 18ノットで8000浬 | 甲板装甲 | 127mm+37mm |
備考
他国の中型戦艦に対抗するため計画された超大型汎用巡洋艦。
また、葛城型に続く艦としての面も強いが、本来は青葉型の代艦として計画されている。
その運用目的の第一は、水雷戦隊に所属して艦隊の旗艦任務と敵砲撃部隊の排除にあった。
また、その高速と重武装を活かして空母機動部隊の護衛、主力艦隊の補助戦力などあらゆる機動的任務に投入されることを想定されていた艦。このため、機動巡洋艦という言い方をされる事もある。
日本海軍の新しい戦略思想の申し子と言っても過言ではない存在。
当初、この艦種は直接的なネーミングで「超甲種巡洋艦」とされる予定だったが、ある程度似たような用途を持った葛城型に対する評価や、「超甲巡」ではいまいち用途が不明などとする声から、「装甲巡洋艦」の呼称を復活させ採用している。
重巡洋艦に変わりうる艦隊の新たな中核としてその後多数の同クラスが建造され、新世代の大型巡洋艦としてあらゆる任務の艦隊で活躍している。
もっとも、口さがない者は、新世代の標準戦艦だと評したりもしている。
また2番艦の黒姫は、戦時で建造を急いだ事から主砲の手当が間に合わず、やむなく保存状態にされていた、旧式の41cm45口径 連装砲を手直しして搭載している。さらに、主砲に似合った装甲を持たせようとしたり、艦尾の延長をしたりと、主砲に似合った形に近づけようと建造中に強引に設計を変更し、他の艦とは違った仕様となっている。このため、黒姫を世界最強の水雷戦専用艦という言い方をする者もいる。
この事から、その名前もあり黒姫の事を「ブラックプリンセス」と呼んだり、水雷戦隊機関として多数の従属鑑定を従える事から「女帝」と呼ばれるなど、排水量からすれば分不相応ともとれる異名を持つことになる。
しかし、主力戦艦と本格的な砲撃戦を行うには役不足は免れず、第三次世界大戦で発生した戦闘において装甲巡洋艦の限界を示すことにもなった。
黒姫
項目 | 数値 | 武装 | 数値 |
基準排水量 | 38500t | 主砲 | 45口径41cm砲 連装3基 6門 |
全長 | 248.0m | 副砲 | なし |
全幅 | 27.5m | 高射砲 | 65口径10.0cm砲 連装8基 16門 |
機関出力 | 164000馬力 | 艦載機 | 3機 |
速力 | 34.0ノット | 水線部装甲 | 305mm |
航続力 | 18ノットで8000浬 | 甲板装甲 | 127mm+37mm |