21号艦型戦艦
完成予想図
同型艦
21号艦 | 空母「飛鳥」として再就役 |
22号艦 | 空母「飛天」として再就役 |
23号艦 | 建造中止 |
24号艦 | 建造中止 |
要目(予定数値)
項目 | 数値 | 武装 | 数値 |
基準排水量 | 56500t | 主砲 | 45口径46.0cm砲 3連装3基 |
全長 | 284.0m | 副砲 | 50口径14.0cm砲 連装8基 |
全幅 | 37.4m | 高射砲 | 50口径 8.8cm砲 単装8基 8門 |
機関出力 | 180000馬力 | 艦載機 | なし |
速力 | 30.0ノット | 水線部装甲 | 356mm |
航続力 | 18ノットで8000浬 | 甲板装甲 | 163mm+50mm |
備考
八八艦隊最後のクラスとして計画された最強の巡洋戦艦。
しかし、第一次世界大戦の影響から八八艦隊計画が根底から変更されたため元々の13号艦、14号艦は7、8号艦とされる事となった。
また、計画の変更により、従来の計画よりも大幅に能力を向上させる事となり、大規模な設計変更を行うというよりも、全く新規に図面が引かれた。
この為、このクラスは第一次世界大戦の戦訓を十分ふまえて設計・建造される事となった、本当の意味でのポスト・ジュットランド型戦艦となっている。
計画上巡洋戦艦ということになってはいるが、日本海軍の戦略ドクトリンに従い実際は改良型の紀伊型すら上回る重戦艦として計画され、しかも戦訓をふまえて設計されたため防御力は卓越していた。
主砲も他の八八艦隊計画艦に搭載されている46cm砲を3連装にまとめて9門も搭載しており、攻撃力においても他を上回るものが期待されていた。
また、この艦は今までのクラスとは異なり、海軍初の3連装砲塔を全て艦の前方に搭載して防御部分を極力少なくすると言う、斬新な集中防御方式を採用している。しかも建造当初から浮力と安定性、そして魚雷防御のためにバルジが装着される事になっており、この艦の防御力は列強のいかなる攻撃にも耐えるものが搭載される予定だった。
そして、その強固な装甲、攻撃力と相まって八八艦隊最強の戦艦となるはずだった。
しかし、ワシントン会議の結果、一部船体だけが完成しただけで予定を大幅に遅れていたこのクラスは廃棄が決定され、船体が完成していた21、22号艦のみ航空母艦として再就役している。
また、航空母艦は「飛鳥」、「飛天」の名を与えられ世界最大の空母として生まれ変わっている。
しかしその建造経験は後の大和型に引き継がれた。