播磨級戦艦 「播磨」

軍艦「大和」(史実版:1941年12月)

「播磨」要目(1950年12月)
項目 数値 武装 数値
基準排水量 217000t 主砲 55口径56.0cm砲  三連装4基  12門
全長 380.0m 副砲 60口径12.7cm砲  連装32基  64門
全幅 67.0m 高射砲 38口径12.7cm砲  連装12基  24門 10式対空誘導弾 連装4基
機関出力 720000馬力(CODLAG) 艦載機 回転翼機:6機
速力 34.7ノット 水線部装甲 1000mm
航続力 18ノットで12000浬 甲板装甲 460mm+200mm

デザイナーズ・メモ
言うまでもなく、これは「太陽帝国」世界の軍艦ではありません。
火葬戦記史上最大、最強、最狂の戦艦「播磨」です。
もちろん、御大・佐藤大輔氏の小説「レッドサン ブラッククロス」に登場する超超超弩級(ウルトラ・スーパー・ドレッドノート)戦艦です。

つい、勢いで作ってしまいました。

なお、比較対照のため、史実の軍艦「大和」を同縮尺で並べてみました。
小説の文面や、彼女が登場した小説が連載がされた雑誌で掲載されたイラストなどからは、
いまいちこの巨大さが分かりにくかったのですが、
こうして史実世界最大の戦艦を並べてみる事でこの巨大さが分かると思います。
何と、「大和」が重巡洋艦のように見えるではありませんか。
さすがに、これを並べた時は、自分で作っておきながらしばし呆然と眺めてしまいました。

まあ、この艦については多くを語る必要はないと思うので、デザインについて少し紹介します。
まず、全体のデザインはもちろん「大和」型戦艦です。これを砲塔4つにして、そのまま56÷46の比率で大きくして調節しました。
その上に、ケーキの上にデコレーションを施すように、艦橋、煙突、各種防空火器、電探などを文字通り山のようにのせます。
艦の幅が重巡3隻分もありますから、豪華な雛壇のように装備を搭載する事ができます。
簡単に言ってしまえばそれだけの事なのですが、このあまりにも大きなプラットフォームに驚喜しつつ、
各種防空火器、電探を満載しました。もう、気分は子どもの頃描いたような無敵戦艦のようでした。
小説の説明で各種防空兵器が50基近く搭載とあり、本当に載るのか? と思っていましたが、
ハッキリ言ってスペースがあまるぐらいでした。

なお、艦のデザインは、一応外伝一巻の表紙をある程度参考にしました。
昼戦艦橋が60mの位置にあるとなっていましたが、その通りにするとあまりにも高い位置になるので少し低くなっています。
煙突も熱処理とシフト配置を考慮して、ガスタービン用とディーゼル用の2本にしました。
また、この期に及んで傾斜型のマストにしたのは、単なる個人的趣味以外の何者でもありません(笑)

さて、次は何にしようかな(その前に「太陽帝国」の軍艦を優先すべきですね(汗))

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で、さらにリファインしてみました。

見て分かる通り、上面図を作りそれに合わせて側面図も若干修正しました。
ただし、全幅は原作では67メートルとありましたが、
あまりにも艦としてそぐわないので、基本デザインから外れない程度にシェイプアップした結果、
丁度60メートルとなっています。
主砲を考えるとこれでも幅が広いぐらいなんですが、
砲塔4基と常識はずれの装甲を装着するための浮力の確保のため必要だったと解釈すれば、
だいたいこの程度で収まるのではないかと思います。

なお、今回の改訂にあわせて縮尺を700分の1にしたので、
Web上では、これにあわせた史実大和の画像がかなり見苦しくなっていますがご容赦ください。

2003年5月4日 文責:扶桑かつみ


本年冬(2005年1月)に雄志の手によってガレージキット化されたというので、それに触発され少しだけ改訂してみました。
以前と何が変わったと言うわけではありませんが、デティールを少し掘り下げ、気に入らなかった箇所を少しデザイン変更しただけになります。

ただ、原作者に一言・・・二言。

やっぱり、艦幅広すぎ。55〜58メートルまでに納めないと艦として美しくまとまりません。
防空火器も多すぎ。これじゃ、取り回しが大変だし、ソ連艦並に誘爆しそうです。
・・・文章の上だけで、トンデモ艦作るのもたいがいにしやがれ!(笑)

以上お粗末様でした。

2005年4月9日 文責:扶桑かつみ