赤城型巡洋戦艦(データは完成時のクインズランド型のもの)

新造時

同型艦
赤城 豪州連邦に売却 戦艦「クインズランド」として1925年3月就役
天城 豪州連邦に売却 戦艦「ニュー・サウス・ウェールズ」として1925年8月就役

要目(新造時)
項目 数値 武装 数値
基準排水量 43200t 主砲 50口径35.6cm砲 三連装5基 15門
全長 248.4m 副砲 50口径14.0cm砲 連装8基 16門
全幅 30.3m 高射砲 50口径 8.8cm砲 単装8基 8門
機関出力 131200馬力 艦載機 なし
速力 29.5ノット 水線部装甲 254mm
航続力 14ノットで8000浬 甲板装甲 127mm+50mm

備考
赤城型巡洋戦艦として建造の進んでいた2隻だったが、ジュットランド沖海戦の影響で建造が一時中断され、その後可能な限り防御力を強化して完成するよう改定がなされていたが、このため建造途中でワシントン軍縮会議を迎え、その結果本来は破棄される予定だったのが、その時期同じく海軍拡張を行っており、なおかつワシントン会議には参加していなかったオーストラリア連邦共和国との折衝の結果、同国の装備を搭載して就役、売却された。また艤装の細かい点は、豪州にて行われた。
その装備は、軍縮会議を反映して、あえて小口径の主砲(と言っても強力な50口径35.6cm砲)を装備している。もっともそのお陰で世界で最も多数の主砲を装備することとなり、かえって目立つ存在となってしまった。
近代改装後、発砲間隔を短縮した新型砲塔を搭載し圧倒的な弾薬投射量を誇るようになり、また強力な機関に換装し巡洋艦並の速力を得た事から付いたニックネームは『巡洋艦殺し』である。そして実際戦場に投入されたクインズランドは、地中海で中型戦艦を初めとする協商側艦艇を多数撃沈破する功績を持っており、その称号には恥じない活躍をしている。

要目(第一次改装後(1940))
項目 数値 武装 数値
基準排水量 49200t 主砲 50口径35.6cm砲 三連装5基 15門
全長 254.4m 副砲 50口径14.0cm砲 連装8基 16門
全幅 32.7m 高射砲 65口径10.0cm砲  連装6基 12門
機関出力 180000馬力 艦載機 3機
速力 32.5ノット 水線部装甲 254mm
航続力 16ノットで8000浬 甲板装甲 127mm+50mm


近代改装後(1940年)