翔鶴型航空母艦

同型艦
翔鶴 1941年1月 瑞鶴 1941年5月
千鶴 1941年8月 神鶴 1941年10月

要目(新造時)
項目 数値 武装 数値
基準排水量 44500t 主砲 なし
全長 289.0m 副砲 なし
全幅 33.0m 高射砲 65口径10.0cm砲  連装8基 16門
機関出力 180000馬力 艦載機 常用96機・補用12機
速力 33.0ノット 水線部装甲 127mm
航続力 16ノットで10000浬 甲板装甲 飛行甲板装甲  75mm 甲板装甲  48m

備考
航空母艦の充実と共に以前より構想されていた航空艦隊決戦思想が海軍内部に醸成されつつあったが、そこで問題になったのが、従来の空母は防御力が脆弱だったため前線での長期活動ができないことと、中、小型の空母が数の上で主力を占めていることだった。これに不満を抱いた軍中央がその欠点を全て克服した真の主力足り得る性能を求めた結果計画されたのが本型である。欠点を克服するために発着に必要な部分に強力な対爆防御を施し、敵勢力圏内でも長期の作戦行動を行なえるようにし、また搭載機数も当時近代化が決定していた飛天型と同等の能力が与えられている。これにより従来型正規空母である雲龍型航空母艦を大きく上回る排水量となり、そしてこの艦形はその後の日本空母の原形となっている。
最もその姿が飛鳥型をシンプルにまとめあげたような姿をしていた事から、一部の者からは『廉価版飛鳥』と呼ばれた。
これ程の巨艦をいとも容易く量産してしまうこの当時の日本の造船能力の巨大さと技術力は、他国に懸絶していたと言えるだろう。
また、装甲部分と大きな格納庫との兼ね合いから日本で最初に側壁エレベーターを採用している。
なお、1945年からジェット機搭載の為大規模な近代改装を行っている。