翔鶴型航空母艦
同型艦
要目(新造時)
備考 航空母艦の充実と共に以前より構想されていた航空艦隊決戦思想が海軍内部に醸成されつつあったが、そこで問題になったのが、従来の空母は防御力が脆弱だったため前線での長期活動ができないことと、中、小型の空母が数の上で主力を占めていることだった。これに不満を抱いた軍中央がその欠点を全て克服した真の主力足り得る性能を求めた結果計画されたのが本型である。欠点を克服するために発着に必要な部分に強力な対爆防御を施し、敵勢力圏内でも長期の作戦行動を行なえるようにし、また搭載機数も当時近代化が決定していた飛天型と同等の能力が与えられている。これにより従来型正規空母である雲龍型航空母艦を大きく上回る排水量となり、そしてこの艦形はその後の日本空母の原形となっている。 最もその姿が飛鳥型をシンプルにまとめあげたような姿をしていた事から、一部の者からは『廉価版飛鳥』と呼ばれた。 これ程の巨艦をいとも容易く量産してしまうこの当時の日本の造船能力の巨大さと技術力は、他国に懸絶していたと言えるだろう。 また、装甲部分と大きな格納庫との兼ね合いから日本で最初に側壁エレベーターを採用している。 なお、1945年からジェット機搭載の為大規模な近代改装を行っている。