■第二章 日本帝国内のその他の地域
◆遼東半島 日露戦争で、ロシアからの戦時賠償として租借権を譲渡された地域。 世界史上初めての総力戦により、日本帝国がロシア帝国から勝ち得た利権の一つ。しかし、そこは中国満州地方の一地域にあるが、この利権のやりとりに支那政府は蚊帳の外とされている。 土地面積的には、半島の一部でしかない事から大したことはなく、日本にとっては、支那市場への橋頭堡的な役割しか持っていない。 しかし、だからこそ半島の付け根にある大連市は貿易港として大きく発展し、日本からの商売のための移民だけでなく、膨大な支那からの移民が殺到し、たちまちこの街を満州最大級の人口を持つ都市へと発展させた。 また、満州の自治独立、そして軍事クーデターによる完全な独立以後は、支那でなくむしろ満州への門戸として、日本、満州の双方の架け橋としての役割を担っている。 なお、1999年に満州国に返還が予定されている。
◆中道島(英名:ミッドウェー諸島) その軍事的重要度から、太平洋上にあっても南洋諸侯国に編入されず、日本帝国の直轄領となっている珍しい島。 島となっているが、珊瑚礁に申し訳程度の陸地しか存在しない小さな島々より構成されている。 しかし、もともと無人であり、日本人が進出しても産業面ではほぼ無視された存在で、ハワイへの中継点以上の役割は持っていない。 また、進出した目的が、アメリカへの軍事面での対応と言う側面が強く、小さな島の大半が日本帝国海軍の基地となっている、文字通り要塞の島でもある。 最近では、周りの島々ともどもハワイ王国へ編入されるという動きもあるが、そのまま基地の存続は続けられると思われる。
◆大鳥島(英名:ウェーク) 中道島同様その軍事的重要度から、太平洋上にあっても南洋諸侯国に編入されず、日本帝国の直轄領となっている。 日本がアメリカへの対抗上、20世紀に入り本格的に進出をした島で、島内には大きな軍事基地以外わずかに先住民と邦人が住むだけで、航空機や遠洋漁業の中継点と言う以外の価値は存在していない。 ちなみに、日付変更線の近くにありながら、行政区分的には帝都特別区に属するという異例の場所でもある。