◆ハワイ王国
正式国名 カメハメハ朝ハワイ王国
総人口 100万人(百万単位以下四捨五入)
日系人構成比率 16%
首邑 ホノルル
首相 国王
首相 内閣総理大臣
国家形態 立憲君主制



●特徴
地理
 ハワイ諸島と周辺の若干の島より構成されている、典型的な島嶼国家。
 「ハワイアン・チェーン」と呼ばれる、北緯28度・西経178度辺りから北緯19度・西経154度をつなぐ線上(約2560キロ)に点在する約130の島々で構成されており、このハワイアン・チェーンは海底の表面上に幅800キロ、高さ800メートルという隆起した帯状の海底丘となって続いている。
 北太平洋の玄関口であり、太平洋の中間に存在していることから、古くから船の中継点として利用されていたが、近年日米の対立激化によりその重要性を増している。

政治
 カメハメハ大王が建国してよりは、直接王制を施行していたが、カラカウア大王の時代に近代化を果たし、日本から立憲君主制度を導入している。
 1898年のアメリカで勃発した第二次南北戦争で、アメリカ合衆国(北軍)の攻撃を受けたが、これを退けて以後は、日本との繋がりをさらに強くし、日系国家への依存度を強くしつつ、独立を維持している。
 ただし、単独ではアメリカの軍事力に対抗できない事から、日本軍の駐留を積極的に受け入れている。


文化
 住民はタヒチなどの南太平洋の住人と同じくポリネシア人によって構成されており、島嶼特有の文化を創り上げている。
 ハワイでは生活に必要なもの、助けてくれるもの、自然の力をアクア(神)として崇め宗教の対象としている。天地創造の神話や古代の王族のアリイに関する神話など存在していたが、古くからの神官カフナには知っていることを一切口外しないと言う誓約があり、そのために断片的なことしか後生に伝わっていない。
 少ない神話の中でも、火山の神「ペレ」や水の神「カマプア=ア」、踊りの神「ヒ=イアカ」などの神話は今でも人々の間に受け継がれている。
 また、カメハメハ王朝の時代に現在知られているハワイ語と、近代化によって否定された古代宗教に代わりうる新しい民族宗教である「ペレ教」などに代表されるハワイ文化が完成する。
 また、19世紀末に王族により作られた「アロハ・オエ」がハワイ文化を伝えるものとして一躍有名となった。


産業
 ハワイの産業は砂糖産業、パイナップル産業、水産業がその主力を占めている。
 砂糖、パイナップル産業などは私営企業のため、政府から援助らしきものはほとんど受けることができず、国が自ら事業として支援して低賃金で労働者を雇える環境を整えている他国に市場を奪われつつあり、現在は作物の転換が急ぎ行われている。
 そのため、現在ではマカデミア・ナッツやコーヒー園経営への転換による新産業育成の努力がなされている。
 また、農業・漁業以外の産業は乏しく、このため、日系資本の援助で大規模な港が整備され、中継貿易への転換を図ろうとしているが、最近の日米の関係悪化した情勢にあって、うまくいっていない。
 実質的には、駐留日本軍と彼らが落とす外貨が、最大の収入となっている。


歴史
 13世紀頃に古代王朝が作られたが、それはあくまでハワイ諸島だけに限定されたものでしかなく、他の世界に知られる事はなかった、このため17世紀にアイヌ人が訪れたが、貧しい土地だった事もあり、あまり興味を示さず、船の中継点として利用したが、交易や交流が大きく発展する事はなかった。
 1795年にカメハメハ大王がハワイ諸島を統一、現在のカメハメハ朝ハワイ王国の基礎を築く。
 その後はカメハメハ王朝が続くが、カメハメハ5世でその血統が途絶え、しばらく混乱が続くが、カラカウア王が即位すると、彼は積極的な外交活動を展開し、日本、アイヌの力を利用し西欧列強と対抗しようとした。
 これは、アイヌ王族との間に姻戚関係を築く事が発端となり、その後日本・アイヌの制度を導入して近代化に務めるようになる。
 1898年のアメリカで勃発した第二次南北戦争で、アメリカ合衆国(北軍)の攻撃を受けたが、これを当時駐留していた日本軍と共に撃退、一気に日本との友好関係を深くし、以後日系国家と連携しつつ現在に至っている。


第三章 準日系人国家  それ以外の近隣各国 ■