アイオワ(IOWA)級戦艦
同型艦
要目(新造時)
備考 「サウスダコタ級」の後継艦として建造されたアメリカ伝統の重戦艦です。 それまでの重戦艦と違い速力面でも「サウスダコタ級」と同程度のものが与えられており、十分近代戦の高機動戦に対応できる能力を持った、汎用大型戦艦と言えます。 その最大の特徴は、安定した性能に定評のある45口径40.6cm砲を一回り大きな船体に12門も搭載している事で、その新型主砲の射撃速度の速さもあり、他国の同クラスの戦艦と比較すると圧倒的な弾薬投射量を持っていました。 このため、一見「サウスダコタ級」をストレッチして砲塔を一つ多く搭載しただけのように見えますが、機関区画も大きくされており、艦としてのバランスは保たれています。 ただし、ダニエル・プランの生き残りである「インディアナ級」にも言える欠点が同級にもあり、大きな砲力に船体の大きさが付いていっておらず、散布界が他のどのクラスよりも悪いと言う欠点を持っていました。これは、パナマ運河というアキレス腱を持つアメリカの戦艦の特徴として最大幅を33メートルに絞っている事で、艦の揺れが大きいという、3万トン以上の全ての戦艦に共通する欠点でしたが、大きさが4万5000トンにも達する本クラスになると、その影響は設計時には図りきれないほど大きなものとなっており、レーダー管制射撃によりその欠点が改善されるまで大きな問題であり、海軍の最重要機密とされていました。 なお、一節には日本海軍との最初の対戦でより大型の「大和級」戦艦にいいように撃沈されたのは、この砲撃命中率の低さと船体の小ささ(自身の砲撃のショックを吸収しきれない)にあったとも言われています。 また、第三次世界大戦においては、どちらかと言えば中型戦艦程度の大きさになったため、他の大型戦艦より頻繁に戦場に姿を表し、各国の同程度の戦艦と激しく砲火を交えています。