モンタナ(MONTANA)級戦艦
同型艦
要目(新造時)
備考 アメリカが第二次世界大戦頃計画した最大級の戦艦です。 同クラスは、もともと日本の新型戦艦に対抗して計画、建造されたもので、日本軍が50口径41cm砲9門装備の6万トン級の超大型戦艦を建造するという情報に従い、それを圧倒すべく建造されたものですが、1942年のマリアナ沖海戦においてその新型戦艦「大和級」が、7万トン級の50口径46cm砲装備という当時の常識を完全に逸脱した戦艦だったことで、存在価値そのものが建造半ばにして減じましたが、それでも6隻という大量建造が実現したのは、第二次世界大戦においてアメリカ連合が保有する戦艦の大半が、しかも有力な戦力を持ったものの大半が失われた事で、急ぎその補完戦力が必要だったからで、この時建造が進んでいたのが、戦闘巡洋艦を除くと本級しか存在しなかったからです。 ですが、いざ就役してみると、日本が建造した化け物のような戦艦以外に対しては十分な戦闘力を持っている事が分かり、むしろ欧州各国の方が本級に影響を受けて急ぎ新型戦艦を建造するという皮肉な現象として現れる事になります。 なお、本級はダニエル・プランの生き残りである「インディアナ級」と同様の50口径41cm砲12門装備ですが、主砲そのものも新開発なら、砲塔も新型であり同クラスに比べて約33%増しの戦闘力を持っていました。また、6万トンという大きな排水量は発射の衝撃を受け止める船体としては、非常に十分なものであり、パナマ運河の通過を始めて諦めた戦艦ながら、戦場での価値は非常に高かったと評価されています。 また、ライバルとされた「大和級」に対しても、弾薬投射量に関してはほぼ五分であり、第三次世界大戦においては、洋の東西でアメリカ海軍の主力戦艦として縦横の活躍を示す事になります。