リシュリュー(RICHELIEU)級戦艦
リシュリュー(小規模改装後)
クレマンソー(小規模改装後)
同型艦
要目(新造時)
要目(改装後)
備考 フランス海軍が、軍縮条約に従い(このクラスは条約枠内)1935年と1938年に計画した、純然たる条約型戦艦。 こめに、基準排水量は35000トンに抑えられており、その船体に攻撃力、防御力、速力のバランスの取れた能力を与えるべく非常な努力が傾けられて建造されました。 それは、一級の工業国に相応しいものであり、四連装砲塔というただでさえ特異な砲塔を艦首方向に集める事で主防御区画の圧縮に成功し、それでいてその内部には大馬力機関を搭載する事にも成功しています。 また、主砲も新開発の38センチ砲であり、先述の通りこれを四本たばねた砲塔で搭載しています。 もっとも、基本的にはこれより以前に建造されたダンケルク級の拡大改良型と呼びうるものであり、ダンケルク級での建造経験があったればこその戦艦といえるでしょう。 その特徴とされているのがマックと呼ばれる煙突と上部構造物を一体化させたもので、それら全ての特徴と相まって、子供や軍艦の素人ですら、リシュリュー級を見分けるのは容易です。 また、1941年6月のフランス降伏時には、一番艦の「シシュリュー」は完成、二番艦の「ジャン・バール」は公試運転中。三番艦の「クレマンソー」は艤装中という状況でしたが、そのどれもがフランス降伏と共に北アフリカ経由でアメリカへの亡命に成功しており、同地で二、三番艦は完成され、その後の近代改装もアメリカの装備を搭載して行われました。 なお、近代改装によりバルジの装着を行うなどして大幅に排水量を増加させるなどして、戦闘能力はさらに強化されています。 ちなみに、三番艦の「クレマンソー」は、航空兵装を廃止し、副砲の配置も変更されているので、他の二隻と見分けるのは容易になっています。