ライオン(LION)級戦艦

同型艦

艦名

就役年

1950年状態
(無記名は撃沈)
ライオン
サンダラー

49
50

現役
現役

要目(新造時)
項目 数値 武装 数値
基準排水量 62500トン 主砲 45.7cm(L45) 三連装3基 9門
全長 258.0m 副砲 50口径13.3cm砲  連装12基 24門
全幅 35.7m 高射砲 なし
機関出力 150000hp 艦載機 なし
速力 28.0ノット 水線部装甲 381mm(20度テーパー)
航続力 15ノットで10000浬 甲板装甲 178mm

備考
 英国が唯一他国に影響されて建造した戦艦。
 その最大の特徴は、日米独ソで整備されつつある超巨大戦艦に対抗するため、18インチ砲を装備している事と英国戦艦としては始めて6万トンの排水量を超えた事で、それだけに建造以後英国の誇りとして軍民ともに慕われる事になります。
 また、それまでよりも、大西洋・太平洋などの外洋で作戦行動することを前提にした設計がなされており、この点も特徴としてあげることができる。
 外見的には45口径18インチ砲を三連装砲塔を前に2基背負い式に搭載し、後方にもう1基、舷側には多数の両用砲、大馬力機関が搭載されている事を伺わせる二本の太い煙突と実にオーソドックスな設計で、唯一特徴的なのは、中世の城郭のように重厚な艦橋構造物とすら言えます。
 また、一見「キングジョージ5世級」と同程度の舷側装甲しか施されていないように思えますが、これは20度ものテーパーをつけて装着している事から、実質的にはほぼ45口径18インチ砲に対する防御力を持っていたと言えます。
 また、これは「キングジョージ5世級」以後の英国戦艦同様、司令塔と呼ばれるものが完全に廃止されている点が特徴としては顕著で、これほど高い総合バランスの上に建造された本級でしたが、英国が本クラスを単なる戦艦同士の殴り合いをするための艦としてではなく、新時代の艦隊の指揮艦として位置づけていたとも取れるでしょう。それを象徴するように、英国の進んだ通信・電波技術がふんだんに取り入れられており、艦隊旗艦としては非常に高度なシステムが搭載されていました。
 これは、太平洋の超大型戦艦がまさに戦艦との殴り合いを第一としていたのとは対照的と言えるでしょう。
 そしてその砲力は決して侮れるものではなく、30秒に1回という主砲発射速度の速さもあり、アメリカの「ロードアイランド級」なら十分に凌駕する能力を与えられていました。
 また、ネームシップの「ライオン」は、その名と活躍で、後に「獅子心」のニックネームも与えられ、英国海軍のまさに象徴として世界中に知られる事になります。