ソビエツキー・ソユーズ(SOVYETSKIY SOYUZ)級戦艦

同型艦

艦名

就役年

1950年状態
(無記名は撃沈)
ソビエツキー・ソユーズ
ソビエツキー・ウクライナ
ソビエツキー・ベラルーシ

40
43
44

42
現役
現役

要目(新造時)
項目 数値 武装 数値
基準排水量 45000トン 主砲 40.6cm(L45) 三連装3基 9門
全長 240.6m 副砲 50口径15.0cm砲  連装6基 12門
全幅 33.0m 高射砲 38口径12.7cm砲  連装6基 12門
機関出力 150000hp 艦載機 水上偵察機3機
速力 28.0ノット 水線部装甲 356mm
航続力 15ノットで15000浬 甲板装甲 152mm+50mm

備考
 ソヴィエト連邦が最初に導入した、新世代の大型艦。
 同級は、当時ソヴィエト連邦とは違った理由で孤立感を深め、それ故に友好関係が築かれていたアメリカ合衆国に発注され、船体、主砲、艦橋構造物などその多くをアメリカで製造した後、ソヴィエト領内に回航され、白海の奥地で就役したものです。
 このため、一見アメリカ海軍が量産していた中型戦艦と似通った姿をしていましたが、舷側に多数の副砲を搭載したり、測距システムがソ連製のものが使われていたり、同国の要求に従い仕様の変えられた場所があったりと、シルエットはともかく微妙な差異があります。
 また、見た目には分かりませんが、アメリカ戦艦との最大の違いは、排水量に比べて砲撃力が低く抑えられている点です。
 これは、ソ連海軍が自国の戦艦に対して、より強力な防御力の付与を求めたからで、それを実現すべく設計が行われたからです。
 また、一番艦以外の建造を自国で行う予定で、それ故に重工業の芸術品とすら言える戦艦の建造に自信のなかったソ連は、設計段階で後々の発展余裕を与えるためという理由を付けて、船体そのものにかなりの余裕を持たせている事も強く影響しています。
 なお、アメリカ建艦史においては、「サウスダコタ級」と「アイオワ級」の中間にあたる期間に作られたため、それに似合う能力があるとされています。
 このためか、カタログデータ的にも、防御力を優先させた「アイオワ級」と見て取ることができます。