装甲空母「関ヶ原」

「関ヶ原」要目(1941年)
項目 数値 武装 数値
基準排水量 38,200t 甲板装甲 飛行甲板:50mm程度+20mm
全長 269.0m 舷側装甲 127mm
全幅 50.5m(小説内:40.5m) 高射砲 40口径12.7cm砲  連装6基  12門
機関出力 180,000馬力? 機銃 25mm 三連装23基 (小説内:三連装10基 同単装21〜63基)
速力 33.0ノット 艦載機 約70機
航続力 18ノットで12000浬

デザイナーズ・メモ
これは、吉田親司著の「装甲空母「関ヶ原」」に登場する、物語の主人公となるべき航空母艦です。

さて、本艦は大破した「天城」を買い取ったタイムトラベル経験を持った社長が有する造船会社が、
「私的」に建造してしまった航空母艦だそうです。
で、この「天城」の死に体を自らのドックでお金をかけて再生させ、
そればかりかタイムトラベル時に手に入れた本をもとに、先進的な航空母艦としてしまいます。
作品内では、「天城」サイズの原子力空母「エンタープライズ」のような描写がされており、
彼女の存在を考えなければ、新型空母1隻がイレギュラーとして存在するごく普通の架空戦記です。

そしてこの空母についてですが、作品内の説明から図面をイメージ化してみると、
かなり矛盾点が多くなりそうなのに加えて、ネタとして面白そうだと思ってこうして形にしてみたしだいです。

なお作品内の説明からだと、ほぼ上記のスペックを持っていると考えられます。
細かい数字は〈 〉内のものが小説内の数字ですが、
このイメージは、格納庫をアメリカ空母のように単段化して、甲板一杯に格納庫をとった形にしています。
これが最大の違いです。
これは舷側エレベーターオンリーでは、複数段の格納庫を活用できる構造とするのが難しいからです。
あと、カタパルトはついてなかったように思いますが、
表紙イラストに描かれていたので、油圧カタパルトを何となくつけてみました。
あと、この空母の外見上の特徴のひとつである、エンタープライズ独特のこけし状の艦橋構造物は、
多少それらしくした程度にとどめました。
あの空母独特の装備を施さない限り不要な形状ですからね。

2004年9月23日 文責:扶桑かつみ