◆太陽帝国とは?


『太陽帝国』はここのメインコンテンツです。
では『太陽帝国』いったい何なのか?
ここを訪れた方なら皆さん感じるであろう疑問に少しでも答えるべく紹介したいと思います。

『太陽帝国』は、私が以前マンガとして描いた『アリューシャンの魔女』(未完)
という作品世界を構築する為の歴史シュミレーションでした。
架空戦記というよりは架空史に分類されるでしょう。
もともと、『アリューシャンの魔女』は、
とある架空の王国の海軍が巻き込まれた怪事件を、
戦前の山中峰太郎や海野十三のような『軍艦小説』として
漫画にできないかという所からスタートしました。
しかし、欧州の某王国ではありきたりなので、
ここは一つ亜細亜に国を一つ作り上げようとした所からスタートしました。

まず、考えたのが王朝を持ちながら日本に併呑された『琉球王朝』。
ですが、ここは地理条件はいいのですが、
台湾を吸収したとしてもその国力は知れてます。
私の望む巨大戦艦を建造できる存在にする事はかなり難しいでしょう。
第一、歴史に存在しているので条件にあまりもそぐいません。
かといって中国近在や東南亜細亜にもパッとする存在はあまりありません。
ですから当初は、苦肉の策として満州国を徹底的に巨大化させようとしましたが、
日本臭さがあまりにも残ってしまいます。
そうして苦慮していた時、中世以降の近代歴史を徹底的に拾っていたら一つの面白い話に当たりました。
それは、『元寇』の文永の役は、『神風』がなくても日本が撃退できたという論文と
日本への『元寇』は小規模だが北からも行われていたという記述です。
侵略により民族意識を持つ事例があります。
これにより環オホーツク圏に国家が作れないかと考えました。

少し話を戻しますが、
当時の世界帝国である元が実力で小国の日本などに敗北したとしたらどうでしょう?
史実でも元は二度目の侵攻で、怒り狂ったような大軍をしたてています。
それが、なお一層激化すれば小国日本を完膚無きまでに撃滅するためにさらなる戦略を実行するのではないか?
そこでの戦略は、「南方軍は十分なので北方から大軍を派遣して逃げ道をふさぎ
日本を完全に覆滅しよう」となってもおかしくないでしょう。
そして、その北方からの侵略に最初にさらされるのは、
当時アイヌ人の住む樺太・北海道です。
実際、樺太には少数の元軍が襲来し、戦いが行われたという文献があります。
こうして『銀英伝』的強引さで思考を展開し、
かの北海道にアイヌ人による国家を建設する事としました。
ここなら、近隣に金も豊富で、北海道自体には産業革命にかかせない石炭もあります。
しかも16世紀までなら、少数の日本人さえ来なければ敵対勢力もありません。
さらに、優れた文化を持っていたが近代的文明を持たなかった(必要なかった)アイヌには、
近代文明を建設するための根底になる文化以外のものは何もありません。
そして、このネタはまだ誰も発表していない点が最も気に入りました(笑)

まあ、そんなこんなで北海道にアイヌ人の国を作り上げるべく歴史改竄が始まったわけです。
また、ここでは本来の目的を作り上げる前段階なので1940年までの時代を取り上げていきます。
それ以降については次の機会にまた紹介したいと思います。(2001年2月25日)

さて、いよいよ未曾有の大戦乱「第二次世界大戦」とその後の混乱の
狂想曲について紹介していきたいと思います。
至らぬ点も多々あると思いますが、私としても楽しみつつも限界まで頑張りたいと思います。
では、『太陽帝国』をお楽しみ下さい。(2001年10月6日)


(※これは、あくまで娯楽として掲載しており、歴史問題、民族問題などに触れるものではありません。)


漫画『アリューシャンの魔女』より(作:扶桑かつみ)