自動車の省エネ運転




省エネ運転のことはじめ
我が家では、以前1世帯で2台保有していた自動車を、3世帯で1台に減らすことに成 功しました。 これは家族構成や高齢化によって使用する車の種類(ミニバン)がある程度限定されたことと、クーペや4WDを乗り回す意味が私たちになく なってきた(多人数乗れない・燃費が悪い=環境に悪い)ことにあると思います。 同時に、環境対策が成されているエンジン搭載と言うこともあって、2年前 に今の車を購入することにしました。 しかし、乗っていても環境対策が成されているのか? 思ったほど燃費ものびないし..
色々疑問を持ち、私なりに搭載されているエンジンの効果的な使用方法を勉強して対策を考えてみることにしました。

■我が家の乗用車について ■省エネ運転の効果について ■省エネ運転方法 ■季節ごとの燃費の比較

我が家の乗用車について
が家で愛用している自動車は三菱自動車のシャリオグランディスです。 エンジンは2.4L GDIエンジン搭載しており、従来のエンジンより高性能と言うことでした。 カタログでは...
項目
データ
パワー
+10%
燃費
−30%
CO2排出量
−30%
10・15モード燃費
11.6km/L
60km/h燃料消費
22.6km/L
最高出力(ps/rpm)NET
165/5500
最大トルク(kg・m/rpm)
23.5/3500
となっており、期待して購入いたしました。
標準装備ではありませんでしたが、ナビゲーションシステム・オーディオ・エアバッグ・ABS・TVその他、価格の割には実用的な機能が色々付いていました。 その中で、省エネ運転を実験する上で一番重宝したのは、走行距離・平均速度・燃費表示があったことでしょう。
私は、車というのは機能的な満足があって汎用性があり、走れば良いと いう考えに年齢とともに変化しました。 高級車に乗ったりスポーツカーでぶっ飛ばすことを20代のころやってましたが、若い頃は加速・スピード・格好良さ など追求し車内を改装したり、エンジンパワーを上げる改造をしたり、マフラーをかえたり....楽しかったですが、一瞬の満足感があっただけで、何も残り ませんでした。 その経験が有ったから環境問題に目を向けることが出来たのかもしれませんが...(余談でした)
この表示が、平均速度・燃費表示などの表示画面です。
この車の場合は、ナビゲーションシステムが付いていないグレードでも、これと同等の表示の機能が標準で付いるようです。


この表示があるだけで、燃費が気になって、ガソリンの費用面でも気になりますので自然と省エネ運転を考えるようになります。 
この表示が要だと私は思います。


このような表示の無い車でも省エネ運転に役立てる方法が有りますのでご心配なく。 その方法は、皆さんご存じの給油量と走行距離から計算する方法です。 平均速度は出ませんが、毎回の給油を満タンにすることで、給油量と前回給油時からの走行距離を記録することでちゃんとした燃費データになります。 
この表示は私の車の燃費最高記録です。 高速道路走行で東名高速・足柄SA〜海老名SAの51.2km上り区間で出ました。 どんな状況でもこのくらいの燃費で走ってくれればよいのですがね(笑)。 この区間って少し下ってるんですよね..
これは、この車のシフトレバーですが、AT車でありながらマニュアル・シフトが可能です。 4速のATですが、できたら5速ほしかったのが実感です。 しかしこの機能があったので省エネ運転方法の幅が増しました。


この機能の利用方法ですが、加速時にはあまりアクセルを踏み込まずに早めに上のギヤにチェンジすることです。 減速時にはシフトダウンでエンジンブレーキを使用することでガソリンの使用量が減ります。 街中の運転では頻繁に加減速を行う場合が多く効果がはっきり現れます。


普通のAT車でもゆっくり踏みこんで加速すれば同じ効果が現れますのでご心配なく。
これは、どの車にでも付いている速度計とエンジン回転数をなどを表示する部分です。 問題は回転数で、加速時に回転数をあまり上げないことが省エネにつながります。この車の場合は加速時に2000rpm以上(出来れば1400〜1800rpm)は回転を上げずにシフトアップさせます。 ゆっくりした加速ですが自分の後ろの車も同じようにゆっくり加速するので自分だけでなくあとに続く車にも省エネ運転をさせていることになり、何倍もの効果があると思います。

 

私もJAF会員なのですが(一度も故障などでお世話になったことがありませんが)、JAFでは会員・非会員に関係なく写真のような「アイドリング・ストップ1200万人宣言」シールを無料送付しております。 詳しくは JAPAN AUTOMOBILE FEDERATION までアクセスしてみてください。

安全運転とエコドライブで余裕のある運転を心がけてください。



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省エネ運転の効果について
このデータは、1999年6,7月中と2000年6〜9月中に運転方法を変えて同条件(エアコン設定温度27.5度)で行いました。 燃料はレギュラーガソリンを使用(ハイオクでもあまり燃費に関係しないようです)。

町中での運転(10〜20km/h)主に大阪市内
この速度領域は、街の中で走行したときに得られる走行速度です。 このような場所を走るときは発進と停止の回数が多いため燃費ものびません。 省エネ運転をしても5〜8km/Lとなっております。しかし、省エネ運転の効果は、約20%改善しており効果は大きいと思います。 急発進してもすぐに信号で停止しないとダメですから、無駄なことは止めましょう!

町中から郊外(20〜45km/h)主に大阪近郊
この速度領域は、街の中から30kmほど郊外へ走行したときに得られる走行速度です。 このような場所を走るときは発進と停止の回数が少ないため燃費がのびます。 省エネ運転をして8〜12.5km/Lとなっております。 省エネ運転の効果は、約7%改善しており効果はあると思います。一定速度で走ることの出来る空いている道を走りますのでアクセルを踏む動作も少なくて済みます。気をつけておとなしい運転をすれば、この領域でも効果が出ることが判りました。
それと、この車の場合、超低燃費モードに入りやすい速度帯と言えるでしょう。 この速度帯なら急いでいなければ、高速道路を使うより時間はかかりますが燃費の面で有利な場合があります。 皆さんも確かめて下さい。

高速+下道(45km/h以上)主に大阪から中国自動車道・阪神高速道路など
この速度領域は、街の中から高速道路で100km以上郊外へ走行したときに得られる走行速度です。このような場所を走るときは発進と停止の回数が非常に少ないため燃費がびます。 省エネ運転をして12.5〜15.0km/Lとなっております。 省エネ運転の効果は、約17%以上改善し ており効果は大きいと思います。(運転方法を変えてのデータが少ないので17%以上と表現しました。) 無理に追い越しをかけたり、バンバンとばして走っ ているとグラフ中の通常運転の方のようになってしまいます。 一定速度で100km/hまでで走行すれば、無理な追い越しもする必要が少ないので安全です し燃費も良いです。 アクセルを踏みこむのに気をつけておとなしい運転をすれば、この領域でも効果が出ることが判りました。

この速度でもう少し燃費がのびても良いように思いますが、車の形があれですから空気抵抗をもろに受けているかららでしょう。(もっと他にも理由はありますが...)

データの補足説明
捕捉しておきたいのは、高速道路を使用して のデータで65km/h以上の平均速度の部分は高速道路で運転中に採取した瞬間的なデータ(10km程の走行距離)で、実際の運転では平均速度を 65km/h以上にする事は困難です。 実際の運転で参考になさるデータとしては65km/hまでとしてお考え下さい。 長距離(300km以上)を高速 で走るのであれば話は別ですが...


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省エネ運転方法

発進時は急加速しない(エンジン回転数を極端に上げない)
車の種類により異なると思いますが、回転数を2000rpm以上(出来れば1400〜1800rpm)あ げないように加速していく。できれば早めにシフトアップする。 マニュアルシフトできない場合は、ゆっくりアクセルを踏み込むことと、出来ればオーバード ライブ機能を併用すれば効果的。 ゆっくりした加速ですが、自分の後ろの車の燃費にも貢献すると思いますので効果は何倍もあると思います。
停車時間の多い町中でのアイドリング・ストップは効果あり(無駄な時間エンジンを休める)
信号などで停車する機会の多い町中では効果があります。ただ、夏場ですとエアコンが止まり暑いし、ワイパーなども動作しませんから専用の アイドリングストップ装置の必要性を感じました。(市販されているようですが)初めてアイドリング・ストップしたときは周りの目が気になりましたが、慣れ てしまえば何でもありません。
停車中はニュートラルにする(エンジンに余計な負荷をかけない)
停車中はアイドリング・ストップがよいのでしょうが、いつもそうはいきません。 エンジン負荷を停車中にかけないようにすると低燃費につながります。
運転時は一定速度で走る(余計な加速を少なくする)
どの車でもこれはいえると思うのですが、滑らかな運転というか、メリハリのない運転と言った方がよいのか、おとなしい運転をすれば低燃費 につながります。私の車の場合、一定速度で走ることで超低燃費になる「リーン・バーン」という燃焼モードに入り格段に効率がよくなります。
タイヤの空気圧を適正に保つ(タイヤと地面との摩擦を適正に保つ)
空気圧を適正値に保つことで、空気圧が低いときより、地面との折衝面積が減ることで、抵抗が減り、低燃費につながる。空気圧を適正以上に しますと地面との設置面積が適正値以下になり危険ですのでおすすめできません。 自転車の後輪の空気圧を増減させることで体感できます。自動車も同じで す。
余計な物はのせない。(車も体が重いと動きが鈍い)
車の重量と燃費とは密接なつながりがあります。  詳しくは書きませんが、私の車で調べたところ50kg車両重量を軽くすることで6%程燃費が良くなるようです。(少しデータ不足ですので、もっと詳しく調査したいと思います)
平均速度と燃費は低速走行時比例する(高速道路と下道のつかいわけ)
当然といえばそうなのですが、平均速度10〜50km/hで一直線にデータが分布しています。50〜80km/h以上では燃費は鈍る。高 速道路で跳ばしていけば低燃費とは限らない。高速代もバカになりませんし少し早めに出て下道で目的地に向かうのもたまにはよろしいのでは?
エンジンオイル・フィルターやATFオイルは適正な時期に交換を(メンテは大切!)
私の場合、エンジンオイルは低粘度の「5W−30」のものを使用しております。 これもエンジンにあった物を選ぶのが最善なのですが、最 近はこういった低粘度のオイルの生産量が増えているそうで、やはり低燃費につながるからでしょう。ATFオイルも2万kmほどで交換された方がよいようで す。これらオイル関係は自動車の寿命にも関わってくると思いますのでこまめに点検することをおすすめします。また、エンジンオイルやフィルタくらいでした ら自分で簡単に交換できますので費用や経験の意味からもおすすめできます。
たまにはエンジンプラグも掃除しよう(メンテは大切!)
エンジンプラグの手入れはけっこう大事です。 ガソリンに点火するわけですから上手く点火できなければ余計な燃料が必要とするためで、確実に点火 させるためにプラグの掃除や調整(極間の距離)が大切です。 掃除した後は一度車のコンピュータをリセットして(電源を切り離すだけでよい)動かしてみて 下さい。 調子も良くなるのがよくわかります。 私の車にはニューラルネットワークが組み込まれているのでそれまでの学習がリセットされるために教育し直 しになります。 良いパターンを学習させたい物です。
できれば自動車には乗らない!
私が住んでいるような大都市では自動車はあまり必要でない。はっきり言って車が無くても生活ができます。 ただ仕事でどうしても使います からなくすことができないのが現実です。 私の場合、今は3世帯で1台の車を所有していることになっています。 たいして荷物もないのに、近くのスーパー に買い物に行くのに車を使うなんて馬鹿げてますね!

町中ではやはり自転車がよいですね!(環境にも健康にも)

大きなところでは、このくらいだと思います。細かく言えば、点火プラグの選定や改善、電気系アーシングなど多々あるでしょうけど、誰でもできるところでは、これ位だと思います。(その他方法があったら教えて下さい!)

私の結論としては、自動車や家庭の消費エネルギーがユーザーに確認できるような表示などあれば、費用面で燃費も気になりますし、環境意識とは違いますがそれだけでも省エネ行動につながると思いました。


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季節ごとの燃費の比較

★ まだまだ実験中にて不十分な部分は御了承ください ★

夏(6,7,8,9月) [エアコン冷房27.5度の設定]
2000年6,7,8,9月に採取したデータを使用しました。 データを見る限り、秋のデータと比較すると、エアコンの使用するエネルギーが大きいためにエンジンの回転数も高くなり、燃料を沢山使用しているようです。 季節の中では最低です。

秋(10,11月) [エアコンを使用しない]
2000年10、11月中に採取したデータを使用しました。 データを見る限り夏場のデータより燃費が良くなっていることがよくわかります。 以下、夏場のデータとの比較をそれぞれの領域で書きたいと思います。 季節の中で最高の記録が秋に出てますね。

20km/hまでの町中での運転では20%程良くなりました。
20km/h〜45km/hまでの町中から郊外への運転で18%程良くなっております。 
45km/h以上の高速領域の運転では7%程良くなっております。

冬(12,1,2,3月)[エアコン暖房22度の設定 ]
まだ途中ですが、2000年12月から2001年3月に採取したデータを使用しました。 データを見る限り夏場のデータとほぼ同程度の燃費が記録されていることが判ります。 以下、夏場のデータとの比較をそれぞれの領域で書きたいと思います。
夏場のデータと比較すると、あまり変わらないことが解ります。 これはどうしてなのかは調査中ですが、エンジンや周辺装置の暖まり具合が寒さによって阻害されるために余計な燃料を必要としたためかと思います。

春(4,5月)[ エアコンを使用しない]
自動車の機能的不都合によりデータ取り直し(来春までまってください)

データの補足説明
捕捉しておきたいのは、高速道路を使用して のデータで65km/h以上の平均速度の部分は高速道路で運転中に採取した瞬間的なデータ(10km程の走行距離)で、実際の運転では平均速度を 65km/h以上にする事は困難です。 実際の運転で参考になさるデータとしては65km/hまでとしてお考え下さい。 長距離(300km以上)を高速 で走るのであれば話は別ですが...



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2000年9月7日〜
最終更新:2001年9月28日
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