隠れたエネルギーのムダ




無駄なエネルギー利用を探せ!

普段、何気なく使用しているエネルギーを使用する生活用品を「便利」と言う観点からではなく、「環境・省エネ」の観点から観てみると沢山の無駄が潜んでいることがわかってきます。 エネルギーの潜在的な無駄な使い方を見つけ整理していくことでかなりのエネルギー消費を抑えることが出来るとともに、環境にも好影響を与えることと思います。 家庭内で多量のエネルギーを使用する物を中心に観ていきましょう。

■夏に冷房をかけながらの調理の熱は非常に無駄(換気扇からエネルギーが逃げる!)

夏場の冷房は今となっては欠かせない物になってしまいました。 夏場の電気使用量のおよそ1/3を冷房に使っているのを御存知でしょうか? 今のエアコンの構造は図1にもあるように部屋の中の熱エネルギーを室外へエネルギーを使用して排出することを行っております。(ヒートポンプと言います) 冬場は逆に室外の熱エネルギーを室内にエネルギーを使用して吸入していることになっています。 

せっかく冷房した室内を調理などの熱で暖めることは無駄なエネルギーの使用を生んでいることになります。 冬場は暖房になりますが、空気が汚れてしまい換気が必要になります。 一般家庭にはまだまだ普及していませんが、「熱交換型換気扇」というものが既に存在しております。 この熱交換型換気扇を使用すると、室内の空気を室外に出すと同時に室外の空気を室内に取り入れることが出来ることと、途中で入れ替わる空気の熱エネルギーを効率よく交換させるためエネルギー損失が少なくて済みます。 まさに一石二鳥の優れ物です。 しかし、このような物が普及していない現在、ちょっとした認識と工夫である程度は解決することが出来ます。 我が家の場合の方法を紹介します。

我が家の間取りは図2のようになっており、キッチンは中央付近にあるため隣のリビングの冷房が影響を受けます。 そこで、熱気をキッチンから出さずに換気扇から排出し、外気を室外から取り入れ、空気の流れを造り出すことにしました。 

ここで登場するのが「のれん」です。 御存知の通り熱気は上へと向かいたまっていきます。 それをキッチンから逃さないためにガードするために使用します。 対面キッチンカウンターの場合、この方法が楽に出来ると思います。 その他の場合でも、キッチンの上を熱気が必ず換気扇から逃げるようにカーテンなどでガードすれば大丈夫だと思います。 
 
皆さんも、独自の空気の流れを作ってみては如何でしょうか?

注意:キッチンで調理される奥様方にはキッチンに調理中、熱気がこもってしまい辛くなるかもしれません。[奥様方いつもご苦労様です m(_ _)m ]

2000.2/14

■お風呂のお湯の熱エネルギーは有効利用されていない

お風呂の残り湯というのを少し考えてみて下さい。 最近当たり前のように風呂の残り湯で洗濯など行うようになりましたが、資源としての水の有効利用は成されておりますが、その水に加えられたエネルギーの有効活用が成されていないと思いませんか?。 お湯を電気・ガス・太陽熱などで暖めて利用した後洗濯機などに一部使われたとしても熱エネルギーは排水溝へ流れ込み熱エネルギーの垂れ流し状態です。 毎日お風呂にしろシャワーにしろもったいないことをしていることに気付きましょう! 
さて、それでは有効利用するためにはどうすればよいのでしょうか? それは原理的には実に簡単なことです。 給湯システムの吸水側の水温を風呂やシャワーで使用した熱エネルギーで上昇されればよいのです。 蓄熱層やヒートポンプ、熱交換機などの組み合わせでエネルギー消費を減すことが可能です。(私の計算では1/2以下にはできます) このことは皆さんお気づきで特許などにも存在し(請求はされておりませんが)大手メーカーの名前がありましたので、近々一般にも普及する製品が登場するのもそう遠くないと私は感じました。 

1999.2.14

■冷蔵庫の冬場の無駄なエネルギー負担

冷蔵庫は庫内の物を冷やすのが役目で、庫内の熱エネルギーをヒートポンプによって外に追い出すのにエネルギーを必要としています(エアコンの冷房と同じ)。 効率よく冷やすために壁面の断熱材に真空断熱材を使用したり、効率よくコンプレッサーを駆動するためにインバータ制御・コンピュータ制御が最近の機種では成されております。 しかし性能が良くなったとは言え、夏場の方がかなりエネルギーを消費していることには違いなく省エネの隙間がまだまだありそうです。 

さて、冷蔵庫の冬場の置かれる環境を考えるといささか矛盾する行動を人間が行って無駄なエネルギーを使用していることに気付きます。 そうです。 冬場は冷えるために部屋を暖房します。 その暖房がかえって冷蔵庫のエネルギー消費に悪影響を与えております。 前記しましたように、冷蔵庫の外気温が上昇すれば消費電力も増すことになり無駄が存在することは間違いありません。
この無駄を解決する方法はいくつか存在しますが一般的ではありません。 例えば、冬場は冷蔵庫を野外の日影の寒い場所に配置するとか... 
冷蔵庫は一年中休むことなく動いている家電製品ですし、まだまだ省エネの余地はありそうですのでメーカーの方にもっと奇抜なアイディアで省エネを実現していただきたいですね!(何だったら教えましょうか?)
1999.1/16

■洗濯機の排水(すすぎ水)はもっと有効利用できる

資源としての水を考えると、お風呂の残り湯を洗濯で使用することは当たり前になりましたが、洗濯機の通常の運転を見てみると3回吸水しております。 1回目は洗剤で洗濯するのですが、この水は汚れてしまうので捨てるしかありませんが(再利用する方法もありますが..)、2回目と3回目のすすぎ水はそれほど汚れておらず、貯水しておけば次回の1回目の洗濯に使用出来ることはわかると思います。 貯水する場合、すぐにしよう出来れば問題ないのですが、1日置くとなると雑菌の繁殖にも繋がりますので、それなりの殺菌が必要になりますが、水を有効利用することで出来る隠れた無駄が省けると思います。 
1999.2/14

以上、私の「アイディアノートxx」より抜粋..少しずつ追加していきます。
 

エネルギー変換効率を考える

■エネルギー媒体について

■太陽電池のエネルギー変換効率

■太陽熱温水器のエネルギー変換効率

エクセルギーを考える

■エクセルギーとは?

LCA(ライフ・サイクル・アセスメント)

トライポロジーを考える

■摩擦の秘密


最終更新:2002年10月8日

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