連載記事録


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エコロジーオンライン

ちょっとしたきっかけでエコロジーオンラインの主催者(上岡さん)に出会うことができ、目標を同じくすることから、相互リンクと連載記事を頼まれ喜んで引き受けることにしました。 連載記事自体はこのホームページの内容を紹介する物からはじめましたが、これから少しずつ発展させていきたいと思います。 最初は月2回ほど連載できればと考えておりましたが、なかなかこのホームページ同様更新できずに迷惑をかけている次第です。 最新の連載記事はエコロジーオンラインのメールマガジン及びホームページをご覧ください。

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その壱.「誰」もができる環境対策

皆さん、始めまして。私は大阪在住で「RUPISUの環境志向のページ」というホームページを運営しております白岩と申します。
私のホームページでは「誰もができる環境対策」として、省エネルギーを中心とした環境対策の実践例を実験データを基に紹介しております。これからこの場をお借りして、私のホームページで紹介している実践例を中心に、内容の説明や体験談をお伝えしていきたいと思います。

★何で省エネルギーなの?

今、皆さんが日常的に使用している電気・都市ガス・ガソリン・軽油・灯油・プロパンガス・・・などはその殆どが化石燃料(石油・石炭・天然ガスなど)から得られた物です。
その化石燃料を消費することで地球温暖化・大気汚染など色々な環境問題を引き起こす二酸化炭素(CO2)・窒素酸化物(NOx)・硫黄酸化物(SOx)・粒子状物質(PAM)を代表とする廃棄物を排出します。省エネルギーは、これら化石燃料の使用量を減らす努力という意味で、「誰もが出来る環境対策」なのです。
付け加えて言えば、これらエネルギーの消費を家庭内や会社で行えば金銭的節約になることで家庭でお財布を預かる奥様や会社の経営者の方にはやりがいのある努力といえるのではないのでしょうか?
そうそう、「水道水」を忘れてはいけません。 水道水もそれを作り出すのにかなりのエネルギーを使用しておりますので、節水することは省エネルギーになりますね。でも、別の面から見れば、浄化槽を使用されている地域の方は節水することで浄化槽の浄化能力の低下を招くことがあるようで水質汚濁の面から見ると良いことばかりではなさそうです。このように、環境問題はどこかで関係しあっているもので、私達の生活習慣を見直す意味でも省エネルギーなどを行うことは、視野を広める意味で良い経験となることでしょう。

★省エネルギーを始めた理由は?

私が省エネルギーに限らず「環境問題」を意識し始めたのは、今では珍しくもないガラス瓶・ペットボトルなどを自動分別するリサイクルシステムの画像認識させる中枢部分の設計製作を行ったことに始まります。まず私達の日常的に出すゴミの量のデータに驚かされました。
直感的に「これではいけない」と言うことが頭を駆けめぐり、ゴミを減らすにはどうすればよいのか?と考えるうちに、環境問題のすそのの広さに絶望感すら感じました。
勉強していくとすぐに解ることなのですが、環境負荷という言葉をよく耳にします。
前記したリサイクルシステムを否定はしませんが、例に取ると、そのリサイクル施設を施工・管理・維持・運営するのにエネルギーを使い、瓶やペットボトルをトラックなどで輸送するのにも燃料を必要とし、そのトラックを製作・維持・管理・運行させるために燃料を使い...きりがないことに気が付きます。
これら全体的な環境負荷を表す指標に最近ではライフ・サイクル・アセスメント(LCA)などが提案されております。
それはさておき、さて個人的に何が出来るかと考えたとき、燃料(化石燃料)の使用量を減らす努力、ゴミなどを出さない努力「リデュース」であることに気が付きました。 もちろん、他にも色々出来ることはありますが個人的に家庭内ですぐに出来る環境対策は、省エネルギー(省資源も)と言うことになります。

次回はもう少し具体的な内容に入っていきたいと思います。
私のホームページにもぜひお越し下さい。
2001年5月26日(開墾中の畑にて)



その弐.「誰」もができる環境対策の実際

皆さん、如何おすごしでしょうか? それにしても暑い毎日が続きますね。
この猛暑でエアコンの売れ行きが過去最高とかで、エアコン屋さんには嬉しい夏になっているようですね。私の立場からすれば、省エネルギーという観点からやはり少々高価ではありますが、省エネタイプのエアコンを選ばれることを期待しております。 省エネタイプとノーマルタイプとでは2倍ほどの消費電力の差があり、年間で数万円の電気代の差がでますので、少々高価な省エネタイプを買われても、長年使用する物ですから、長い目で見れば経済的というものでしょう。

★どこから着手すればよいのか?

どこから始めればよいのかを考えたとき、何事も、まずは実態を知ることが大切だと思います。我が家では、3年前から毎日、電気・ガス・水道・最高気温・最低気温・湿度・天気・・・など、合計18項目を記録しております。
まあこれは、いろいろなデータ解析をするために必要だっただけで、「誰でもできる」を考えたとき、毎月の電気・ガス・水道の「使用量のお知らせ」が、各会社からいただけると思いますので、それをノートにでも貼って、省エネ効果があったかを判断するため、1年前のものと比較できるように表やグラフにしてわかりやすくするといいんですよね。もしそれ以上できるというのであれば、毎日記録して表計算ソフトなどで集計してみましょう。これにより、省エネルギーの効果を実感する事ができます。この実感が一番大切です。

毎月の「使用量のお知らせ」の金額では燃料価格の変動がございますので比較対照になりません。ご注意下さい。 しかし、家庭のお財布を預かる主婦のみなさまには金額の方が気になると思います。基準になるかどうかわかりませんが、我が家の1ヶ月の電気・ガス・水道の合計利用金額は3人世帯で、家で仕事をしているにもかかわらず、平均12000円で推移しております。
皆さんのお宅では如何ですか?
詳しくは、私のホームページに載せておりますのでそちらをご覧下さい。
(http://www.cwo.zaq.ne.jp/rupisu/)

★まずは待機電力をカット!

さて、実際に簡単に、かつ、効率的に省エネルギーを実現することを考えると、待機電力のカットになると思います。
家電製品を使っていない時にも、リモコン操作やタイマーなどを作動させるために消費しているのが待機電力です。この待機電力は家庭の電力使用量の約10%を占めており、個々には小さな電力ですが、合計すればかなり大きな電力といえます。
待機電力のカットには、いろいろな方法がございますが、代表的なものは、スイッチ付きコンセントを取り付け、それぞれ接続されている電化製品のスイッチをこまめにオン・オフすることで対処します。めんどくさいけれど、コンセントをいちいち抜くのも一つの手。また、旅行などで長期にわたり家を空けるときには、ブレーカーを切ることをおすすめします。(エアコンは必ず切りましょう)
ただし気をつけていただきたいのは、待機電力をカットするために電源を入れ直すとタイマーや機能的な設定が初期化され、使用するのに再設定を必要とするものがあります。これらの家電製品は待機電力をカットには向いておりませんので、残念ですがそのままで使用して下さい。VTRなどはこれに当てはまります。
今お使いのパソコンは待機電力を使用しておりますので待機電力をカットできます。スタンバイ状態ではディスプレイの電源も低消費電力モードにはなっておりますが、合計すれば5W(ワット)は使用しております。ディスプレイもスクリーンセーバーでは省エネルギー効果は望むべくもありませんのでスイッチオフで対処しましょう。
待機電力をカットするためのスイッチ付きコンセントはホームセンターなどに行けば1500円も出せば手に入りますので、とりあえず購入して取り付けてみましょう。
これだけで環境対策になっております..誰にでもすぐにできますね!

次回も実践例を書きたいと思います。
2001年7月11日(収穫中の畑にて)



その参.「誰」もができる節水方法

猛暑が続き、雨も降らず大変な状態になりつつありますね。 2001年8月20日現在、台風11号はどうやら雨型台風のようで、風雨で災害のないままダムの水を満たしていただきたいものです。
さて、それはともかく水不足が叫ばれる昨今、これからのことも考えて、誰もができる節水方法を少し紹介してみたいと思います。 節水は前にも書きましたが、水道水を作る際にかなりのエネルギーを使用してるので節水することは省エネにもなります。 中には皆さん実行されていることばかりかもしれませんがおつきあいください。

★水道水の使用量

国土庁のデータでは1日あたりの日本人一人当たりの水道使用量は200リットル程で、我が家のように3人世帯なら600リットルは使用することになります。
かなり多くの水を使用していることがわかります。 環境家計簿を参考にすると、水道水を1000リットル作るのに160gの二酸化炭素を排出します。我が家では、意識せずに無駄な水道使用をさけることで400リットル(一人当たり133リットル)程の使用量に抑える事ができました。 その内容を少し紹介したいと思います。

★お風呂・洗濯時の節水

国土庁のデータでは入浴時に使用する水道料は、総使用量の32%程で、洗濯時では22%だそうです。 もっぱら夏場はシャワーという人が多いとは思いますが、お風呂に入れば残り湯がありますから、それを洗濯に必ず使用しましょう。新たに水道水を使用することがなく節水になります。すすぎ水は水道水から供給します。それでも残った場合は、入浴剤などが入っていなければ植木に散水したり、庭への打ち水などいろいろ利用できます。 これで水道総使用量の7.4%程節水できることになります。
さて、夏場はシャワーと言うのが我が家では当たり前なのですが、シャワーを浴びる際も、お湯の必要なときだけシャワーを出し、洗髪や体を洗っているときはシャワーはストップ...当たり前ですね!
湯船にお湯を張る際は、できるだけシャワーを使用せずに湯船のお湯を使用して体を洗うことですね!これは、洗面所でも台所でも同じことが言えます。
ちょっとしたことで節水になりますから皆さんも習慣づけてみてください。

★トイレの節水

国土庁のデータではトイレに使用する水道水の割合は、総使用量の18%程だそうです。かなり多くの水を使用していることがわかります。水洗式トイレなら1回に14リットル程使用しているようです。この使用量を少し減すことは可能です。皆さんご存じのペットボトルやガラス瓶に水を入れて、トイレタンクに入れておくことです。ペットボトルなら2リットル程になりますからこれだけで水道総使用量の3.6%程節水することができます。 汚い話ですが、ちゃんと流れるようにしてくださいね!

★もっと節水

さて、もっと節水するのであれば方法はいくつもあります。 これは、取水制限が始まれば当たり前の行動になってくるのですが、お風呂の残り湯を洗濯などで使用した後にまだ残っていればトイレを流すのに使用したり、洗濯のすすぎ水の排水を容器にためておきトイレに使用するなどいろいろ考えられます。
夏場のエアコンの排水などはバケツなどにためておけば植木などに使用できます。また、シャワーを使う際にはじめの5リットルほどが冷たくて捨てていませんか?これをバケツなどにためておけばいろいろしようが可能です。
これは、できる場合とできない場合がありますが、各水道の蛇口部分で取水量を減らすように調整し、一定時間に出る水の量を減すことも有効と考えられます。これは、私のホームページでも紹介しておりますので、そちらをご覧ください。

★住宅構造の問題

これらを総括して言うと、住宅自体の節水するための構造の構築が必要なことがわかってきます。
大規模な公共施設などでは当たり前のように水道水の再利用がなされているようですがそれを一般住宅まで広める必要を私は感じます。エネルギーの面から言っても、お風呂など給湯使用後の排出されるお湯には熱エネルギーが含まれており、これを回収し再利用すればどれだけの省エネルギーにつながるか...。知らないうちに、もったいないことをしています。建築設備の設計段階でこれらを取り入れればかなりの省エネ・省資源になると私は思います。

次回は自動車の省エネ運転実践例を書きたいと思います。
2001年8月20日(台風11号接近中の瀬戸内のフェリーの中にて..よくゆれる)




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