PC組立で省資源 






2万円で古いPCをオリジナルのPCへ変身! 

このページでは、今まで使用していたPCの部品を再利用したり中古部品を買い集め、新たにオリジナルのPCを組み立てることがリサイクル・リユースの観点から有効であると考え、組み立てたことのない人向けへ簡単に組み立て方を説明していきたいと思います。 今回組み立てるのは、今年6歳になってPCもそれなりにさわれるようになった私の息子が組み立てます。

 自作PC?..組立PCでしょ(笑)
この手の話を題材にしたサイトが沢山ありますが、「自作PC」と言う表現が一般的に使われていますが、自作というのはちょっと恥ずかしい感じが私はします。 自作と言うからには基盤やLSI・ケース・電源なども自作...と言うのであれば自作といえるのでしょうけれど、購入してきた店頭に並んでいるパーツを買ってきて組み立てるだけで「自作」はないと思いますよ。
まあ、自作するにしても基盤やLSIもその他部品も購入品ですから結局パーツを組み立てになりますが、回路を考えたり、基盤のパターンを書いたり、オリジナル機能をつけたり...これくらいやれば自作と言って良いのではないでしょうか?(私の基準ですが..). でも、今の規格のPCは自作しにくいですね. 現に私も何十台か組み立てましたが、自作したのは10種類ほどだけです。 

 組み立てるのは6歳の息子!
さて、組み立てますか..組み立てるだけなら幼稚園の息子でも出来るとおもいますから、「やってみたい!」と本人も言っているので(息子の専用PCになると言うと、やる気満々になりました)。
息子はどの程度PCを知っているのかというと、PCの操作・キー入力(ローマ字入力できます)・マウスの扱い・Webサーフィンは2歳からやってました.ハードはハンダ付けはまあまあやりますね..と言う程度です。 まだちょっと本格的なプログラミングやアーキテクチャーやロジックを教えるには基本の知識が少なすぎますね...まあ、何事も楽しく子供が目標を持ったときにPCに限らず何でも一緒に勉強?(実践)できると良いですね。(家庭円満の鍵かな..)


スペックを決めろ!
 ■今ある部品を再利用で安上がり!
 ■何が出来ればよいか決める
 ■昔はクロック4Mhz、今は数Ghz!
パーツを集めろ!
 ■中古部品で十分です
 ■古いPCで使えるパーツ
組立開始!
 ■用意する物
 ■一気に組み上げろ!
出来上がり!
 ■余ったOSをインストール
 ■動作確認
ちょっと追加機能を!
 ■ちょっと息子にプレゼント
 ■TV録画・再生・編集もできますよ
 ■家庭内LANでPC接続!
 ■DVD−RAMはまた今度
 ■完成です


 スペックを決めろ! 


使えそうな部品たち
今ある部品を再利用で安上がり! 
皆さんPCの購入を考えられる際に、漠然としたイメージで購入される方が多いと思いますが、余分な機能は必要有りませんので、よく内容を検討してから購入した方がよいといつも思います。(よくPC導入を頼まれますから..)
今回は、息子のためのPCですので、そんなに最新の機能やOSは必要有りません。 それに、今ある使用していないPCの部品を外して新たに組み直す事を主眼に置いておりますので...それに、古いPCも部品をリユース(再利用)することで廃棄するのを免れますし、新たに購入する必要もなくなりますから安上がりですね。
今回は、古いPCから、LANカード(PCI)・キーボード・マウス・マウスパッド・FDD・HDD(40GB)・CD−ROM・ファン・スピ−カなどを再利用しました。

完成例
何が出来ればよいか決める 
さて、PCで何が出来ればよいかですが、まずインターネットは4年前からCATV接続で我が家は常時接続していて、息子もネットサーフィンできるのでLANカードはいりますね。 もっともマザーボードにLAN機能が有れば必要有りませんが。 それと、音楽が聴けて、ワープロが動いて...もう当たり前の機能ですね、いまとなっては。 まあ、今最新のCPUは必要ないことは確かですね。 ...ということは

CPU:セレロン 800Mhz〜1.4Ghz
マザーボード: 中古でセレロン 800Mhz〜1.4Ghzに対応した物+音源つき
メモリー:128MB
BOX:適当に安い物

このくらいで十分でしょう。
 


歴代のCPUたち
昔は4Mzh今は数Ghz 
しかし、CPUはクロックが上がりましたね!。 私が高校生くらいの頃は8080やZ80.8088.8086の時代でZ80が4Mhzでノーウェイト動作して喜んでいましたから...まあ、その時にアセンブリ言語やC言語、アナログ・ディジタルハードウェアの設計など修得できたことで良い時間を過ごせたのですが..そういえばまだ私の家にはZ80A・4Mhzで動くシャープMZ−2000が現役でおります。 当時、カラーで表示できる最新型のモデルでした。

いまは、と言うと...コンピュータ自体のアーキテクチャも発達して、普及して..内部クロックが数Ghzですから、ちょっと前のスーパーーコンピュータにも匹敵しますよね。 でも、これ以上クロックアップしてどうするんでしょうね? PCのフロンティアがだんだん狭まっているのが判ります。
私としては、消費電力を抑えて、今のスペックで、効率の良いCPUを設計してくれれば良いのですが。 PCは単なる道具の集合体にすぎませんからね。(今のところは..)

 

 パーツを集めろ! 


メーターマザーボードとCPU
中古部品で十分です 
さて、パーツを日本橋に息子と見に行きました。 中古部品の中で、ぴったりの物がすぐに見つかりました。 早速購入です。

CPU:セレロン 1.3Ghz(中古) 5,600円
マザーボード:ASUS.TUSL2(中古) 7,200円 
メモリー:SDRAM128MB.PC133.CL3(中古) 1,280円
BOX:300W電源付き 4,980円
合計:19060円!

そんなに悪くない部品でこの値段なら納得ですね。
 

古い部品で使えそうな物
古いPCで使えるパーツ 
さて、古いPCからは、LANカード(PCI)・キーボード・マウス・マウスパッド・FDD・HDD(40GB)・CD−ROM・ファン・スピ−カなどを取り外し、再利用することにしました。

 組立開始! 


工具類
用意する物 
組み立てる際に必要なのはプラスドライバーとニッパーくらいで、配線を縛るためのインシュロックなど有れば便利でしょうね。 できれば換気口にエアフィルタを入れるとホコリが中に入りませんから、安全なので付けられてはいかがでしょうか。
ドライブ組み付け
一気に組み上げろ! 
さて組立です。 まずは、ボックスのふたを両面開けて、中の備品を取り出し内容確認。 集めたパーツを組み込んでいきます。

ドライブ組み付け
各ドライブの取り付け 
さて、最初に各ドライブを組み付けていきます。 このPCでは、FDD・CD−ROM・HDDの順で組み付けていきました。 写真はFDDの組付けです。 息子もこうやってちょっとずつ内容を理解していってます。

CPU組み付け
マザーボードの組み立て 
さてマザーボードの組立です。 マザーボードにこの時点で組み付けるのは、CPU・メモリー・CPUヒートシンク・CPUファンくらいです。 写真はCPUを組み付けている所です。 方向を間違えないように..間違えようがないですが...

シリコングリス塗り
ヒートシンクの用意 
さてこれがないと今のCPUはオーバーヒートしてしまい、動作しません。 ヒートシンクとCPUの接触面に熱伝導を良くするためにシリコングリスを適量塗ります。 そして、へらなどで平らに!

CPUファン組み付け
ヒートシンクの組み込み 
ちょっとこの作業は息子には無理なので、ヒートシンクの取り付けは私が行いました。 ちょっと力仕事です。 ドライバーがそれてパターンをザックリ行かないように気を付けましょう。 CPUファンのコネクタもこの時接続。

メモリー組み付け
メモリーの組み付け 
さてマザーボードの組立です。 マザーボードにこの時点で組み付けるのは、CPU・メモリー・CPUヒートシンク・CPUファンくらいです。 写真はCPUを組み付けている所です。

マザーボード組み付け
マザーボードの組み付け 
マザーボードをBOXに組み付けますが、ここは慎重に。 プリントパターンなど傷つけないよう慎重に、そーっと。 各コネクタ側を先に挿入し、取り付けネジ穴が見えるようにして付属の固定ネジでドライなーで1本ずつ固定していきます。

PCIカード組み付け
PCIカードの組み付け 
さてマザーボードがBOXに取り付けられたら、PCIカードを取り付けていきます。 この写真ではLANカードを組み付けているところです。 もうすぐできあがると息子も頑張っています。

ハードディスク組み付け
配線で各課所を接続 
さて、すべてBOXに入ったら、それぞれを配線でつないでいきましょう。 写真はHDDの電源線です。 この他、CD−ROMの電源・オーディオ・信号線,FDD電源・信号線、マザーボード電源ケーブル...最後はインシュロックなどで線をまとめましょう。
それぞれ組み終わったら最終確認して、フタをして、これで終わりです。 ふう〜!
だいたい2時間有れば組上がると思います。 慣れれば30分以内ですね! 判らないところは取扱説明書を見ましょう。 マザーボードの説明書が英文で書かれた物が多いのですが、そんなに難しくない単語で構成されていると思いますので、理解できると思います!?..。

 出来上がり! 

余ったOSをインストール 
さて、PCも電源やOSを入れないとただの箱..余ったOSをインストールします。 今回はWIN98。 これで十分です。 製品版なのでサポートもありますし、これなら大丈夫です。
動作確認 
さて、OSなどソフトのインストールが終わったら、動作確認。 インターネットに接続できるか?、音源はなるか?... 一応これで動作確認が済めば、終了です。 配置もこれでよし!
ちょっとだけクロックアップしておくか...1.3Ghzでも十分なのですが、そこはちょっと..BIOS設定で1.54Ghzまでクロックアップ! 少し性能上がったかな?。 あと電源電圧も少し上げておこう。 マニアになると、クロックアップに命を懸る人がいて、CPUなどを水冷してみたり、ヒートポンプで冷却したり..楽しいですが、ちょっと時間が経つと時代遅れ..でも楽しいですからね!(趣味?ですから) 存分に楽しみましょう!

■ ちょっと追加機能を! 


液晶ディスプレイ
ちょっと息子にプレゼント 
さて、必需品としてディスプレイがあります。 確かにCRTディスプレイは5台ほど余っているのですが、今回は息子にプレゼントする意味で購入しました。 消費電力も少なく目にも優しい?16インチの液晶ディスプレイで、ちゃんとエネルギースターマークもついており、カタログ値で一番消費電力の少ない物を購入しました。 リビングに置いてもおしゃれですしね!..少し高いけど...(笑)
ビデオ録画(仮面○イダー)
TV録画・再生・編集もできますよ 
さて、まだ息子は6歳なのでマイルームは早いと思いPCもリビングに配置しました。 食事の際や色々な集まりなどではこのリビングのテーブルでいろいろ行いますから、TVも見ることが出来る方がよいと思い、TVチューナーとMPEG2で録画・編集・再生出来るシステムをインストールする事にしました。 DVD−RAMなどにも書き込めたり、携帯電話から予約録画を指定したり、オリジナルビデオが作れたり..使い切ったら楽しそうです。
こうなると、リビングに2台もTVが有ることになり、ちょっと無駄かもしれません。 だからといって、大画面のプラズマハイビジョンTVでPC接続することもできますが、100万投資する意味は私には見出せませんでした。(せめてもっと消費電力が小さければよいのですが..)
家庭内LANでPC接続 
さて、PCの動きが安定したところで、私のオフィス部屋とLANで接続することにしました。 写真はブロードバンドルーター(スイッチングハブ+α)ですが、これを1台使用すれば4台までPCを接続することが出来ます。 今は3台接続され、残り一つには4ポートのハブを接続、拡張用に残しております。
無線LANも考えましたが、セキュリティーの意味から電波をとばして家の周りで受信できると言うことはハックのおそれもあり有線を選びました。(大したデータはないのですが...それに大事なデータはオフラインのPCで管理してますしね)(笑)
DVD−RAMはまた今度 
さて、ビデオ録画編集が出来れば、オリジナルDVDも作りたくなります。 でも、そんなに利用頻度もありませんし、DVDの書き込みは別のPCにネットワーク経由でデータを送り書き込む事にしました。 DVD..もまだいろいろ規格がありまして、メディアもまだ高いのでもう少し時間をおいてからの方が良いようです。 付けたければ、お小遣いを貯めて買うんだよと子供には言い聞かせました。
 

 

完成です 
さて、配置もこれでよし。 食事など際は液晶TV+ビデオとして動作、インターネットもここでOK、息子の何とも贅沢なPCになってしまいました。 まあ、これが小学校入学前のプレゼントとなり、息子も喜んでおります。 スペックがまた足りなくなれば、必要な部分だけ中古・新品購入すれば対応できますし、安上がりで資源も無駄にしない良い方法だと思います。 やっぱりカスタマイズ..既製品は初心者にはよいと思いますが、2代目からは組立がよいと思います。 みなさんも組み立てられてはいかがでしょうか?

2002.9.14〜
最終更新:2002年11月19日


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