平成15年 7月分

7月 31日(木) お盆まえの最後の休日。子供が小さければどこかにでかけたが、もう
          ついてくる年齢ではなくなった。盂蘭盆会にむけて花を入れ(槙はそのまま)
          「青草人」を折ったり封筒に入れたりして過ごす。ある時代は過ぎたということか。
          時間があいたので溜まっていた古本を読む。光瀬龍の短編を二十年ぶりくらいに
          読んだが面白かった。「消えた神の顔」SF界の無頼派という独特の香りがする。
          また読み直してみよう。

7月 30日(水) 仏前結婚式のページを作成する。机はやはり華籠台を借りたほうが
          よかったか、と反省。写真もデジカメで撮ったものがどうしても暗かった
          ので皆修正して使う。これは便利になった。写真自体はアングル的に難しい中
          よく撮れていたと思う。住職のにやけた写真は載せたくなかったが
          カメラマンの要請によりいやいや掲載。

7月 29日(火) 夜 総代会。1名急用で欠席。護持会のことでその位置付けが
          問題となる。発足当時の役員さんが欠席であったり、こちらももうひとつ
          はっきりしていないこともあり、本来の趣旨を確認する必要あり。
          出席者が男性ばかりということもあり、女性会を作ってその役員さんにも
          出席していただきたいという意見が出る。確かに平常の行事の運営を
          支えていただいているのは殆ど女性の方であり、そうした意見は是非
          尊重していきたい。ただ人選が難しい気がする。がんばらねば・・・。

7月 28日(月) 総代会の資料の作成と「青草人」の編集に時間を費やす。
          会計的なことは会社経営しておられて海千山千の総代さんの前に
          だすのは恥ずかしいような稚拙なものだが、まあ情報を開示したうえで
          議論を進めていかないとはじまらない。

7月 27日(日) 遠方へのドライブ中カザルスのバッハを聞く。なんか荒々しい感じが
          するなあと思ったら1939年の録音。名前を聞くだけで老大家のイメージ
          だったがこれはわかかりしころの演奏か。そのわりに録音はよかった。
          なにしろ2枚組で880円だけに文句は言えない。夜 本堂で名探偵ナンコの会。
          一席目は太閤記より「長短槍試合」さすがに古典は練りこまれているから
          場面が目に浮かぶよう。二席目は探偵講談「鬼車」これは趣向があって
          途中まで語って犯人を当ててもらおうというので、真剣に聞く。手袋が意味
          ありげだったが犯行は毒殺、当時は指紋も関係なかったろうしまあ題名から
          して車夫が怪しい、と思った。正解は最初に名前が出てきたがあとはあまり
          登場しなかった人物。車夫も共犯でもう一人の登場人物いかにも動機があって
          怪しい人物はおきまりの無実。手袋も全く関係なく、伏線も少なくこれで推理は
          無理。しかし試みとしてはおもしろかった。会場に円勝寺さんのご親戚の方が
          来られていた。お互い紹介されなければお寺さんとは分からない感じ。

7月 26日(土) 映画「真夜中のカウボーイ」の監督 シュレンジャー氏が亡くなった。
          あの映画も忘れられない。オカマのダスティン ホフマンが最後に
          行きたがっていたフロリダ行きのバスの中で死んでいく時の表情が
          今も目に浮かぶ。D,ホフマンはこれから十数本観たが、これを超える
          演技は見られなかったと思う。ちょうどデニーロが「タクシードライバー」
          を超えられないのと同じように、というのは超個人的意見だが・・・。
          夜 会合があるのを忘れて電話があって慌てて飛んでいく。もう気分は
          お盆モードに入っている。

7月 25日(金) 天神祭りというのに夜の風が涼しい。以前雅亮会の仕事で
          船渡御にのせてもらった時、桜ノ宮の川岸で待たされたときの
          暑かった事。それに較べると今年は異常かもしれない。

7月 24日(木) 民生委の関係で天神祭りの防犯の詰め所に顔を出す。祭りの主役
          は若い衆というかんじが地車囃子を聞いて実感する。ほとんどビール
          を飲んですごす。

7月 23日(水) 夜中 母がふらふらするから血圧計をもってきてほしいと内線で
          要請あり。気圧の加減もあるかもしれない。

7月 22日(火) 市の建設局の路政課の方がみえて、以前から問題の道路のことに
          ついての話があった。生まれた時から存在していたことのない道路が
          急によみがえると言われてもぴんとこない。

7月 21日(月) 菅原優慈さんと山岸ゆりさんの結婚式が行われた。朝 8時半
          くらいに新郎新婦と着付けの貸衣装やが来られる。前日より本堂
          の席の配置は準備したが、酒や昆布とするめは当日準備。
          10時前後に親族の方々が来られる。花嫁さんの衣装は角隠し、新郎
          は紋付という和装。こちらも裳附五条差貫でいよいよ開式へ。
          司会と司婚と一人でするのは大変。ともかく司会をする時は所定の場所
          と決めておき、所作の途中は司婚に徹する。嘆仏偈付いてこられたのには
          感が狂う。まあ新郎の父は住職なのだから当然だが、他の段取りが
          気になって間違えなかったか心配。表白と司婚のことばはどちらかひとつで
          いいかもしれない。式杯、親族交杯、司婚者が注ぐのもどうだったか。
          やはりもう一人式を手伝う人があったほうがよかった。ともかく無事終わる。
          疲れたがおめでたい気分が伝わってきて心地良かった。

7月 20日(日) 朝 青草人の会。正像末和讃の制作のいきさつのようなことを
          話す。「悲泣せよ」のことばが今の世相に余計に重く感じる。
          昼前 難波別院主催の「古寺めぐりの会」の方々が来訪。陽射し
          の厳しい中野田の方から歩いてこられる。二十六人くらい来られたか
          用意した資料が少し足りないくらい。同行の大阪狭山市史編纂室の
          吉井先生が本遇寺の歴史をご紹介くださる。存如上人時代からその
          寺号のものが側近として活躍と説明される。まあ現存の本遇寺はうち
          しかないからそういうことにしておいてもらおう。

7月 19日(土) 結婚式用の花をいける。ゆりにトルコキキョウにかすみ草という
          少し派手なかんじになった。槙の芯が大きいだけに花を入れるのも
          大変だった。これからの暑さであまり持たなさそうなのが残念。

7月 18日(金) 夕刻 父の地域での仕事を受け継いでやってくれないかとの依頼に
          来られる。親の七光りならぬ七難というかんじ。先日も某クラブに自分は
          あんたのお父さんから勧められて入ったから今度は息子さんに入ってもら
          わないと、と言われたが父は父、と区別するのは対外的に難しいのか。
          夜 区仏の総会が岡松寺である。エレヴェーターの昇降が少し不便だが
          本堂は欄間も細工が施され実に立派。

7月 17日(木) 盆参りの段取りを考えるが、頭が痛い。子供に行かせられる所が
          限られてくるので、時間が足りない。瞬間移動できる能力を会得しな
          いと予定がたたない。夜 慧光寺様で二淘のおけいこ、やっと一通り
          終わる。これはもう末寺ではしなくなるだろうと思う。それより三淘のきちっと
          した和讃の節譜を作ったらどうか。今の本ではダメだ。わかりにくいし
          誤りもある。

7月 16日(水) 夜 光遍寺が来訪。法要の打ち合わせ。ご門徒の熱意が(特に総代)
          すごいので、うらやましいやらまた大変だろうと思えたりとにかくそれに
          応えるべくお手伝いさせて頂かなければ。

7月 15日(火) 墓供養。例年よりかなり涼しかった。参加者は9名と少なかった。
          そろそろこの行事のありかたも再考すべき時がきたようだ。

7月 14日(月) 夜 7組の教化委員会。簡単に新年度行事決まる。出席者の状況
          に疑義あり。知らないまに解任もしくは辞任させられたのなら問題。

7月 13日(日) 朝から雨模様。法事あり、遠方ありで雨の中走り回る。トスカのCDを
          かけるが画面や演者の顔を想像しながら聴くのも楽しい。この顔で
          (スタイル)でトスカか、こちらから「クワント」といいたいくらいと幻滅するより
          理想的な女性像を思い浮かべた方が「恋に生き歌に生き」のアリアも
          聴き応えがある、といえば名ソプラノに失礼か・・。夜 光善寺様にて
          例の作業。一通り終えるがこれからが大変。

7月 12日(土) 結婚式の打ち合わせに新郎新婦が来られた。こちらも司婚から司会から
          雄蝶雌蝶まで一人でこなすのでだんどりはよく確認していただく。当たり前
          と思っている事でもよく確認しておかないと、合掌といってもわからなかったり
          する。クーラーを効かしておかないと新婦は大変だろう。

7月 11日(金) 12時 雲観寺住職の葬儀に参列する。今年正月に新年会の2次会で
          行った店で偶々ご一緒して元気にカラオケでお歌いになっておられたのに
          半年で急逝されるとは・・・。ガンという病は待ったがきかない。
          夜 地域のネットワーク委員会、高齢者のケアの活動だが参加者の大半が
          年齢的には高齢者に入っている。高齢化社会の進行はすさまじい。

7月 10日(木) 夜 円長寺にて、組会。経常費についての基本的認識を確認する。
          なにしろ知っているつもりでも実は予納についての認識が間違っていたり
          こういう実際的なことの講習は全くない。若い住職も誕生したのでこの際
          一緒に勉強しようと思って簡単な研究発表してみた。誤りを指摘してもらって
          ようやくわかってきたが、とにかく相続講との関連がややこしい。
          よく勉強しておかないと御遠忌志もかかってくることだし、頭が痛い。

7月  9日(水) 朝6時におきて風呂にはいると、少し心臓がばくばくする。あまり
          無理は出来ないか。7時半に出て8時半前に寺に帰る。9時の仕事に
          間に合って一息。夜は区仏の役員会、夕方のお参りがあり遅れる。
          ニュースで4歳の幼児虐殺の犯人が12歳の中学生と報道され悲しい
          気持ちと何とかしなくてはという思いとが交錯する。4歳の子供を失った
          親の気持ちも犯罪を犯した子の親の気持ちも殺された子供の無念な気持ちも
          少しは想像できるが、12歳の少年の気持ちだけがどうしてもわからない。
          この子だけが特別なのか、どの子もこんな面を持っているのか、これは
          時代の罪だとすれば、子供にヴァーチャルな世界を体験させるTVゲーム
          が子供の精神に与える影響を真剣に考えないといけないのではないか。

7月  8日(火) 温雅会の夏季楽会で有馬の「欽山」に泊まる。車の便もよく40分
          くらいで着く。取締以下宴の盛り上げ方を熟知された先輩がおられるので
          実に雰囲気がいい。あちらの総会に行かなくて大正解。夜は久しぶりに
          マージャン。3時半くらいまでする事になり疲れたが、勝っただけに文句は
          いえない。

7月  7日(月) 寺の会計報告を作る。経費をだいぶ絞ってきたが、収入もジリ貧で
          どうなることやら。別に営業活動するわけにもいかず、そもそも寺の
          繁盛とは何か、この資本主義社会のなかで欲望と葛藤しつつお布施を
          数える。

7月  6日(日) 朝の会の話は今度結婚式をする人が偶々檀家さんの取引先の社員
          だったという話題でどこでどういうご縁があるかわからない、という世間話
          になってしまう。そのあと掲示板を見た人がその出典を尋ねてこられる。
          やはり見ておられる人もおられるということで力づけられる。やはり掲示板は
          お寺の看板だ。

7月  5日(土) 奈良への道すがら五島を聞く。チョンさまのを聞き込んでいるだけに
          些か音色につやが欠けるか。今カーステに五島、キョンファ、ハイフェッツ
          をそろえている。この音の嫌いな人は背筋が寒くなるだろうと危惧する。

7月  4日(金) 梅田に出る用事があり、久しぶりにタワーレコードに寄る。ひろいので
          クラシックのところに絞ってみる。五島みどりのメンデルスゾーンとブルッフが
          新譜で出ていたので購入する。本来は廉価盤しか買わないのだが応援の
          意味をこめて大枚をはたく。オペラで2枚組が880円という値段につられて
          トスカを買う。当然ながら対訳は付いていない。なんとかなるだろう。

7月 3日(木) また雨。4時から教化委、同じような事を何回すれば気が済むのか。
          そのあと准堂衆会の会計監査、このところこの会の会計はきっちりしている
          ので安心して判を押す。実のところ監査であることを忘れていた。まあ
          いつまでも老兵がうろうろする幕ではない。

7月 2日(水) 午後 時間がありこの前買った田中 啓文のUMAを読む。
          馬鹿馬鹿しくてすぐ読んだが、たまにはこういう無駄を満喫するのも
          よしとしよう。

7月  1日(火) 民生委員の会合が区民センターである。子供のことについてのこれからの
          活動の指針説明だったが、どうもお役所独特の縦割り行政で、効率的に
          共通する課題を持った組織との連携という視点が欠けていた。個人の
          プライバシーとの関わりも複雑でどこまで踏み込んでいけるのか、まだまだ
          わからないことだらけだ。