平成23年 10月分


10 月31日(月) 福島区仏教会の旅行。紀州の道成寺と根来寺に参拝。道成寺の絵解きは
  面白かった。元は仏教説話の類なのだろうが、あまり仏の教えは説かれなかったような感じ。
  どちらかというと家庭円満という道徳的な話の印象。けれどああいう絵解きスタイルで御伝鈔
  を語れば、もう少しわかりやすくなるのではと思った。

10 月30日(日) 初めての大阪市民マラソンということで、道路規制とかを心配したが、市内北部
  はそんなに影響はなかった。そういえば最近走っている人をよく見かけたが、このためだったのか
  と今日になってわかった。あまり関心がなかったが、結構走るのが好きな人は多いようだ。
  これは日本人が特別そうなんだろうと思う。ストイックで完走したら何か行を達成したような
  高揚した気になるのだろう。まあ無理のないように注意してもらいたい。こちらは全くそういう
  気になりそうもない。

10 月29日(土) ご縁をいただいて初めてのご法事に参らせていただいた時、お参りされて
  いた方(ご兄弟の奥さん)から、子供の時お寺で習ったお経(正信偈)を久しぶりに聞いて、
  懐かしかった、と仰っていただいた。かつて盛んだった日曜学校を経験された方だろうが、
  小さい時の記憶というのは残っているものだ。

10 月28日(金) 今日は別院の晨朝に助音として参勤。それにしても早朝とはいえ参詣の方が
  少ない。町中とはいえちょっとさみしい気がした。

10 月27日(木) 難波別院の報恩講に久しぶりに楽僧として参勤。逮夜法要なので楽は少ない
  が、声明に楽器で音を付ける附物で双調(ソ)が一時的に出ていたのには驚いた。とてもこの
  高さでは声明の方ではお呼びでない感じ。

10 月26日(水) 北杜夫氏が亡くなられた。読書の楽しみを教えてくれたかけがえのない作家。
  「どくとるマンボウ」シリーズのサメに紅茶のシーンやや「楡家の人々」のTV放映の桃子役の
  佐藤友美、「怪盗ジバコ」のラストシーンのエッフェル塔をやすりで削るシーンなど夢と憧れと
  ロマンとユーモアを教えて下さった大作家に感謝。

10 月25日(火) 報恩講の外陣役で参勤。このシーズン最初の助音だったので、声がどれだけ
  だせるか、声が途切れないか心配だったが、まあなんとかなったのでは。ただのど飴を直前に
  口に入れたので、唾液が出てその対処に少し困った。

10 月24日(月) 年賀状の予約。今年は地域限定の絵入りのものにしようと思って、京都の図柄
  が気に入ったので、それをお願いした。それにしても1年が早い。

10 月23日(日) 夕方から盆踊りなど地域の行事の反省会。なぜかだいぶ飲んだような気がした。

10 月22日(土) 今日も報恩講に参勤。結讃が当たった。どうしても座次によってこの役になる
  事が多いが、まあ初重よりは楽かもしれない。

10 月21日(金) 組内のお寺の報恩講に参勤。添え勤めの調声が当たったが、助音がたくさん
  おられるので、安心して声を出せた。緊張すると声が高くなって、初重の調子がくるいそうに
  なるが、外陣がすぐ声を合わせてもらえるので心おきなく声が出せた。

10 月20日(木) 体重を減らそうと思って、毎日風呂上がりに体重を測るようにしたが、下がってきた
  と思ったらまた元に戻るということの繰り返し。昨日もせっかく最後のうどんをひかえたのに、体重は
  また戻っていた。ビールが悪かったのかもしれないが、薬でコレステロールを下げるのは嫌なので
  何とかあと2キロマイナスを達成したい。

10 月19日(水) 夜 民生委の会合。そのあとうどん屋へ飲みに行ったが、その時のメンバーで
  は一番自分が体重が重いということがわかった。ビールを飲んだ後うどんがおいしそうだったが
  明日の体重計のためにがまんした。それにしてもそんなに自分では太っていないつもりだったが
  気をつけないと、メタボの烙印を押されてしまう。

10 月18日(火) 5時から別院で声明の練習。いくつか同時に練習することになって、つい他の
  グループと張り合う気持ちになって、本気を出しすぎた。朝のお勤めだから本番は軽いはず
  なので、ちょっとまずかったか。

10 月17日(月) このごろお参りの約束の時間よりもだいぶ早く着いてしまうことが増えてきたような
  気がする。だんだんせっかちになってきたのか、遅れて焦るよりゆったり目の時間設定にしている
  からなのか。若いころは遅れ気味でも平気だったのがそれが出来なくなってきたというのは、それなり
  の年齢になってきたということなのかもしれない。遅ればせながら。

10 月16日(日) 青草人の会、今日は「光セン横超大誓願」のところ。横と竪、出と超の教判について
  話した。浄土門と聖道門、自力と他力ということで、私たちの知恵で推し量りことのできない他力の
  はたらきによるということを、いろいろな教えの道と比べることで明らかにしていった。

10 月15日(土) 11月の本山の御正忌の参拝を募ったら、30名近い方から申し込みをいただいた。
  50年に一度の勝縁に出会っていただいて、そこで何かを受け止めていただいたら何よりだ。

10 月14日(金) 大きな行事が終わって少しほっとして、囲碁の会に行ったらボロ負けしてしまった。
  あらゆるところの緊張が緩んでしまったのかもしれない。

10 月13日(木) 報恩講。前日までの快晴と比べて曇り空だったが、例年よりも大勢の方の参詣
  があり、うれしい気がした。登壇のあとの嘆徳文の現代語訳もどきを拝読したが、そこに少し災害
  のことも触れた。やはり時代に即した儀式の形をこれからも模索していきたい。

10 月12日(水) 本堂の荘厳やら玄関に幕を張ったりと明日の準備。玄関の幕の紐の結び方をいつも
  悩むのだが、今年は本山から出ている報恩講の冊子の表紙にその紐が写されていたので、それを
  参考にしようと思ったが、こういう知恵の輪めいたことは一番苦手とするところなので、いつもの自己流
  で押し通した。

10 月11日(火) 報恩講の立花。今年の松は一段と立派だった。なんとか真っ直ぐ立てることが
  出来たが、前卓に載せるのは坊守にしてもらった。長男も勤め先から遠路はるばる帰ってきた。
  いよいよ報恩講モードに入った。

10 月10日(月) 法事が寺であった。いつも法名を半紙に書いて上卓のところに吊るすのだが、
  筆ペンで書いたので、字が細くなった。やはり墨をすって筆で書けばよかったか。

10 月 9日(日) 朝 小学校で地域のイベントの準備のお手伝いに。といっても行ったらほとんど準備が
  出来ていて顔を出しただけという感じになってしまった。

10 月 8日(土) あるご門徒の方と話していて、仏教は横で儒教は竪のような感じ、という話になった。
  確かに本来はそういうものだろう。ただ仏教も中国を経由して日本に入ったので、竪の感じのものも
  かなりあるように思える。

10 月 7日(金) 秋になってエアコンを止めて窓を開けるようにしたら、外の騒音が気になるようになった。
  特に筋向かいの高層マンションの建設現場の工事用の昇降機の音がよく聞こえる。上の方から降ってくる
  ようなうるささだが、都心で生活するということはそれが自然ということかもしれない。もしここで森の中の
  静寂のようだったら、そのほうが怖い。

10 月 6日(木) 通販(アマゾン)でクラシックのCDのボックスセットを購入した。便利だしすこし
  デイスカウントされているのでお得な気はするが、CD屋ではいろいろ迷って考えて値段と相談して
  ということもあるのが、PCからの通販だとそれがない。便利さと引き換えに何かを失ったような
  気もする。

10 月 5日(水) アップルのステイーブ ジョブズ前CEOが亡くなった。現代のカリスマであり
  そのプレゼンテイションは他に類を見ない。製品の価値を数倍大きく見せる話術と筋立て、小道具
  は計算され、充分に準備されたものであったらしい。同じような性能を持った製品は他にもあったが
  その洗練されたデザインとポイントを絞った優位性は日本の製品に欠けている戦略だ。明日死ぬかも
  しれないと思って今日を生きる、というようなことを語っておられたようだが、これは仏教の無常感にも
  通じる考え方だ。PC,携帯端末、時代を切り開いた強烈なエネルギーを持った人が足早に去って行った。

10 月 4日(火) 隣寺のご法事に参勤させていただいた。導師の大役を仰せつかって、お勤めの方は
  なんとかなったが、焼香などの所作を最初にしなければいけないということで緊張した。最近は組内の
  法中も若返っているので、皆導師にならって所作をすると思われ、最初に間違ってしまうと、全員玉砕
  の可能性がある。丁寧にした方がいいかと思って蹲踞礼したが、後の人は普通にしたようだ。膝を曲げると
  こけそうだったから、ということもあったらしい。もうちょっと状況判断して、導師の所作をすればよかった。
                                         
10 月 3日(月) 午後から髪をカットしてもらいに行った。さすがに平日の昼過ぎは空いている。

10 月 2日(日) 朝の会では、もう寒いくらいの時候になってしまった。この前までクーラーや扇風機だった
  のがもう長袖に上を重ねないとということになってきた。このまま時候が進むとも思われないが、ちょっと
  早すぎる。

10 月 1日(土) あるお宅で「10月26日にお墓に行ってもらえますか。」という話で、「いいですよ。場所は
  また来月のお参りの時に。」と言ったら、「もう今月のことですが。」と言われてしまった。カレンダーの
  進み方が最近やたら早くなったような気がするが、これも年齢のせいだろうか。