METAL GEAR SOLID のゲーム評価


<評 価 基 準>
ストーリー ゲームのストーリ性、舞台設定、舞台背景などを中心とする評価。
音 楽 ゲーム中に登場する、あらゆる音響効果の評価。
映 像 ゲーム中に登場する、あらゆる映像効果(ムービーシーンも含む)の評価。
キャラクター キャラクターの個性や能力などのキャラクターのゲーム内における設定を中心とする評価。
ゲーム性 ゲームの操作性やゲーム内におけるキャラクターの自由性などを中心とする評価。
アイテム ゲーム内のアイテム(武器や防具など)や小道具などに対する効果(弾痕など)を中心とする評価。
思考力 ゲームの難易度やゲームのプレイ中に必要な思考力などを中心とする評価。
リアリティ ゲーム内の敵などの行動パターンやキャラクターの動きなどを中心とする評価。
ギャグ ゲーム内に登場するギャグや面白い要素などを中心とする評価。
その他 上記以外の事項(オマケ的な要素やオプション)についての評価。




作 品 情 報

作 品 名 METAL GEAR SOLID
発 売 日 1998年9月8日
対 応 機 種 プレイステーション
 
作 品 評 価 (10段階)
ストーリー 音 楽 映 像 キャラクター ゲーム性 総 合 評 価
10 8 6 9 7
アイテム 思考力 リアリティ ギャグ その他 80
8 7 8 9 8
<コメント>
 初めてプレイしたとき、ストーリーの壮大さと精密さには驚きました。 ゲームのコンテンツがはっきりしており、細かな背景設定や行動パターンの豊富さはプレイする側をMGSの世界に引き入れる力を持ち、まるで自分がそこにいるかのような気持ちにさせてくれます。 当時発売されたゲームの中で、ストーリーや音楽・映像やゲーム性など、あらゆる分野に関して秀でていました。 
 また、実際に存在する銃や機関名を登場させたり、細かな美術設定を施したりする(ガラスが割れる、カラスやネズミを撃てる・・・・・・etc)ことが、レベルの高いリアリティを追求して現実感をかもし出し、多種多様な戦闘パターンや行動パターンが自由性を追求し、"どうやって進めればいいのか?"と我々の脳を刺激してくれます。 
 敵との戦闘では、敵から追われることによる緊迫感や焦燥感が画面やコントローラーから伝わり、直接肌で感じることができますし、戦闘を繰り返さなくてもゲームは進んでいくので、"戦闘=最適な解決手段"と一概に言えないゲームとなっています。 
 キャラクター性も特徴的であり、主人公の心をリーディングする敵も登場します。 それに、ただ単に堅苦しいストーリー性だけでなく、合間に登場するギャグは戦闘中の兵士を安息させてくれます。 例えば、敵の背中にC4をくっつけたり、ダンボールで隠れたり、心霊写真が撮影できたり・・・・・・etc。 おそらく、このゲームはあなたのゲームの世界観を覆す作品だと思います。 
 さらに、ゲームがあなたに問いかけてきます―――"遺伝子とは何か?"、"核兵器 とは何か?"、"戦争とは何か?" 聞いたことがある言葉ばかりですが、深く考えたことがない人が多いかもしません。 今一度、この問題について考えさせてくれるゲームでもあります。



作 品 情 報

作 品 名 METAL GEAR SOLID 2
SONS OF LIBERTY
発 売 日 2001年11月29日
対 応 機 種 プレイステーション2
 
作 品 評 価 (10段階)
ストーリー 音 楽 映 像 キャラクター ゲーム性 総 合 評 価
9 10 9 8 9
アイテム 思考力 リアリティ ギャグ その他 84
7 8 9 8 7
 
<コメント>
 この作品のストーリーについて、ソリッド・スネークの登場シーンが少ないとか、話の内容が難しいとかと批判されがちです。確かに、私もソリッド・スネークの登場が少ないのは不服でしたし、話の内容はなかなか理解しにくいかと思います。 その点で考えると、ゲームファンやソリッド・スネークファンならやはり評価を下げざるをえませんが、ストーリーの壮大さと精密さに関してMGSファンとして批評するならば、前作のMGSをはるかに凌ぐものだといえます。 サスペンスのように裏を付くストーリー展開は驚かされるばかりで、ストーリを複雑にすることで単なるゲームの域を凌駕したといえるでしょう。 
 音楽や映像もプレイステーション2ならではのものであり、ムービーは映画を思わせる完成度だといえるでしょう。 また、キャラクターの表情や周りの風景がより現実感を鼓舞しているかのように思えます。 キャラクター設定に関しては銃弾の当たらない敵が登場したりしますが、MGSの多様性を考えれば低い評価となります。 武器や防具に関してもMGSとかぶるものも多く、特徴がないのも私の評価を下げることになりました。 ただ、美術設定に関しては、銃で本や野菜などを撃つと飛び散るなど、細部にわたる設定となっており、自由度とリアリティを増長したといえます。 
 しかし、前作より単調にストーリーが流れがちであるため、思考力を要するいう場面は少なくなった気がします。 けれども、難しいストーリーを読み解くとするならば、前作よりも思考力は必要となります。 
 何といっても、遥かに進化を遂げたのが(映像や音楽と同様に)ゲーム性かもしれない。 キャラクターの細かな動きは賞賛に値するもので、敵の動きも幅広くなり、我々に更なる緊迫感と焦燥感をぶつけて来ているようにも思えます。 
 ギャグ的要素に関しても、グラビア雑誌を見た敵兵士はそれに釘付けになったり、敵に変装しながら変な行動を取ると敵に怪しまれたりなど我々を笑わせてくれるし、隠れ的要素もたくさん詰まっています。 
 そして、今作ではMGSが訴える"遺伝子"の問題をさらに発展させる"ミーム(Meme)"の問題であり、未来の子供たちに何を残すべきか?を我々に投げかけてきます。 MGSに続いて、かなり深刻なテーマとなっています。 



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