32巻感想

 ええと、早速32巻の感想に行きたいと思いますが、もちろんながらネタバレの塊ですので、未読の方でまだ内容を知りたくないという方は、ブラウザのバックでお戻りください。
 それ以外の方はずーっと下にスクロールしてください。


























では、行きますね。

●今回のポイント
   ・小松田兄登場。
   ・山田親子、夢の火縄銃対決。
   ・文次郎、初めてキャラが立つ。

  この3点かと思われます。
  今回はちょっと趣向を変えて、この3点を中心に語りを進めていきますね。


●小松田兄登場。
  発売前からささやかれていた小松田兄の存在ですが…どうして兄弟でこんなにも違うものなんだろうか。と思いました。見た目も、まゆ毛の差だけで随分印象が変わるもんなんですねえ。尼子先生はやっぱり凄いです。しかも名前も、優作と秀作で二人合わせて優秀/しかも松田優作との引っ掛けという二段階のギャグ。尼子先生はやっぱり凄いです。
  で、結局彼は途中で利吉さんと入れ替わってしまったわけなんですが…疑問なのは、どうやって入れ替わったのか、そして入れ替わった後、本人は何処に行ってしまったのか、ということです。
  考えられる可能性。
   @利吉さんに仕事の内容などきっちりした説明を受け、納得して顔を貸した。
   A実は利吉さんとは知り合いで、入れ替わることも事前に協議済みの共同作戦だった。
   B気が付いたら簀巻きになっていた。
  個人的にはA希望です。何も根拠がないわけではありません。Aだと考えると、3つのことに関して疑問が解決するのです。その疑問とは、
   @どうして付き添いで来ただけなのに、優作さんは忍び装束を着ていたのか?
   A『気になることがある』とは、何が気になったのか?
   Bいつ小松田さん(秀作の方)の背中に火縄銃を入れたのか?
  この3つです。もし最初から入れ替わることが作戦に入っていたなら、どれもほら、上手く説明がつくじゃありませんか!!Aは思いっきり入れ替わるための口実、ということになりますし、この仮説が正しければBも兄である彼なら容易な作業ですし。
  こんなわけで、現在、小松田優作と山田利吉知り合い(できれば、かつ同い年)説を猛プッシュしてます。誰か同士の方、いらっしゃいませんか?

●山田親子、夢の火縄銃対決。
  ああああ、ついにこの日が来た。という感じです。一部のファンが疑問に抱いていた『山田先生と利吉さん、どっちの方が火縄銃の腕がいいのか』に、見事に答えを出してくださったわけです。
  解答:互角
  はあ。予想はしてましたけど。でも少し安心感もあります。しかもこのセリフ…
  調子に乗って利吉と撃ち合いすぎたわい』
  この一言でもう山田親子ファンとしては天にも登るような気分な訳で。楽しんでるよ!息子との対決を楽しんでるよ!きっと『腕を上げよったな、あやつめ』とか言って口元に笑みを浮かべながら撃ってたんだよ!!ほら、こんな風に何処までも妄想は広がります。
  しかもさらに嬉しかったのは、向こうが見えないような暗闇の中で、相手が息子だときっちり認識していた伝蔵さんです。流石親子…あ、すみません。こんな超人的な忍者らしいことをできるのは、落乱世界ではこの2人くらいですよね。だって、普通日中でも相手の弾に自分の弾当てるなんて出来ないもの。あれ、堀の真中でぶつかったってことは同時に発射したってことですよね…阿吽の呼吸とはまさにこのことです。
  極めつけにはこの会話。
 『利吉−ッ 弾を一発くれー』
 『了解−ッ そこ動かないでくださいよー』

  先生ったら私を殺す気でしょうか。なんだかこう、この会話に親子の信頼が凝縮されているような気がします。利吉さんの飄々としたこの返し方もまたなんとも言えません。で、あの伝説の弾のパスが行われるわけですが…でも、普通に考えると、あんな事したら銃口つまっちゃうと思うんですが。だって、伝蔵さんのほうが下にいたってことは、空気抵抗を無視したら発射した時より受け止めた時の方が速度が上がっているわけで。しかも、少しでも弾道を読み違えると銃が使い物にならなくなっちゃうわけで。いやあ、訓練の賜物だなあ。(限度があります)
  っていうか、最近山田親子(特に伝蔵さん)がどんどん超人化されている気が…吹き矢に塩マメで栓をしたり、火縄銃で百発百中とか…山田親子好きとしては嬉しい限りですが、その分土井先生の『忍者』としての立場が危なくなっているような気がします。
  最近の傾向として、
   土井先生…出番は多いが、保父さん的役割が高い。
   山田先生…出番は少ないが、これでもかというほど『忍者している』
  というのが、私の感じるところなのですが…どうでしょう?

●文次郎、初めてキャラが立つ。
  今回、初めてピンで登場した文次郎。っていうか、凄いツボ設定だったんですけど!!
  学園一『忍者してる』んですってよ!?彼!!しかも会計委員!!あのとってもきっちりしていそうな仙ちゃんを差し置いて会計委員になったということは、仙ちゃんはやっぱり学級委員(長)なのでしょうか。
  …六年生ワールドの広がりを感じました。
  ■今回の名ゼリフ
    『でかい声で名前を呼ぶな!!どこでどんな敵が聞いているか解らないんだぞ』
    …こういう人大好きです。

●その他、注目点。
  その他で言えば、まあ、乱太郎のかあちゃんのかっこいいシーンだとか、ドクタケに子持ちが多いとか、あまりにも昔のキャラが沢山出てくるんでこの巻で完結かと思ってしまったとかいろいろあるんですが、やっぱり最後はこれに尽きると思います。
  あのウサギは愛玩動物だった!!
  前々からペット説、食料説などいろいろ囁かれていましたが、ペット説の勝利のようです。『ラビちゃん』かあ…大木先生、やっぱり独身なのかなあ…(禁句)

 32巻の主な感想はこんな感じです。いやあ、いい夢を見させていただきました。
 半年後の新巻が楽しみですv

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