松井紫朗は1960年奈良県に生まれています。1986年に京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了しますが、在学中より、個展、グループ展に作品を発表。ダイナミックな創形力と、視角設定の斬新さで、80年代の彫刻界に新風を巻き起こします。
  90年代に入るとそのダイナミズムに整合性が加わり、形と色彩は一層洗練され、設置空間との関係性を重視したプロジェクトワークも数多く手掛けるようになりました。 2001年の東京国立博物館・表慶館でのインスタレーションでもその空間性と創形性の調和は完璧と云ってもいいものでした。 また2001年宇部市で開催の現代日本彫刻展では、地中にトンネル状の穴を掘ると云う、いわば見えない彫刻を呈示しています。片方から火を焚き、もう片方から出て来る煙や炎によって、見えないものの存在自体を認識させると云う手法は併陳中の他の彫刻群とは際立った有り方で、燃え盛る火を用いる手法も松井の原初性とダイナミズムの顕著な形とみてとれます。 2002年年明けのシドニー現代美術館主催主催のグループ展"NEO TOKYO"では、先の表慶館でのオーストラリアバージョンを予定しています。
  今回のcasoではホワイトキューブの室内空間自体をテーマにしています。松井が呈示する様々な居住空間を思わせるしつらいから、意識上その室内空間を入れ子状のものに設定し、その中に佇み見ることで重層した意識のゆらぎを引き出そうとするものです。 (白土舎 土崎正彦) 


 略歴
1976年  奈良に生まれる
1984年 京都市立芸術大学美術学部美術科彫刻専攻卒業
1986年 京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
1995年-
京都市立芸術大学美術学部講師
 個展
1983年  ギャラリーすずき/京都
1985年  信濃橋画廊/大阪、アートスペース虹/京都
1987年  村松画廊/東京、信濃橋画廊/大阪
1988年  信濃橋画廊/大阪
1989年 
ギャラリー16/京都、モーリーギャラリー/大阪
1990年  今日の作家展、大阪府立現代美術センター/大阪
ギャラリーKURANUKI/大阪
90's THE NINETIES Vol.21,コバヤシ画廊/東京
1991年  信濃橋画廊/大阪
ART TANK Vol.4、キリンプラザ大阪/大阪
1992年 東京画廊/東京、ギャラリーKURANUKI/大阪
1993年 ギャラリー カーラ ・ステュッツァー/ケルン
1994年 ザールブリュッケン市立美術館/ザールブリュッケン
1995年 ヴェヴェルカ・パヴィリオン/ミュンスター
東京画廊/東京
信濃橋画廊/大阪
Tunnel in Blue、白土舎/名古屋
1996年 scale down、白土舎/名古屋
ガレリア・ヘルガ・デ・アルヴェアル/マドリッド
1998年 ギャラリー・カラー・シュトゥッツアー、ケルン/ドイツ
Shadow Casting、白土舎/名古屋
1999年 Shadow Casting、信濃橋画廊/大阪
200年 dance,drink...、インターヴァル、ヴィッテン/ドイツ
sky channel、シーボルトハウス/ライデン、オランダ
Flesh Tone、白土舎/名古屋
2001年 Vessels in Vessel、白土舎/名古屋
 グループ展
1983年 フジヤマゲイシャ?、京都市芸術大学、東京芸術大学
NEW ART SCENE IN KANSAI、大阪府立現代美術センター/大阪
1984年 方法の現在展、ギャラリー16/京都
牛窓国際芸術祭、牛窓オリーブ園/岡山
フジヤマゲイシャ?、京都市芸術大学、東京芸術大学
1985年 ART NOW '85、兵庫県立近代美術館
'85 涸沼・土の光景/茨城
1986年 土、イメージと形体/大津西武、有楽町西武
第4回大阪現代アートフェア、大阪府立現代美術センター/大阪
現代日本の美術・3 新世代の作家たち、宮城県美術館
1987年 土と炎展、岐阜県美術館
OBJET-逸脱する物質、つかしんホール/兵庫
今日の立体、山口県立美術館
1989年 幻の山村コレクション展、兵庫県立近代美術館
次代を担う作家展、京都府立文化芸術会館
1990年 現代彫刻の歩み?「1970年代以降の表現ー物質と空間の変容」、神奈川県立県民ホール
INSIDE EYE?、東京銀座アートセンター、京都アートセンター  静物、静岡県立美術館
80年代日本現代美術館ドイツ.オーストリア巡回展、フランクフルト、クンストフェライン他
ART NOW-関西の80年代、兵庫県立近代美術館
1991年 ネオ・バロックー松井紫朗・荒敦子、スパイラルガーデン/東京
次代を担う作家展、京都府立文化芸術会館
1992年 大阪彫刻トリエンナーレ、マイドーム大阪
1993年 空間と彫刻、芦屋市立美術博物館/兵庫
Harvest '93、ハウス ボックドルフ/ケンペン
1994年 PIANO,ギャラリー カーラー ・ステュッツァー/ケルン
美術の中のかたちー手でみる造形ー、兵庫県立近代美術館
Harvest '94、ハウスボックドルフ/ケンペン
Harvest '94 Kempen- Nagoya 奈良美智・松井紫朗、白土舎/名古屋
1995年 芸術祭典京 造形部門「小鳥は大空を想像する」、元 龍池小学校/京都
二人展、カーリン サンダー、日本文化センター/ケルン
1996年 名古屋コンテンポラリーアートフェアー、 名古屋市民ギャラリー/名古屋
Kind of Blue、白土舎/名古屋
SEOUL INTERNATIONAL ART FAIR/ソウル
戦後美術の断面、兵庫県立近代美術館所蔵・山村コレクションから、千葉市美術館/千葉
1997年 あるコレクターが見た【現代】美術 山村コレクション展、兵庫県立近代美術館/神戸
“Dream of Existence”、キセリ美術館/ブタペスト、ハンガリー
名古屋コンテンポラリーアートフェアー、名古屋市民ギャラリー /名古屋
芸術祭典京 「思い出のあした」、京都市美術館/京都 パヴィリヨン、カフェ・ルイトポルト/ミュンヘン
1998年 クンスト=シュプール、アーレン市街/シュタッドギャラリー/ドイツ
京都の美術・工芸展、京都府京都文化博物館
アート/生態系、宇都宮美術館/宇都宮
ギャラリー・コレクション、ギャラリーKURANUKI/大阪
Inside /Outside、新潟県立近代美術館/長岡市 
1999年 ART PACKING in Hirano'99、大念仏寺/大阪
2000年 Tradingb Views、 シュタット・ギャラリー、シュテーティッシェ・ギャラリー/ドイツ
プライム:記憶された色と形、東京オペラシティアートギャラリー/東京
voices from JAPAN、ライデン/オランダ
プラスチックの時代―美術とデザイン、埼玉県立近代美術館/埼玉
2001年 美術館を読み解く、東京国立博物館 表慶館/東京
名古屋コンテンポラリーアートフェアー、名古屋市民ギャラリー/名古屋
OSAKA ART FAIR 2001、 SUMISO/大阪
第19回現代日本彫刻展、宇部市野外彫刻美術館/山口


town art gallery 2002年1月11日号で「Days Daze」展が紹介されました。

ヨコハマポートサイドギャラリーで2002年5月、Days Dazeの横浜版がおこなわれました。
Days Daze (白土舎さんのページ内)