松尾真由美展 "Put your hand in the air"

松尾真由美  MATSUO Mayumi




会期: 2004年12月1日(水)〜12月12日(日) 休館日なし
     11:00〜19:00(最終日のみ〜17:00)
展示スペース スペースB

インスタレーション。



「この作品では、私達の社会の自由さと不自由さ、「本音」と「建前」の微妙なバランス、体にしみこんだその二面性のもたらす危険性を表現します。

作品の中には大量のライト、わら、襟を使っています。ライトは夜の街やライブハウスなどでの照明、積み上げたわらは昼の社会や家、襟は私達です。

日本には職業や人生の選択肢の幅が少ないと思います。例外はともすれば排除され、世界を学ぶべき若いときに試験、受験漬けになります。一年でも遅れると大騒ぎだし世界に飛び出した人々が帰る受け皿も少ない。

現在2004年、日本にいる日本人は幸せに見えます。物は豊富。国は仮性平和。気に入らないことがあれば「きれれば」いい。遺伝子の中に組み込まれた上、教育が日本人を整理されたマスゲーム的な人間へと磨きをかけました。こう書くと、没個性の同じ姿の群像を想像します。
しかし違いますよね。私達は個々そんなバカではありません。個人個人、大きな、そして異質のエネルギーを持っています。
夜になり繁華街や、夏の爆発的なロックフェスティヴァルなどで見る人々は、なぜあれほど生々しい力を生み出すのでしょう?それほど大きなエネルギーを持っている学生、社会人たちは、マニュアル化された社会でも、その一部を上手に使っていけないのでしょうか?
確かに、「両親に言っても無理」「賢く生きたい」「会社は変わらない」でしょう。目を向けず改善する努力を続けない限り。
私達、取り繕いすぎた自分と、本音の自分に差がありすぎるのではないでしょうか?あなたに発言する勇気と人の発言を聞くゆとりはありますか?
戦後59年、現在もアメリカ軍に守られて日本は平和を維持しています。その危うい平和を認識しない、また真の平和を大切に育てようとしないのは愚劣で悲しいことです。
自分の周りへ配慮でき、コミュニケーションをとりながら共生してゆければどんなにいいでしょう。世界に協力できる、新常任理事国としての自覚も素養も培ってゆけるかもしれません。
自分が個人で、何ができるか考えてください。(松尾真由美)
"Virtual Peace" photo by Koichi Yokouchi "Empty war, Empty heads"