麻谷宏展
-All Things Join Together
(物、皆ナ一点ニ集マル)

ASATANI Hiroshi -All Things Join Together




・会期(年月日) 2005年5月3日(火)〜5月22日(日)
休館日:なし 時間:11:00〜19:00(最終日のみ〜17:00)

2005年5月7日(土)17:00〜 ギャラリートーク
麻谷宏(作家) × 加藤義夫(インディペンデントキュレーター)
       18:00〜 パーティー開催


・展示スペース CASO スペースA・X (協賛 住友倉庫)

・作品展示内容 インスタレーション


92年から今年(05年)にかけて制作された作品8点を展示します。
X室は金沢、京都、プサン、シャルジャ(UAE)などで発表されてきた赤い布を使ったインスタレーション、A室は「見る、見えること」を問う新作インスタレーションを中心に構成します。
作家は2001年の芸術祭典・京の公募「京を創る」部門で大賞を受賞、2002年には釜山ビエンナーレ現代美術展に招待されるなど精力的な活動を続けています。
特に赤色などの布で、空間全体や海岸全体を覆うなど、鑑賞者の五感全体に働きかけ生の意識を強烈に目覚めさせる作品を作成してきました。
さらに近年は目の手術の体験から、眼の構造や「視ること」についても強い興味を抱いています。
CASOの大展示室が赤く変貌し、鑑賞する者の意識や視覚、そして全身の感覚が振り動かされる展示となるでしょう。



X室展示

「2005 Touching the Red Wind in OSAKA」

1996年より、日本、韓国、アラブ首長国連邦など各地で、地元の赤い布を追加しながら展開してきたプロジェクト。
各国の風になびく一枚の巨大な布と対峙しながら、自己の存在を再確認する。
今展では今までの布の一部を使い、空間を構成する。

A室展示

手前:「All Things Join Together(物、皆ナ一点ニ集マル)」
 鉄材、水、金粉、その他


奥中央:「「見えないものを見る」から「見る、見えること」へ」
 写真、ブロンズ、アクリル、その他 2005年5月


奥右:「Contemporary Art With Sense Of Smell」
 香

奥左:「All Things Join Together(物、皆ナ一点ニ集マル)
    Scroll Proves My Identity」
 真鍮


「見えないものを見る」から「見る、見えること」へ

 私の制作活動の根底にあるものは「何故ここに存在しているのか」という自己存在への問いかけである。

 人間も悠久の時間とエネルギーの中に存在していることを、五感すべてを研ぎ澄まして認識することから物事が始まるのではないだろうか。

 “Touching the red wind”と題したこの作品は、CASOギャラリーの大空間全体を覆いつくす一枚の大きな布が空中に浮遊し波紋を作り出すものである。
 本来目に見えない「風」や「空気」のパワーをキャッチするというプランである。

 見る人は、この作品を通じて自分との関係を考え、「何故ここに自分自身が存在しているのか」という思いを再認識する。
 それとともに、今回の展覧会では、「見ること」の前に、「見えること」の意味―目を対象に向けてその存在・形・様子を自分で確かめる行為によって、その対象が何かによって妨げられることなく確かに存在を目で感じることができる、という実体験からの視覚的見解を作品化し、発表する場としたい。
 (麻谷宏)


A室展示風景
手前:「All Things Join Together(物、皆ナ一点ニ集マル)
    Face to stratum, Stratum to face(表面から表層へ、表層から表面へ)」
    パラフィン、石、セメント

奥:「「見えないものを見る」から「見る、見えること」へ」
 写真、ブロンズ、アクリル、その他
手前:「All Things Join Together(物、皆ナ一点ニ集マル:地軸へ)」
    鉄、水

奥:「「見えないものを見る」から「見る、見えること」へ」
 写真、ブロンズ、アクリル、その他



麻谷宏
1973 京都市立芸術大学 美術学部彫刻科卒業

 主な個展
1983 ギャラリーCasa(京都)
1984 ギャラリーソルコ(ニュールンベルグ・西ドイツ)
1985 ギャラリーマロニエ(京都) 1986、87、90、93年も
1986 西武つかしんギャラリー(兵庫)
1989 オープンハウスギャラリー(ニューヨーク、USA)
1992 ワコール銀座アートスペース(東京)
1997 エルツタール(ELZTAL)美術館(フライブルグ、ドイツ)
   公募四条ギャラリー(京都)
   麻谷宏展―臭覚による現代美術―(松栄堂、京都)
1999 麻谷宏展―COSMOS BOWL―(JAPAN ART FORUM、京都)
   “1999 Touching the RED wind” (金沢市民芸術村、石川)
   “SCROLL prove my IDENTITY” (同時代ギャラリー、京都)
2000 麻谷宏展―DRAWING 2000― (ギャラリーすずき、京都)
   “2000 Touching the RED wind” in Kyoto (京都 ART COMPLEX 1928、京都)
   芸術祭典・京 ”ALL THINGS JOIN TOGETHER” (ギャラリー紅、京都)
   ”ALL THINGS JOIN TOGETHER”―物・皆ナ一点ニ集マル―(文化財駒井邸、京都)

主なグループ展
1976・77・78 第12・13・18回現代日本美術展
1980・82・84 第13・14・15回日本国際美術展
1986 表面から表層へ(西武つかしんホール、兵庫)
1990 韓国日本現代作家交換展(ソウル、韓国)
1993 丹南アートフェスティバル93(武生、福井)
1995 日仏現代美術交流展(パリ、フランス)
1996 六甲アイランド現代アート野外展(六甲アイランド、神戸、兵庫)1997,2001も
1997 ドキュメントアート97 記憶・記録(草津、滋賀)
1999 ジーベックホール現代美術展(神戸ポートアイランド、兵庫)
2001 芸術祭典・京を創る(仁和寺・京都)大賞受賞。
2002 プサンビエンナーレ(プサン、韓国)
2003 シャルジャ国際アートビエンナーレ(シャルジャ、アラブ首長国連邦)


“1999 Touching the RED wind” (金沢市民芸術村、1999)

“2002 Touching the RED wind in Busan Project” (プサンビエンナーレ、2002)