堆積する視線

奥野政司、尾上正樹、川西真寿実、立花常雄


Depositing eyes
OKUNO Masashi, OGAMI Masaki,
KAWANISHI Masumi, TACHIBANA Tsuneo





・会期  2005年10月4日(火)〜10月16日(日)
       休 み:なし
       時 間:11:00〜19:00(最終日のみ17:00)

・会場  海岸通ギャラリー・CASO C室

・作家  奥野 政司  photography
     尾上 正樹  photo installation
     川西 真寿実 photography
     立花 常雄  photography

 奥野政司、尾上正樹、川西真寿実、立花常雄
 4人の写真作品。

 (展覧会企画 gallery OUT of PLACE 野村ヨシノリ)

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 今回発表を行う4人は,中堅とみなされる40才前後の写真作家達です。
 1980年代後半から、それぞれが独自のテーマのもと、違うスタンスで作品を作り続けて来ました。
 作家個々の独創的な視線は決して風化すること無く,彼等を取り巻く社会と自身の内面に刻々と堆積し続けています。
 今回の展覧会は,現在進行形で今も積もり行く作家達の『視線』を一同に呈示し、その地層から『現在』を再考してみようとするものです。
(展覧会企画 gallery OUT of PLACE 野村ヨシノリ)




奥野 政司:1965年伊丹市生まれ。

展示作品:シリーズ『It's just an another ordinary day.』

立命館大学法学部卒業後、グラフィックデザイナーを経て,現在大阪芸術大学写真学科で非常勤講師を勤める。
二十歳の頃から「日常」のスナップ写真を撮り続け、「How are you, PHOTOGRAPHY?展」、「京都写真展」に毎年参加し発表している。
今回は、1990年にソ連、東欧諸国などを半年あまり旅した際のスナップショットをデジタル出力で蘇らせたシリーズを発表する。


AQUA2 (c)奥野政司
尾上 正樹:1965年大阪生まれ。

展示作品:『ウタキの水』

20才で写真をはじめ,1988年大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ大阪)を卒業。
工事中の建築物をモチーフに制作した『鉄の城』シリーズは、第五回岡本太郎記念現代芸術大賞などのコンクールで評価され、岩波書店『世界』等においても紹介されている。
今回の展覧会では,水を張った器に写真を沈めた作品をインスタレーションする。清らかな水(現像液)に神(印画紙に浮かび上がる画像)が降臨する瞬間を会場に再現しようとする。


ウタキの水1 (c)尾上正樹
川西 真寿実:1965年大阪生まれ。

展示作品:シリーズ『LAND OF THE RISING SUN』

10代から独学で写真を始め、1988年頃から現代美術に影響を受け、本格的に制作を開始する。
結婚と出産を契機に、人との出会いや生命の循環をテーマに発表してきた。
4年前からは一貫して自身の子供を撮り続けている。
今回の作品では、幼稚園の制服をキーイメージにして、子供達が今おかれている日本の環境とゆくえを問う。このシリーズは2005年度写真新世紀の佳作に入選している。


日本橋1 (c)川西真寿実
立花 常雄:1967年奈良県生まれ。

展示作品:シリーズ『process of becoming and depth』

三重大学大学院で地域文化論(欧米思想文化論/写真史/写真論)を学んだ後、1990年頃から写真制作を本格的に開始する。以降、写真の"本質"という哲学的なテーマを中心に据え、個展を開催、またグループ展でコンスタントに発表を続けて来た。
今回の展覧会では,偶然蚤の市で発見した膨大なネガ(昭和初期のある家族写真)を材料に、写真というメディアが内包する本質(媒体)と属性(像)の問題を顕在化させようとする。


イメージ1 (c)立花常雄