中嶋雄二展

NAKAJIMA Yuji





・会期  2006年10月31日(火)〜11月12日(日) 会期中無休

・時間  11:00〜19:00 (最終日〜17:00)

・会場  海岸通ギャラリー・CASO C室

・作品   平面・半立体

壁面全体に設置された金属版ドローイング
ミクストメディア小品多数
写真、画像を組み合わせたもの




 生命エネルギーという不可解な力によってつくりあげられた人間の体と心は一体どこまでが真実でどこまでがつくられたものなのか、それをさぐる意味でこの数年、人間の姿を表現してきました。解釈は常に揺れ動いていますが、明らかに人によってつくられたものに加え、物質的な部分もつくられたものとして表現することで、そこから真実のみがエッセンスとして現れて来ないだろうかという試みだと言えます。(ぼくは今このエッセンスを感受性という言葉で呼んでいます。)

 ぼくは科学的、合理的見解に対しても懐疑的な目を持つようにしています。
たとえば自分の生や死を一般的な時間の流れでとらえないで見てみようしています。
 時間の流れというものが過去から現在、未来へと流れている、というとらえ方は、人間の脳による、実に図式的なとらえ方なのではないだろうか、と考えているのです。その証拠に、過去が無限に遡れるという考え方には物理的に無理がありますし、無限の未来というものも果たして真実かどうか疑わしいように思えるからです。そして時間において最も物質的な部分は現在という一点に過ぎないのであり、過去も未来も脳の中の図面上の世界に過ぎないのではないか、ということです。ぼくはこの「現在の一点」を「場」「私」「今」の三つを合わせた何かだととらえています。