synchro-theism
(シンクロ・ティズム)

スピロデザイン: 河合晋平/ 宇野裕美/常見可奈子


spirodesign /
Hiromi UNO, Shimpei KAWAI, Kanako TSUNEMI




・会期   2009年11月25日(水)〜12月6日(日)

・時間   11:00〜19:00 (最終日は17:00まで)

・会場   海岸通ギャラリー・CASO A, X

・作家
  スピロデザイン(造形作家3名による新ユニット):
  河合晋平/ 宇野裕美/常見可奈子
   http://spiro.tank.jp/top

・内容
  金属・布・樹脂・ガラス・既製工業製品など、
  様々な素材を使用したミクストメディア、
  空間インスタレーション



・協力   大阪アーツプランニング、株式会社 住友倉庫
・制作協力   山内鈴花
・コーディネート   谷本 研


synchro-theism(シンクロ・ティズム)

  ※一神論(monotheism)とも多神論(polytheism)とも異なる、
    新たな自然観を表現した造語。同期神という意味。


これまで、それぞれ個別に、様々な素材と対峙しながら有機的なオブジェを
つくり続けてきた宇野裕美、河合晋平、常見可奈子ら3名の造形作家が、
互いの作品にシンクロニシティを感じ、今回初めてひとつの作品世界を
作り上げます。
異なる創造主たちの同調から、CASO A室とX室にそれぞれ展開される
空間を目撃して下さい。



『synchro - theism』序論

クリーチャー(creature)≠ニいう言葉がある。 生物。 生きとし生けるもの。 すなわち、「神がcreate≠オた全ての創造物」ということであり、まさにキリスト教的な発想から生まれた言葉ということができる。

自然とは元々そこに存在し、あらゆるものに神が宿る「八百万(やおろず)の神」という捉え方をしてきた日本人でさえも、ミクロからマクロまで、自然界における圧倒的な形状や模様を目にした時、その美しさに驚嘆し、果たしてそれが本当に自然の力だけでできたものなのだろうか、と感じてしまう。 それは、絶対的な神の存在を認めることでしか説明できないのではないか。 あえて言うなら、神は自然≠ニいうメディア(媒体)上に、様々な条件に適応させた創造物≠デザイン≠オた、という言い方が、むしろ相応しいのではないだろうか。

宇野裕美・河合晋平・常見可奈子ら3名のアーティストは、これまで、それぞれ個別に、様々な素材と対峙しながら、有機的なオブジェをつくり続けてきた。 動植物のような姿。 あるいは、細胞や微生物のような表象。 我々が生きる自然世界の驚異の造形にインスパイアされながらも、各々が神となって自らの作品世界を創造してきたのである。

三者は、それぞれ異なる世界を支配する唯一神であった訳だが、互いの作品に触れた時、ある種のシンクロニシティを感じたと言う。 そして、互いの独自性を誇示することよりも、価値観の同調を楽しみながら、共同でひとつの世界を創造することに、造形表現のダイナミズムを見出した。

本来であれば相容れることのない複数の創造主たちの造形欲が、互いの創造物に感化されることで因数分解され、やがて、単純な数式の繰り返しによって自動生成されるフラクタルのように、次々と結びつく。 こうして生まれる作品世界の中に、我々は、唯一神とも八百万の神とも異なる、新たな自然観を見出すことになるのではないだろうか。

 谷本 研 (同期神論者)



 作家プロフィール

宇野 裕美 Hiromi UNO


1974 岡山県倉敷市生まれ
1998 成安造形大学 造形美術科 ファイバーアートコース卒業
2000 ド・モンフォート大学 ファインアートコース卒業(イギリス)
2001 ロンドン大学 ゴールドスミスカレッジ大学院テキスタイルコース修了(イギリス)
現 在 個展・グループ展を中心に活動


主な展覧会(*は個展)
2000 * 個展 (イギリス/レスターThe ARK)
2007 * 再生 Reborn (京都/ギャラリーはねうさぎ)
    * 再生 Reborn (大阪/画廊 編)
2008 * 体内空間 Internal world of the body (神戸/STREET GALLERY)
    * 体内空間 Internal world of the body (京都/ギャラリーはねうさぎ)
    * 再生 Reborn (岡山/cifa-cafe)
2009 信楽座&信楽窯元散策路のWA共催イベント
    信楽ACT2009出品 (滋賀/信楽窯元散策路周辺/丸由窯)


河合 晋平 Shimpei KAWAI


1971 大阪府堺市生まれ
1996 京都市立芸術大学美術学部卒業
1998 京都市立芸術大学大学院美術研究科修了

主な展覧会(*は個展)
1996 現代美術の凱旋3: デカダン秘宝館 (京都/ギャラリ−ココ)
1998 パノプティコン (神戸ファッション美術館)
1998 美術の中のかたち (兵庫県立近代美術館)
2000 * 発生絵画 (東京/INAXギャラリー2)
2002 Combined Talents: The Florida National 2002 Special Exhibition
    (フロリダ/FSU Museum of Fine Arts)
2004 * Industrial Mimicry (ニューヨーク/Philosophy Box)
2004 京都府美術工芸新鋭選抜展 2005 (京都文化博物館)
2005 The Second Festival of Young Asian Artists for 2005
    (韓国/Changwon Seongsan Art Hall)
2007 裏・アートマップ 2007 (京都芸術センター)
2007 新鋭作家選抜シリーズ展 07-08 (大阪/シェ・ドゥーヴル)
2008 Nippon Connection "Sonzai-Dasein" (フランクフルト/Mousonturm)
2008 福島現代美術ビエンナーレ 2008 (福島大学、他...)

賞歴等
1997 京都市立芸術大学制作展 大学院同窓会奨励賞
2002 Combined Talents:The Florida National 2002 Second Award
2005 京都府美術工芸新鋭選抜展2005 京都府買上


常見可奈子 Kanako TSUNEMI


1969 兵庫生まれ
1990 夙川学院短期大学美術科絵画専攻卒業
1991 夙川学院短期大学美術科聴講生修了

主な展覧会
1993 個展 (京都/ギャラリーマロニエ)
1994 KOBE現代美術展13「記憶の理由」(神戸/画廊ポルティコ)
1996/1997  個展 (大阪/信濃橋画廊)
2000 個展 (大阪/GALLERY CENTENNIAL)
2002 個展 (大阪/ギャラリーDEN)
2003 CAP EXHIBITION 「party」展(CAP HOUSE:神戸)
2004 個展 (大阪/MANIFEST GALLERY)
2005 METAL小立体造形展(京都/清課堂ギャラリー)
2007 個展 (大阪/The 14th MOON)
2007 個展 (京都/GALLERY GALLERY)

賞歴等
1993 西宮市展 西宮市展賞受賞
2008 朝日現代クラフト展 審査員奨励賞受賞







A室

多種多様な創造物が縦横無尽に絡み合う
Area(領域)的なインスタレーション



X室

空間をスライスした断面のような
X線的なインスタレーション