WORKS


     岩本宇司、金井正夫、宮川哲弥、友葭良一

     Takashi IWAMOTO, Masao KANAI,
     Tetsuya MIYAGAWA, Ryoichi TOMOYOSHI




岩本宇司: WW02、木、2002年 金井正夫: 無題I、無題II、1998年


会期 2002年11月5日(火)〜11月17日(日) 11:00〜19:00(最終日17:00まで、月曜休み)
会場 海岸通ギャラリー・CASO スペースA,C


 岩本宇司金井正夫宮川哲弥友葭良一。福井県在住の現代美術作家4人による展覧会。


 11月9日(土)16:00- ギャラリートーク・パーティー
  11月9日(土)午後4:00より、石山陽子氏(学芸員/金津創作の森・福井県金津町)を迎えて
 ギャラリートークを行います。
  福井では、美術運動として戦前の「北荘」戦後の「北美」というグループがあり、現代美術作家
 たちが大変な活躍をしていました。
  私達4人(福井県在住)は、直接にその流れを汲むものではありませんが、「北荘・北美」の時代から
 現在までの福井の状況を石山氏を交えて少しでもご紹介できればと思っております。



 A室・岩本宇司、金井正夫


 ・岩本 宇司(いわもと たかし)
 …主に木による立体造形(床と壁にかけて)

 彫刻のおもしろさに、削り落としてゆく行程のおもしろさが有ります。関われば関わるほどなくなって無に近づく。構造的には弱くなっていくが、逆に精神というか我身の証、時間といったものが、形態や線として剥き出しになって貼り付き、別の強さで成立する。主に木という素材を使い、いかに豊かな時間や空間性を孕んだ場を創出できるかを課す。



 ・金井 正夫(かない まさお)
 …絵画(油彩)

 新しい絵画空間を探求する。(金井正夫)

 「…金井は、天性の色遣いと動勢に満ちた線を駆使して絵画空間の構築を追及してきた。大胆に描かれた楕円形、ダイナミックに躍動させた筆触が金井のアイデンティティーともなっている。制作のプロセスとして、描きながらその形を打ち消していくように次の線を走らせる。色と色、色面と色面を激しくぶつけ合い、交錯、重層させて、画面の広がり、奥行きを探る行為の繰り返しだ。結果として、移ろいゆく意識の時間的な流れが層になって封じ込められ、イリュージョンを立ち上がらせる。ここ十数年の活動を見ても、「色彩の海」と形容された時代を経て、黒や白の地の上に楕円や線を輪郭として走らせて色面が分割したり、最近ではもっと入り組んで複雑な均衡を保つように変遷してきたりしていて、新たな画面の模索は止まない。…」
(森から町へ・金津創作の森 カタログより)



 ・宮川 哲弥(みやがわ てつや)
 …絵画(油彩・アクリル)

  「無限の大きさで包んでいる気体のような眼に感ぜられないものであるが、その中で溶けて行く」 これは志賀直哉の小説「暗夜行路」の一節であるが、私が絵画の中で表現したいひとつである。





 ・友葭 良一(ともよし りょういち)
 …平面(墨)

 私の作品は漢字〔書〕が出自となっています。書の線は、絵画の線と異なり文字を書くことで出現します。さらに、ことばを書くことで生命=呼吸がリズムとなって表れます。しかし私は、〔書〕を書いているのではありません。ですから書いた文字やことばを読んでほしいとは思っていませんし、読めるようにも書いていません。したがって、私の作品には言語(ことば)としてのメッセージ性はありません。私の作品の世界を、見ていただく方が思いのまま感じとってくださることを望みます。私は作品制作に当たって、書の素材である中国紙に墨を使用しながら、東アジア漢字文化圏独自の〔書〕の筆触を生かし、黒一色の空間を創っています。その漆黒の空間が現代の表現としてなりうるとき、私の創造行為が意味を持ってくると思っています。



 C室・宮川哲也、友葭良一

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