ろうきん市民社会貢献基金おおさかプロジェクト
 
エイブル・アート近畿2002

 ABLE-ART 2002




      語りえぬもの。 inexpressibles





  知的・精神的障害をもつ人、正規の美術教育を受けずに制作に取り組む人たちの芸術活動を紹介します。
 わたしたち誰もが心の中に持ち、心を深いところで支えている「語りえぬもの」を障害者芸術を通してさぐり、人間の表現活動の根源に迫ることをめざします。
 観る人に、自分の中にあるこころ、表現、衝動、などについて深く考えさせてくれる展覧会です。
 なお、関連してCASOでのワークショップ、南條史生氏や鷲田清一氏らによるレクチャー(別会場)も予定しておりますので、どうぞお越しください。




 詳しくはたんぽぽの家のサイトこちらのページで
 近畿ろうきんのサイトの中にも、今回も含めた「エイブルアート展」紹介ページがありますのでご覧ください。


     会期中、ワークショップ「港区海岸通美術
〜ただ、そこにあるもの〜」を開催。
     「ただ、そこにあるもの」のささやきやざわめきに触れてみてください。
     事前申込と、暖かい服装が必要。
     申込先:たんぽぽの家(tel 0742-43-7055, ableart@popo.or.jp)

     ワークショップ1:「港区海岸通美術
の案内マップを作ろう」
                12月8日(日)13:00-16:00 
**終了**
                参加費300円、定員10名
     ワークショップ2:「海岸通でひろったもので創作しよう」
                12月15日(日)13:00-16:00 **終了**
                参加費300円、定員10名

会期 2002年12月4日(水)〜12月22日(日) 
     11:00〜19:00(入場18:30まで/最終日17:00まで)
会場 海岸通ギャラリー・CASO 全館

料金  (前売り券はCASOでも販売中)
  一般/大学生・・・・・・・当日600円、前売400円
  小/中/高校生・・・・・当日300円、前売200円
  小学生未満、65歳以上、障害のある方とその介護者1名・・・・・無料
   入場料金の一部は、障害のある人たちの芸術文化活動を支援する
   「エイブル・アート基金」に充てられます。

主催 近畿労働金庫
実施主体 エイブル・アート近畿2002実行委員会
後援 大阪府/大阪市/社団法人大阪労働者福祉協議会
特別協力 株式会社住友倉庫
協力 此花第2太平学園/アトリエ・ポレポレ/平川病院 造形教室/
    風の子そだち園/たんぽぽの家/いわて・きららアート協会/
    川口太陽の家/わらしべ園/工房しょうぶ ほか
企画 財団法人たんぽぽの家


語りえぬもの。

 誰でも「語りえぬもの」があります。それは、とてもなつかしく、とても大切なものと感じています。そこから来て、そこに帰っていくところであるからです。
 私たちは、内々に神秘をはらむ存在です。語りえない神秘があるからこそ、自分の存在の根を確固として持つことができるし、また、それゆえに世界に相対してゆけるのです。
 私たちは、つねに「語りえぬもの」を表現しようとする衝動に駆られます。しかし、「語りえぬもの」は、結局のところ、語りえないのです。大事なことは、「語りえぬもの」からの問いかけに耳を傾けることです。
 けれども、そのとき、思いもかけないかたちで語りだされた言葉にとらわれ、それを固定化してはいけません。そもそも、概念化とか対象化になじまないからです。そうしたものをすべて捨て去り、真摯に向き合うところから、ほんとうの豊かさの秘密が見えてくるのです。
 そして、この神秘の根を持って生きるものは、生きることに対して、もはや何故と問う必要のまったくない、充溢した力強い生命を生きていることを知るのです。
 今回、「語りえぬもの」を語りえないまま、きちんと見せることを通して、私たちの生そのものがいわく言いがたいものと共にあることを示したいと思います。そして、「語りえぬもの」が、私たちの存在の深部で支えていることを、まざまざと気付かせてくれる「障害者芸術」について考えてみたいと思います。

                     財団法人たんぽぽの家


「エイブル・アート近畿 <ひと・アート・まち>」は、アートでまちを人間的で
豊かな空間にしようという市民による実験です。ろうきん運動が、2000年
に50周年を迎えたのを記念し、近畿労働金庫の支援事業としてスタート
しました。これまで奈良、京都(京都芸術センター)で開催し、最終的に
近畿2府4県を巡回することを目指しています。




展示の概要

・私的で詩的な世界。

 ひそやかに拾ったものを組み立てる、好きな部品がほしくて機械を
 分解する …それは呼吸とかまばたきのように自然で、食べること
 とか眠ることのように 欲すること、ささやかな日常のなかの
 ポエジーな生活。
八島孝一(大阪) オブジェ約50点 結城周平(東京) イラスト約50点
吉本篤史(鹿児島) ニードルワーク(糸や布を使った作品)、映像
下田賢宗(岩手)
パジャマの上へのペイント
「解体制作」(大阪)
’風の子の美緒さん’と映像作家石井貴子の
コラボレーション

・生きることの深さへ
 表現することで自分を確認する。表現することで生きることの意味を
 知ろうとする。
 愛情、哀しみ、不安、葛藤、願い…。終わりのない闘いのなかで
 表現し続ける人たちの生きる証。
石原峰明(東京) 絵画約60点
奥村欣央(東京)絵画、写真約30点 中尾君夫(東京) ドローイング、マンガ多数
谷本光隆(東京) ドローイング、絵画、コラージュ多数

・存在と生活のアート
 自分の「好き」が絶対で、自分の価値観がすべてである。こだわる
 姿は、だからこそ美しい。仕事も日課も遊びも超えて、ひたすらに
 「自分」に近づいてゆく。
伊藤樹里(奈良) 生きること自体が表現。
ラジオ体操によるオープニングパフォーマンス、メディアアートユニット「Vitamin B2」
(曽我部哲也、cumon)と制作したインスタレーション「JURIX」。
わらしべ園(大阪) 流木から生まれた動物たちのオブジェ

・場を作るということ
 日常をより潔く美しいものに変革していくために、アートはどのよう
 な役割を果たすのか。障害のある人たちの施設のアート化、この
 創造のプロセスのなかに新しい時代の共生のあり方が見えてくる。

 工房集・分場新築プロジェクト(埼玉)

施設の仲間、家族、スタッフ、ボランティア、
地域、建築家、美術家などが「場」について
議論を深め、創造のプロセスに立ち会った。

生成してゆくプロジェクトの過程を紹介する。






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