空には モダンな パピヨンが 飛び交うのであった。
  榎本耕一  ENOMOTO Koichi

enomoto koichi
  部屋一杯のドローイングの作品群と、100号ほどのキャンバス10点ほど。
 日々頭に浮かぶ様々なイメージや言葉を描いている。今回は彼が書き溜めた物語世界に基づくペインティング、ドローイングを多数制作した。
 榎本耕一はC室の谷口竜介と同じく今年金沢美術工芸大を卒業。ギャラリーツインスペース(大阪)の03年7月の個展、ヴォイスギャラリー(京都)での03年8月のグループ展に続く発表。


榎本耕一
  「俺はオトコであるだけに飽き足りず、オスになる必要がある。」
と、最近思った。明らかに野蛮で、無教養なものに。生きて在るということの中には、そういうこと抜きにしては解決できないことが多々あるように思える。
  法律が恋の悩みを解決してくれただろうか? 校則が若く猛々しい性欲をスッキリさせてくれただろうか? 殴ってやりたい上司の給料袋が自分のより重いことに何か矛盾を感じやしないか? グラビアアイドルを見てあまりの可愛いさに「ウゥ・・・」となったにもかかわらず、それ以上の進展は決して望めないことは、どうか? こういうのは一体、何だろう? 突破口は、どこにあるのか? 諦観を抱かず、さらに強く生きるという選択肢は、何によって選ばれるのだろう?
  答えはひとりひとりのものだろうけれど、僕は絵を描く。満願を込めて。ありとあらゆる矛盾の解決よりも、つまらない疑問が、巨大で、人生の命題の一つにまでのものになり変わることを願いつつ、描く。それこそ、楽しいと思うことなのであるし。
  さて、「空には モダンな パピヨンが 飛び交うのであった。」
  今回CASOで開く僕の展覧会の題である。細かいことを色々と説明することも無い気がするが、前述どおり、今回も、いろいろな思いを込めて描いた。画中の少女達は、この世ならぬ少女達である。にもかかわらず、僕のすぐそばで生きている気もする。彼女達がどんな生を送っているか、それは見る方々のイメージそれぞれである。ひとりひとりが彼女達を心に住まわせて帰っていただけるなら、と思う。 (榎本耕一)




 会 期 2003年9月30日(火)〜10月12日(日)
  午前11時〜午後7時(最終日は午後5時まで)

 会 場 海岸通ギャラリー・CASO スペースD


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