ある牧師さんとのやりとり
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福田さんと言われる方から突然メールを頂戴しました。

コーチング実践会
代表 杉本良明 様
ひょんなことからホームページを見ました。取り急ぎ、ご挨拶しておこうと思います。お忙しいと思いますが、もしよければ、私どものブログもご覧ください。

コーチングについても、次のような本を出させていただいています。

祝福あれ。


私はこの方とは面識がなく、こんな本が出ていることは知らなかったのです。

商品の説明には、

内容(「BOOK」データベースより)
本書は、キリスト教的な視点で書かれた日本で最初のコーチングの本。人間が元来「神の似姿」であり、キリストの贖罪を通して神との人格的な関係を回復される道が開かれたものであるという聖書的な人間観に根差さないコーチングは、単なるテクニックの域を出ず、真に人間を尊重する結果をもたらさない。本書を読んで、他者との人格的な交わりの中で、神に愛されている人々を育成していくプロセスを学んでほしい。


とありました。ブログも本もえらくハードコアですね^^メールの文面もどちらかと言えばぶしつけな感じで、こちらは少々身構えたしだいです。こんな返事を返しました。

福田充男さま、
連絡ありがとうございます。
宗教的理解なくしては、コーチングなんぞ意味ない、という想いは共通ですが、私はキリスト教一宗にはこだわりません。私自身はもと教会会員で過去に洗礼を受けたこともあるのですが、あなたからしたら私はとんでもない異端者であることでしょう。ま、お互い頑張りましょう。


意外にも、こんな返事が返って来ました。

私は教会の内側(と言ってもかなり変わり者ですが,,,)にいるものとして、筋違いのような感じがしますが、謝りたいなと思いました。どうか、キリスト教会を赦してください。願わくば、イエス様ご自身にはつまづかれないでいていただきたいなあ、と思います。文章をお読みした範囲では、それは大丈夫のような気がしますが。

再び返事を返しました。

福田充男さま、
どうも突っ張った文面をお返しして失礼しました。
下記はキリスト教との接点ですが、お時間があればお読みください。

http://counseling.exblog.jp/4090555/
http://counseling.exblog.jp/4241840/
http://counseling.exblog.jp/3502727/

牧師は他宗教は悪魔の教えだと言うし、信徒が他宗教を批判する内容も無知蒙昧もいいところですので、いやになって飛び出して以来どこにも属さずです。

パウロ書簡の「人間罪人」とは距離を置きます。黙示録にいたってはまがまがしいだけというのが本音です。しかしイエス様の言葉はすべて信じております。その点は本気です。その意味ではあなたと接点ないわけではないのでしょうね。

今後ともよろしくお願いします。


教会に戻るつもりはありません。しかし、宗教的理解なくしてコーチングなんぞさしたる意味はないというのは本音です。相手が必要とされて、希望される時に限りますが、過去に自分が受けた良き教えは、何教を問わず、できたら他人にもお伝えしたい、という密かな想いは持ちつづけています。

発言小町
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YOMIURI ONLINE発言小町というコーナーがあります。

これがたいへん面白い。面白いばかりではなく、カウンセリングの勉強になります。

たとえばこうしたスレとか、こうしたスレですが、似たような悩みを抱えたクライアントさんには大変参考になると思ったので、紹介して目を通してもらいました。とにかく圧倒的な情報量で、ウェブ2.0の面目躍如といったところです。衆知のデータベースといったところでしょうか。

たまたま個人的に担当の方は知っており、話をうかがったことはあります。いちいちメールはチェックしてアップしているため、2チャンネルみたいな「荒らし」が回避できているのだそうですが、たいへん手間がかかるとのことです。

年配者の職さがし
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年配者から職さがしの相談でコーチングして欲しいと言われることがたまにあります。年齢制限で企業に履歴書を出すこともできないし、履歴書を出しても「経験が年齢と合わない」とか、「この分野での経験がないので」とかという理由から面接にいたらない状況である、というものです。

やってほしいのはまさに無料の体験コーチングで、困っているから藁にもすがる想いというのが真相でしょう。仮に正規の料金を払うと言われても、職の探し当たらない人からお金をもらう気持ちにはこちらもなりません。

通常下記のように回答します。

「連絡ありがとうございます。職さがしはお見合いみたいなものですから、努力だけではなんともならないです。そこが大学入試と違うところです。成り行きまかせだということです。

コーチングをやりながら対策を講じたとしても、成り行きまかせだということに変わりはないので、コーチングには向かないテーマだと思います。あまり助けにならないです」

この状況下では自分に合わせて現状を変えるというのではなく、現状に自分が甘んじるしかないので、そのことは予め覚悟しなくてはなりません。

現実と向き合えば、変な気休めは全く役に立たないでしょう。現状に自分が甘んじるしかないのであれば、それはコーチングとは言わない。申し訳ないですが、この話は持ち込み先を間違ってると言うしかないと思います。

「態度の優美さ」がポイント
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諸君よ、生長せんと欲せば、感情にとらわれるな。激情に支配されるな。奴隷となるな。とらわれる者はみな奴隷なのだ。感情をわがものとせよ。激情を支配せよ。そしてあなた自身がわが心の帝王となれ。

感情にとらわれる者はいまだ真に教養あるたましいの持ち主ということはできないのである。いかなる博学の者も多識の者も一たび激情にとらわれる習慣を克服しないときはゼロに等しい。気高い向上心をいだきながらも、稀なる才能を有しながらも、一朝の激怒が生活の一切の希望と前途を粉砕せしめた実例は実に多いのである.毎日の新聞記事の三面記事を見よ。一旦の激情がどんなに自分の生命を傷つけたか。どんなに他人の生命を傷つけたか。どんなに自分の現在と将来との生活を傷つけたか。生長せんとする者に怒りは禁物である。怒るなかれ。猛(たけ)るなかれ。吼えるなかれ。態度の優美を失うなかれ

言葉は『創造者』(つくりて)であるとともにこれを逆用すれば恐るべき『破壊者』になるのだ。腹が立った時に、その腹立ちを言葉にあらわしてはならない。手紙に書いてはならない。行為にあらわしてはならない。言葉にあらわしては最後の宣告に等しい。行為にあらわしては刑の執行に等しい。そのためにどんなに多くの人たちが家庭から愛をひからびさせ、社会から地位を失い、会わなくてもよい悲惨な運命をみずから招いたことであろう。

『光明の生活法』 谷口雅春 1961年 日本教文社


他人が自分を責めたりとがめたりしてきた時は、自分の「態度の優美さ」が焦点になると思います。昔の私は激昂してぶち切れていたが、ここ数年はそうした悪弊から距離を置けています。なるほど切れかけたことはありますが、相手を傷つけるまでは回避できています。これは我ながら上出来だと思ってます。

責めたりとがめたりはアホでもできるが、「態度の優美さ」はアホでは無理なのだ、と思うことにしています^^

トラウマを乗り越えるには
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私は今なお人から責めたりとがめれたりすることがあります。最近はさすがに私がその報復として、その相手を責めたりとがめたりはしなくなりました。

とは言っても、責めたりとがめれたりされれば、なにがしかのトラウマはこちらに残ります。トラウマはひたすら許し忘れること、これに尽きると思います。トラウマをひたすら許し忘れることはそれなりの葛藤がありますが、時間が解決します。忘れれば因果の渦に巻き込まれることはありません。

それよりも気の毒なのは責めたりとがめたりした側です。そのツケはいずれ支払わなければなりません。一方がトラウマを耐え忍んで、もう一方が全くお構いなし、それはないだろと思うのです。

ツケは因果なので、全く異なった災いとして返ってくることも十分予想されます。それが今生で返ってくるのか、来世に回されるのかはわかりませんが、そのツケというのは責めたりとがめれたりされた側が受けたトラウマと等価だと思います。むしろ責めたりとがめたりした側が同情に値することなのです。

因果律で捉えれば責めたりとがめたりした加害者はけっきょく被害者なのだと思います。こう考えれば責めたりとがめれたりされた時のトラウマは割と簡単に乗り越えられるように思います。
600 他人を型にはめない
599 1ヶ月に1回のコーチング
598 グーグル・アース2
597 知らんかったグーグル・アース
596 ホームページやブログの相談

*
595 電柱方式
594 新婚のカップルに目をつけるべし
593 閲覧者のフィードバック
592 プライベートで主役になる
591 自己満足の日本一・世界一

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590 愚直さ
589 本人しかわからない相談
588 カウンセリングは面談でコーチングは電話
587 自分の8割の力で無理なく確実にできることは何か
586 コーチングらしいコーチング

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585 へたうま
584 物神化(その2)
583 物神化
582 組織文化
581 争いを避けるな

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580 1回30分で6万円
579 楽しいこと、ワクワクすることで仕事を選んでいいのですか?
578 不自由を常と思えば不足なし
577 とにかく動いてみる
576 自己基盤

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575 相手に自立してもらうこと
574 アドレナリン
573 コーチ冥利
572 東京は右側を空ける
571 直感力

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570 学研のメルマガに載りました
569 無責任な批判
568 リセプター
567 言霊
566 相手は選ぶべし

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565 ある牧師さんとのやりとり
564 発言小町
563 年配者の職さがし
562 「態度の優美さ」がポイント
561 トラウマを乗り越えるには
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560 順調な人なりの苦労
559 部下を意思決定に巻き込め
558 できたらもうちょっと太りたい!
557 各駅停車のこだましか停まらない駅
556 現状分析に90%の時間を割く

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555 オーディオのサイトでグーグル9位
554 陰と陽の橋渡し
553 リーダーシップが取れるようになるには
552 口癖
551 家田荘子の講演会


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