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答えはあなたの中にある、のか?

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「答えはあなたの中にある」というコーチングの原理原則があります。

コーチという人種の一部には、自分にソリューションがないくせに、このフレーズで取り繕ったり、格好をつけたりする輩がおり、閉口します。私も駆け出しのころ、クライアントの取り方を先輩のコーチに尋ねたことがありました。

ある人は、

「あなた、どう思います?」と返してきて、わたしが何か答えると、

「そうですね、答えはあなたの中にあるのですよ」

と言って得意げでした。だれもコーチングしてくれなんて頼んでないよ、ええかげんにせい。まず人間として、人の質問に誠実に答えなさいよ・・・

さらに別の人は、

「答えはあなたの中にある」

と禅問答を返してきました。わたしは相手にもとよりこれという定見がなく、要は答えるのが面倒くさいということなんだナ、と読んだ次第です。ふたりともベテランと目されていた人だったので、コーチという人種は始末が悪いな、と思ったものです。この手の極楽トンボは相手にすることはないです。こんな手合いは「答えはあなたの中にある」の真意をわかってやしないのです。

CTIジャパンのコアクティブ・コーチングでは「 クライアントはもともと完全な存在であり、自分で答えを見つける力を持っていると信じる」とあります。

ここで言う答えがもし即座の100パーセントの正解、と定義するなら、この主張には否、というしかありません。しかし、今は5パーセントの正解でいい、100パーセントの正解は紆余曲折を経て、時間をかけて見つけてもかまわない、というなら大いに話が違ってきます。とりあえずの答えであっても、クライアントの答えになりうるからです。

それと、たとえばコーチが、

「私は・・・と考えますが、あなたどう思いますか?」

と訊いたとして、クライアントが、

「私もそう思います」

と答えたとしても、これはコーチの誘導ではありません。立派なクライアントの答えです。クライアントが自分で選択したわけですから。クライアントの正直な反応すべてがクライアントの答えであるという解釈も成り立ちます。

親や友人をはじめとして、学校の先生や会社の上司、あるいは専門家や占い師にいたるまで「こうすればいい」と答えを与えてくれる人はいくらもいます。その人たちの答えをそのまま取り込むのではなく、自分で取捨選択すれば、それは自分の答えです。

ちなみに、先ほど登場した2名のコーチですが、「答えはあなたの中にある」のだから、答えは一切他人の力を借りず自力で出さなきゃいかん、と浅はかにも思い込んでいます。だから私の問いにああいった不親切極まりない答え方をしたのでしょう。

他人がくれる答えからでも、自分の答えはつくれます。要はクライアントが他人の意見を鵜呑みにせず、自分の価値観で処理すればいいわけです。 こう考えれば、押し付けでさえなければ、コーチが叩き台としていくら自分の意見を言おうが構わないわけです。

「答えはあなたの中にある」いうことと、他人の意見を求めるということは全く矛盾しません。残念ながらコーチやってる人は多くがこの点を誤解しています。

つまり、「答えはあなたの中にある」というのは、人の言いなりになるのではなく、自分で選択しなさいよ、決断しなさいよ、ということ。そして迷うこともあるだろうけど、いろいろな紆余曲折を経て、自分で答えを探しなさいよ、その過程で自分を磨いて行きなさいよ、という意味であろうと現在は理解しています。これですっきりしませんか?

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 2003 Yoshiaki Sugimoto