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コーチング力は仮説構築力

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コーチング力の肝(きも)となるのは、「仮説」です。コーチの「仮説構築力」で、そのコーチングの優劣が大半決まる、と私は考えます。

「仮説構築力」とは、課題発見力と言い換えることができるでしょうか。某紙によると、今の学校教育では、この仮説構築力(課題発見力)が著しく低下しているそうです。小さい頃から、与えられた問いに「正解」を出すことばかり訓練されてきた教育の弊害というわけですね。

クライアントの成熟度が低い、すなわち仮説構築力が低い場合には、「たとえば私はこう考えますがどう思いますか?」という質問には容易に答えることができますが、単に「どうしたらよいと思いますか?」といった質問にはうまく答えられません。つまりコーチがクライアントに不足している仮説構築力を補ってあげる必要があります。

コーチングでクライアントの発想が引き出せないとしたら、それは「仮説」のない質問をするからである、と言えます。クライアントの成熟度が低い場合は、「仮説」のない質問では凡庸極まりない発想しか引き出せないものです。

スキルのないコーチはクライアントから引き出した発想なら、どんな凡庸な発想でも、「それがクライアントの答えなのだから」で終わってしまい、その発想に付加価値をつけることができません。そのレベルで堂々巡りがはじまります。

スキルのあるコーチは、たとえば「あなたの問題は○○で、解決方法は□□の方向にあると感じましたが、どう思いますか?」という仮説を提示します。そうして、豊富な発想を引き出すのです。クライアントの何が課題なのか明確に設定できれば、そのクライアントが課題を解決する「答」の方向性は導き出せます。

「仮説」とはコーチがクライアントに成り代わって「答え」そのものを出すということではありません。もとより、コーチがクライアントに「正解」を提示するのはコーチングの本筋から外れます。しかし「仮説」を投げかければ、正しいのか、違うのか、違うとしたら何が違うのか、答えやすくなる結果、ずっと考えが明確になるのです。

そのためには、「仮説」が大事です。「仮説」というと、とても大層な感じがしますが、「仮説」は馬鹿げたものでもいいのです。何かヒントになればいい。時間をかけて優れた1つの「仮説」を捻り出そうとするよりも、都度「仮説」を出してクライアントにぶつけていく方がヒットする確率が高くなるのです。高度なコーチングのスキルとしては意識的に大ハズレの仮説を言ってみる、というテクニックもあるほどです。
 
「仮説」がヒットすれば、クライアントが生き生きしだして、饒舌になります。饒舌になれば、自分で気付くオートクラインが働きはじめ、コーチングが軌道に乗ります。たとえ結果的に大した発想が出なかったとしても、クライアントは十分満足するものです。 

コーチングの教科書では:

クローズド・クエスチョン(YES・NOで答えられる質問)は表層意識までにしか到達しないのに対し、オープン・クエスチョン(YES・NOで答えられない質問)は深層意識に到達するので、本人すら気づいていない情報や可能性を引き出すことができる。

とあります。

しかしオープンであれクローズドであれ、「仮説」のある質問であれば、これまた本人すら気づいていない情報や可能性を引き出すことができる、と感じています。コーチの「仮説構築力」で、そのコーチングの優劣が大半決まる、と言っても過言ではないと思います。コーチング力はオープン・クエスチョンがうまいか下手か以前の問題として、仮説構築力が最も大切、と確信する次第です。

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 2003 Yoshiaki Sugimoto