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■ 目標を立てるな

たいていの人にとって、目標は将来に向かった直線上の一点です。しかし人生は直線上を進んではいきません。人間は一本の線にたとえられる存在ではなく、複雑な多面体であり、千変万化のダイナミックな世界に生きています。人生の進み方においても、周期があり、あたかもらせん状に動いているように思えます。

世間に言われるように、将来の一点を目標に設定することは現実に合いません。むしろ目標にこだわるあまり、一見目標と関係ないように見える貴重な体験やすばらしいチャンスを見逃してしまう可能性があります。

目標を立てないでいると、自由に気の向くままに創造的な行為に走ることができます。目標を立てる代わりに、目指す方向だけを決めておくほうが、長期的には多くを成し遂げられるのです。方向には上限も下限もなく、目標を達成できなかった敗北感を味わうこともなければ、プレッシャーもありません。「小さな一歩」の考え方とぴったり対をなし、幅広い体験を受け入れる柔軟性を持っています。

目標設定には解消しきれない不自然さがともないます。社会そのものが巨大な機械であり、人間はその歯車にすぎないという発想が根底にうかがわれます。多くの人は目標を低く設定しすぎるので、ひとつの目標を達成すると、さらに新しい目標が必要になる、という具合に、次々に目標を立てては追いかけていきます。その反対に目標をあまりに高く立てた結果、達成することができず、敗北感に悩まされている人もいます。

目標を立てると私たちは精神的な圧力を感じ、目標に向かって努力していないと罪悪感を感じます。さらに目標にはたいてい期限がありますが、押し付けの、一方的な期日の場合が多く、かならずしも実際の状況を反映しません。目標を立てることや、そこから生まれるプレッシャーの弊害は、自然の感情や行為を押さえつけて、その人から精神の輝きを奪うことです。

目標を立てずに、進む方向だけ決めると、予期しなかったすばらしい体験にめぐり会うチャンスが生まれます。「おおらかさ」や「創造力」は人生に大きな喜びをもたらす源泉ですが、目標を設定すると、この二つが失われます。

けれども目標を定める代わりに、方向だけを決めると、その方向に向かって踏み出す一歩一歩が勝利への道程になります。勝敗を決める必要もなく、点数を記録する必要もありません。そこには勝利者しかいません。そしてその勝利者はあなたです。それに反して、目標を定めていると、目標点に達しないかぎり、たとえ何らかの成果はあっても敗北感につきまとわれます。

『ソース』 マイク・マクマナス 1999年 ヒューイ陽子訳

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 2003 Yoshiaki Sugimoto