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アイデアを実現するには

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(前略)

あなたのアイデアは具体化されなければならぬし、それを五官にありありと感じられる三次元の世界に持ち来たさねばならぬのである。

多くの男女が自分の夢を実現することができないでいる唯一の原因は、信念の薄弱さにあるのである。つぎにこの点につき実例を挙げて話すとしよう。

アフリカのタンガニーカ湖辺に住む原住民たちは、カヌー(丸木舟)を操って、岸辺からかなりの沖合いまで漕ぎ出だしてから、乗ってきたカヌーを岸に面して一列に並べるのである。そして木製の竿を互いのカヌーに挿してつないでから一斉に海岸線に向かって漕ぎ出すのである。

そのとき海水はきれいに澄みきり、太陽は頭上で照り輝きわたるので、光線が海面につき当たると、水面を一列に横切る竿のため光線がさえぎられて影をつくり、海中から見ると一枚の黒い幕が水面から海底に垂れ下がってしまったように見えるのである。

それで魚類は、この影の壁は突き破ることができぬかのように思って、それが岸のほうに前進すると魚は逃げ出すものだから、ほどなく浅瀬に追い込まれて、容易に網ですくいとられてしまうのである。

影の壁がだんだん近づくに従って魚が自由に逃げ出すことができなくなるのは、その影の壁が魚には本物の強固な壁であるかのような印象を与えるからに他ならぬからである。

我々人間はこの話を聞いてクスクス笑うかも知れぬが、この話を我々自身の生活状況に当てはめて考えることができよう。

我々の周囲上下を取り囲んで破壊と災厄に追い込むように思えるところの障壁は、実はその多くは前述した海の中に映った影の壁と同じように確固たる実体のあるものではないのである。我々のほうが、そのような障害を真にあるものと誤信し、その誤信に従って行動するのである。

それならば我々は事物の真偽を識別することを学び、人生については真理を喝破できなくてはならぬのである。我々は人生の諸情況に直面してそれを処理することを修得するに従って、人生の真偽を識別できるようになるのである。

我々は非常に多くの人生問題に直面し、それを独立した実体を持つものとして心に認めてしまうのであるが、実際のところ我々はそのようなとき、自分が勝手に心に問題描いて、それを実在すると思って苦しんでいる場合のほうが多いのである。

なぜ人間は貧困、自己限定、そして病気と戦いながら人生を送るのであろうか。それは人間が絶えず不幸を心に思い続けて勝手に自分で不幸の情況を生み出しているからなのである。彼らは自分で心に描いた不幸を深く信じ込んで実現させてしまうものだから、個人的には不幸を現実に表すことになるのである。

然らばそこから脱け出す道は、幸福で好ましい状態を心に描いて、それが既に実現せりと信じきって、幸福を顕現させることなのである。

あなたはいつまでも自分の仕事または活動領域の一分野にとどまっていなければならぬ理由は全くないのである。すなわち自分の今いるところに生まれ合わせたからであるとか、あるいは周囲の事情で自分の今いるところに仕事のポストが決まってしまったのだから、というような理由だけで、一定の仕事や一定の活動の段階に固着していなければならぬことはないのである。

あなたが人生で占めるべき位置は自分で最も人類に貢献できると感ずるところであるのである。すなわちあなたが天分を発揮して自由に創造できると感ずるところである。

賢者は、今まで同じ見解を長年月いだいてきたからと言って、ただそれだけの理由で、永久にその見解を心に持ち続けておらねばならねことはないということを知るのである。

あなたは自分の人生を変えたいと欲するならば、人生観を変えるがよい。そうすれば新しい人生が動き出すのである・・・・・・それほど事は簡単なものなのである。

最もよくないのは、

「いいさ、私はここにいるわけだ。別にここが好きではないが、私にはここで学ぶべき教訓があるに違いない。そうでなければ私はここにいることはないだろう」

というふうに考えてその境遇を卒業してしまわないことである。あなたの学ばねばならぬ教訓は、いかにして当面の問題を解決するか、ということだけである。

あなたがこのことを理解すれば、たとえ環境に抑えつけられていても、あなたは現在の生活のパターンを乗り越え、一層大きな自己表現へと前進することになるのである。

あなたは自分の望まぬことを心から捨て去るがよい。そして心の中でそれと一切手を切るのがよいのである。あなたは罪の意識や自己憐憫の感情に引きずり回されるようなことがあってはならぬ。

もしあなたが自分の現在の環境に調和できないでいるならば、まず自分が変ることによってその環境を変えるがよいのである。時には美しい過去のことを思い出すのも悪くはないが、しかし「今」だけが真実であるのである。「今」の生活を喜び生きるがよい。

あなたは何か問題があるときは、それが解決されゆくありさまを明確にビジョンに描いて実現するようにすると、人生に問題は一切なくなるのである。あなたはただ実行するだけで人生の主人公となるのである。

あなたが不健康や事業の失敗を経験したり、家庭が不調和だったりするのは、そういう不幸を経験することを何よりもまず求めているからなのである。これは少し苛酷な言い方かも知れぬが、その意味するところを考えてみよ。

あなたは現在自分がしていることよりも、むしろどういうことをやって行きたいと思っているか。あなたは世に立つ何者かにならねばならぬ。あなたは何かをなさねばならぬのである。あなたは必ず何らかの人生経験を積まなければならぬのである。

もしあなたは自分自身をまさに近づいている未来に自己表現する意思を持たず、自らあるべき位置を創造する意欲を持たねば、あなたは現状の生活に満足しておらねばならぬのである。

もしあなたが事業に成功する夢や、健康と幸福に恵まれる夢や、さらにめでたく半身に巡り会う夢・・・・・・等を持っているならば、あなたは何事か価値のあることをなすべきである。まず自分の心の態度を整備して行動するのがよいのである。そして自分自身を信じて魂の奥深き願いの達成に邁進せよ。

さて、あなたは内から催して来る動機を必要とするであろう。その動機を得るためにあなたは伝記などを読んでいかにして他の人が大胆に前進することが前進することができたか、そして障害を乗り切って輝かしき自己表現の栄光を得るに至ったかについて知りたいと思うことであろう。

あなたはそのような書物を読んで行くにしたがって、あなたの胸の中に希望が湧き立つのを感じ、全身生き生きと生命感にあふれるようになり、自分は成功の軌道に乗っていると確信するようになるのである。

こういう確信をいだくことが希望を実現する上で最も大切なところなのである。あなたはどうしてもこういう確信を得ねばならぬのであり、それは一時的な心境の低下や、気持ちの動揺に緩むような薄弱な確信であってはならぬのである。

それからあなたは行動計画を打ち立て、いつ、どこで、いかに行動するかについて目標を明確に定めるのである。このような行動計画を練って行くうちに、あなたは潜在意識にそれを深く印象づけることになるのである。

それゆえそれは心に生き生きとした形で描かれることになるのである。こうなれば名案とアイデアが連鎖的に次々頭に浮かんできて、それらが一層大きな願望の形成へとまとまって来ることになるのである。

そしてある日あなたは願望を見事実現している自分をそこに見る。以上のような手順がすなわち決して失敗しないための公式なのである。

(後略)

『心の力の秘密』 ユージン・ロイ・デービス 1964年 伊藤正・谷口雅春共訳

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 2003 Yoshiaki Sugimoto