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男性の場合、チャンスはできるが結婚まで至らないケースには、一つの方程式がある。

つまり一方には次々と女性をものにする『モテる』男性種族と、他方には頭がよく、教養も人格もあるのに全く『モテない』種族がある。仮にも人間を、動物と同じレベルで扱うのは失礼だが、この二つの種族を冷静に観察し、ついに、ある永久不変の一定法則を発見した。この大発見をしたときは、さすがに私も喜んだ。

この秘訣があるからこそモテる種族は、仮に大して学歴もなく、教養もなく、酒は飲むわ、賭博はするわ、顔といっても部品がつくべきところについていず、忘れたころに顎がある、そういうすごい顔をしていてもモテるのだ。

次々と女性をものにし、「結婚して欲しい」と迫る女性を振り切っていながら、本人は女のことで全然苦しまない、「女性のことでは悩みませんよ」という男性は、十人中十人まで、ある秘訣を体得しているのである。

ではその女性をものにする秘訣とはいったい何か。それは、

「あなたは素晴らしい。僕の会った中では最高の女性だ。ぜひ結婚して欲しい」

というような台詞(せりふ)が、スラスラッと口から出るということである。たったこれだけのことなのだが、モテない男性はこれが口に出せない。おまけに、本当に純粋で一途に好きになってしまう。それなりに文学的素養はある。だが、いざとなると台詞がスラスラッと口から出てこない。

だから、女性は「自分が好かれている」ことを実感できなくて、去っていく。結果として、あこがれの女性たちは、次々醜男にとられてしまうのだ。こんな悲劇は古今東西に山ほどある。

醜男でも、モテる男たちは平気で気障(きざ)な台詞を口に出せるのだ。女性はその単語で酔わせてほしい。だから、今日は言ってくれる、明日こそは口に出してくれる、という願望を抱いて、密かに期待している。

ところがモテない族の男性は、折角会えても顔を真っ赤にして通り過ぎていくだけ。あるいはクレープを食べながらチラチラ見てる。女性の方は私に気があるんじゃないかと思って、期待をする。にも関わらず期待が裏切られるから、

「私に堂々と言ってこない。男らしくないわ」

ということになってしまうわけだ。要するに、真面目であればあるほど、純情であればあるほどモテない。これは私の過去の苦い経験からもいえる。モテない族の行き詰まりの原因は、女性を美化して考え過ぎることである。これも私の経験から体得したことである。その女性をスゴイ存在だ、と思う気持ちが、声もかけられないような、いらぬ緊張感を生み出し、奥手な私にしてしまっていたように思う。

それはともかく、モテない男性というのは、女性を感動させる台詞が言えない。その「結婚できない」という因縁を解決するには、意中の人に会った時、キチンと「あなたは最高だ、美しい、僕の過去に会った中で最高だ」と、実際に思っても、思わなくてもいいから、言霊(言葉)に出すことだ。そのためには、毎日言葉に出して,スラスラッと何の抵抗もなく愛の言葉が言えるように、訓練をすることである。

実際、男性が愛を伝える言葉を口に出すことで、女性は真剣に結婚を考えるようになるのである。実例を次に紹介しよう。

私のよく知っている方で、とでも美しい23歳の女の子がいる。彼女はある会社の受付をしていた。それが、こともあろうに、全然さえない40過ぎの、まったく顔も良くない男性から手紙によるプロポーズをもらったのだ。ところが彼女は生まれて初めて言われたプロポーズだったので、3ヶ月もの間真剣に悩んでいた。

結婚しようか・・・・・・、よそうか・・・・・・。

そんな見知らぬ男性からのプロポーズに、女性とはこんなにも動揺するものかと私は驚いた。周囲の女友達にも毎晩何時間も電話で相談していたし、結局、私のところのにも相談に来た。じっくり話を聞いてあげたすえ、彼女の一番幸せになる道はどちらか、ということでアドバイスをして差し上げた。その結果、「結婚しない」という結論に達したのである。

それにしても「結婚してほしい」という言葉のパワーには、本当に驚くべきものがある。だから男性は、プロポーズの言葉をここ一番のため、婚期が充実したいい時期に使うために、普段から練習をしておくことである。でなければ、最高にいい相手の時(つまり本番)に言えずに、彼女が通り過ぎて行ってしまうことになるからだ。

普段から「好きだ、美しい、君は最高だ」と、誰に対してもいうこと。そういう言葉を言えるのがモテる男性であり、モテない男性はその言葉が口に出せない。頭脳の良し悪しでも、顔のよさでも男ぶりでもない。これができるかできないかの、紙一重なのである。たったそれだけのことだ。しかし、それがなかなかできないのである。

いいなと思っても、もしそんなことを言えば嫌われるんじゃないか、嫌われた時の悲劇を考えたら、いいか悪いか分からないままでもいいから、その間を楽しんでいようと思っている間に、あなたよりずっと無神経な誰かが、彼女にプロポーズ。あなたは見事に、また婚期を延ばしてしまう。これはモテない男の一つのストーリーである。

いかがだろう。ここまでハッキリ書けば、すっきりした人が多いのではないかな。

要は、普段からそういう練習をしておくことが肝心。そして「ひょっとして女性から嫌われるんじゃないか」などと、一切考えないことである。私は幾つもの実例を見ているが、男性から、

「結婚してほしい。君は素晴らしい。僕のこの情熱は、決して誰も消すことはできない。もし嫌だと言ったら、この場で死ぬんだ」

などと、愛を告白された女性が、

「先生、困ってるんです。何とも思っていなかったひとから、あんな情熱的なプロポーズを言われてしまって」

と、私のところに来る。ところが、そういう言葉とは裏腹に、顔の奥に笑顔が隠れている。嫌そうに言ってはいても、満足感と充足する笑顔があるわけだ。百人が百人そうだと言っていい。確かに、

「あなたのことが好きです。結婚して欲しい。最高だ」

といわれて迷惑することもあるだろうが、心から本当に「嫌だ」という女性がいるだろうか。女友だち同士で、

「またね、彼、電話かけてきてこんなこといって。本当に困るのよ。もうお稽古ごともできないし、寝不足になって困っちゃうわ」

「でも、あなたはいいわよ、そういう電話がかかってくるんだから。私のほうなんて全然ないんだからね。そう言われるだけいいんじゃないの。先月もいわれたんでしょう、その前の月もでしょう、私は全然ないわ」

というような会話が交わされる。女の子にとっても、そういう会話を交わすのがどこか楽しい、充実したひと時なわけだ。だから日本の男性諸君!愛の告白を堂々と言葉にしていただきたい。

「きれい、素晴らしい、最高、つき合って欲しい、交際してください」

陳腐な言葉でもいいから、はっきりと口に出して相手に伝える。交際して初めて、いい悪いが分かるのだから、結婚するかどうかは後で冷静に考えればいい。

ただし、くれぐれも早まった行動をして相手を悲しませないように。そして、水子なんかつくらないように。それは悲劇だ。女性を悲しませたり、不幸にしてはいけないが、いい恋愛は人間を磨く。女性とのつき合いはあったほうがいい。つき合う女の子のいない青春時代なんて、コーヒーのないクリープ?みたいなものだ。その心は味気ないだけだ。

ただし、今の若い女性を見ていると、彼女たちにとってはボーイフレンドも、自動車やアクセサリー、あるいは帽子とかいった、そういうファッションの一環としてあるような感じを受けてしまう。ボーイフレンドを選ぶ基準は顔に学歴、スタイルetc.・・・。何か、什器備品の一種を選んでいるような気がする。

そういう風潮の中で,男性は結婚の相手に、本当に内面性がよくて、一生涯の伴侶として適当な女性を選ぶとなると、どういう方法があるのだろうか。

パターン化された昔の方法をそのままなぞるのではなく、新しいやり方が必要だ。つまりこれまで述べてきたように、はっきりと言葉に出して伝える。そうでなければ、相手の女性にはあなたの真意がきちんと伝わらないからだ。現代は、言葉をはっきりということが絶対必要なのである。

『解決策』 深見東州 1996年 たちばな出版

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 2003 Yoshiaki Sugimoto