着ぐるみ獣化録
(11B)
着ぐるみ渡船@大阪港
日本一の山“天保山”を下山したオンサとシルバーの2頭は、対岸へ行く事にした。 ここは川幅の広い安治川の河口附近。 しかし、歩いて渡れるよーな橋は近くには無く、代わりにあったのは
渡船
(天保山渡し)だけだった。
しかし、獣化動物も一緒に乗船させてもらえるのかが不安ではあったが、次ぎの出船時刻(昼間は30分毎の運航)まで
岸壁で待つ事にした
。
やがて出船時刻になり、船長や乗組員たちが控え室から現れ、ゲートを開いて一般客の乗船が始まった。 一般客がほぼ乗船した後、桟橋で誘導している船員に、乗船してもいいか尋ねたら、気安く許可してくれたので、そのまま2頭とも乗船する事ができたのだった。
天保山岸壁を出航した船は、潮風の香る中、波飛沫を上げて、安治川を弧を描くように
航行していった
。
途中、大阪港をクルーズする観光船ともすれ違い、船上の一般客に獣化姿を見つかって手を振られたりもした。
数分で対岸の桜島岸壁に到着。 親切な船員たちに
誘導されながら下船した
。
料金は無料だった。 動物だからタダな訳ではなく、この船は大阪市港湾局が運営する無料の渡船だからである。
この船、外国航路ではないのに、乗船客の半数が白人の男女たちだったのだが、トランスした獣がそばに居たって、 見なれたごく普通の日常社会的自然な感じの様子で、特に声をかけられたりなどは無かった。
どーやら彼らは、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)内でキャストとして働く従業員たちみたいで、着ぐるみは日常茶飯事的に接していて珍しく無いものと思われる。
桜島岸壁からすぐの歩道に円形のオブジェがあり、そこに描かれた“鳥キャラクター”が
こんなポーズ
をしている。 どーやら、この先が彼らの縄張りである事を
主張するマーキング
だと思われるので、今回は獣化したまま、これ以上近寄らない事にしたのだった。
(天保山渡し /大阪市営地下鉄中央線「大阪港駅」下車徒歩約7分 )
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